見出し画像

[Climate Curation #97]世界の平均気温、年平均で「1.5度」超 / 欧米でのEV販売の陰り&ハイブリッド・シフト

以下の内容は2024年2月17日に配信したニュースレターClimate Curation #97と同じ内容です。今後継続的にメールとして受信を希望をされる方はtheLetter 、或いは Linkedin経由で購読頂けたら幸いです🙂。毎週土曜日にメールボックスにお届けしています。

こんにちは。新しく登録してくださったみなさん、ありがとうございます。直近1週間の気候変動・脱炭素・Climate Tech関連の国内外のニュース・トピックをご紹介するニュースレターを配信している市川裕康と申します。継続して読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。おかげさまで「Climate Curation」は現在theLetterにおいて580名を超える方に購読頂いてます。2023年秋にスタートしたLinkedinのニュースレターでは960名を超える方に登録いただき心より感謝いたします。*日本関連の英語記事をキュレーションしている英語版のJapan Climate Curation [購読者数約2,300人]もよろしければぜひ覗いてみてください。


【⭐📰👀今週気になったニュース・トピックス】

【1】世界の平均気温、年平均で「1.5度」目標超える=EU機関 [2/15 BBC]

"世界の平均気温が観測史上初めて、年平均で工業発達以前に比べて1.5度以上、上昇していたことが、欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)の研究で明らかになった。世界各国は2015年にパリ協定を採択し、気候変動による深刻な影響を回避するため、世界の平均気温の上昇を工業発達以前に比べて1.5度以内に抑えようとしている。1年にわたる目標超過は、パリ協定を破ったことにはならない。しかし、世界の気温が長期的に目標を超過し続ける状況に近づきつつあることを示している。"

エルニーニョ現象は数カ月後に終わり、世界の気温も一時的に安定し、その後わずかに下がり、1.5度の基準を下回ると予想されているとのことですが、現状認識として知っておきたい情報としてピックアップしました。

image: BBC

【2】GX債、熱狂なき滑り出し 緑のプレミアムは期待届かず [2/14 日本経済新聞]

"財務省は14日、脱炭素資金を調達する「GX(グリーントランスフォーメーション)経済移行債」の10年債入札を初めて実施した。環境への貢献度の高さを重視して利回りが低く(価格が高く)なる「グリーニアム」は発生したが市場の予想ほどにはならず、過熱感のない滑り出しとなった。"

image: 日本経済新聞

【3】なぜ必要?メリットは?…脱炭素に踏み出した中小4社に見る取り組み最前線 [2/14 ニュースイッチ(日刊工業新聞)]

気候変動対策として脱炭素への取り組みを進める中小企業4社の事例が詳しく紹介されています。温室効果ガス(GHG)排出量の算定、目標設定、そして具体的な削減策の実施など現場への取材に基づいた臨場感が伝わってきます。

【4】欧米でEV販売に陰り 実は世界中ハイブリッドブーム!【日経プラス9】[2/14 テレ東BIZ全編動画 ]

*EV革命を短絡させた6カ月間 - 自動車メーカーはバッテリー駆動に全力を注いだが、購入者はより躊躇していることが証明された [2/14 Wall Street Journal

「欧米でのEV販売の陰り&ハイブリッド・シフト」というトレンドの解説が詳しくまとめられています。昨年は欧米でのEVシフトが話題になり日本の自動車メーカーの遅れが批判されることが多かっただけに改めて現状認識をアップデイトしておきたいところです。中国北欧東南アジアなどの市場がどうなっていくのかも気になるところです。

【5】今週のカーボンクレジット:自分自身も勉強中のこのテーマ。学びになったと感じた記事をしばらく継続的に複数ピックアップしてみます。

【6】トランプ再登場で「化石燃料の時代」に逆戻り? 大統領選挙の行方が左右するアメリカの気候変動対策 [2/14 Business Insider Japan]

前嶋和弘(上智大学総合グローバル学部教授)による米大統領選と気候変動対策の現状・今後、トランプ復活で起きうる変化などに関する詳しい解説・分析記事。

image: Business Insider Japan

【7】環境テック、国内投資家は消極的 ジャフコ「成果に時間」 [2/16 日経GX]

脱炭素分野14社に投資をしているジャフコグループでファンド運営に携わる方のインタビュー記事。 成果が出るのに長期間が必要なケースもある環境分野への投資に消極的なケースが日本ではなお多いと指摘されています。『いつトレンドになるのか分からない技術には投資できない』と先送りされるケースは現在もまだまだある、とのこと。

【8】【総額1億円 / 国内最大規模】 脱炭素特化の懸賞型研究開発事業『TOKYO PRIZE Carbon Reduction』​​応募開始!〜 年間6,000万トンのCO2を削減しうる有望な技術を持つチームをアカデミア、スタートアップ問わず募集! [2/16 ANRI &東京都]

『TOKYO PRIZE Carbon Reduction』『TOKYO PRIZE Carbon Reduction』は脱炭素に特化した総額1億円の懸賞型研究開発事業(東京都&)。 二酸化炭素排出削減に資する技術を開発するシード期のスタートアップ、研究者や学生等の個人やチーム、大企業からのカーブアウトを対象に2024年2月16日 から9月20日までの応募期間中に説明会やミートアップ、メンタリングが開催されるそうです。[懸賞金額] 総額1億円 (内訳: 優勝(1社) 5,000万円、入賞(5社) 1,000万円)

image:TOKYO PRIZE Carbon Reduction

【9】丸の内に「GXバレー」 三菱地所、重厚長大産業とシナジー [2/14 日経GX]

"三菱地所は大手町・丸の内・有楽町にまたがる「丸の内エリア」に気候変動テックのイノベーション拠点を開設する。スタートアップや大企業、研究機関による交流や情報発信、支援プログラムなどを手がけ、大企業と気候テックの連携を進める。重厚長大産業が多い丸の内エリアにグリーントランスフォーメーション(GX)関連産業が集積する「GXバレー」をつくり、相乗効果を生み出す。"

国内初 "気候テック"に特化したイノベーション拠点 「(仮称)Japan Climate Tech Lab」2024年秋開設 [2023/12/18 三菱地所]

【10】第8回サステナブル・ブランド国際会議 [2/21&22 サステナブルブランド・ジャパン]

サステナブル・ブランド国際会議は世界各地で開催されるサステナビリティのリーダーが集うコミュニティ・イベントで、多くの大企業のサステナブル担当者が参加されるイベントのようです。併設イベントとしてオープンで無料のイベントも開催されるとのこと。ご興味ある方はぜひhttps://www.sb-os-ex2024.com/



ここまでお読みいただきありがとうございました! 今回は以上となります。もしニュースレターが有益と感じられたら、同僚、ご友人、或いはSNS等でご興味ありそうな方に共有いただけたら嬉しいです🙂。

🌏Climate Curation 情報源 [気候変動・脱炭素・気候テック (climate tech ) 関連情報]:https://bit.ly/ClimateCuration_Info [ストック系情報 : 掲載数109]

🌏Climate Tech List ⚡ :https://twitter.com/i/lists/1611344400122253312

*気候変動、脱炭素、気候テック関連のリサーチ等にも力を入れています。海外の業界動向調査やコンサルティング等、お仕事のご相談・ご依頼がありましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。▶お仕事お問合せフォーム

では、どうぞよい週末をお過ごしください🙂🙋
市川裕康 株式会社ソーシャルカンパニー | www.socialcompany.org

▶Twitter: @SocialCompany
▶📬Climate Curation配信プラットフォーム

日経COMEMO/noteでの過去掲載記事

お読みくださってありがとうございます!国内外の気候変動、クライメートテック関連の情報をメディア目線で切り取って発信を試みてます。スキをクリックしてくださったり、シェア・コメントなどいただけたらとても嬉しいです