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大災害の度に繰り返される過去の教訓を活かせない日本! SNS活用編

あらためまして能登半島地震により、
被災された皆様、そのご家族の方々に
心よりお見舞い申し上げます。

SNSの効果的活用のコンサルティングを
はじめて、今年で12目目。大災害の度に
思うのは、ITやSNSを有効活用することが、
ほとんどできず過去の教訓を活かせない
日本の現状です。

2011年3月の東日本大震災、2016年4月の
熊本地震、2019年10月の台風19号豪雨
等々、その度に支援物資やボランティア
の受付、配置・配付、避難所の避難者名、
安否確認など、毎回0ベース。電話や紙
で作業するので遅々と進まない!

本来は、こんなときこそ有効活用すべき
SNSは、デマ、詐欺情報の拡散が話題と
なり、益々信頼を無くし活用されなくなる。

東日本大震災時、IT、SNSにまったく知識、
経験のなかった早稲田大学大学院、西條
剛央(たけお)講師が、出身地の南三陸町
の状況に愕然として、何ができることは
ないか?とトライ&エラー重ねて、Twitter、
Facebookを駆使して、立ち上げた
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」では、
「物資支援」「給食支援」「学習支援」
「就労支援」など全16プロジェクトが
立ち上がり、昨年亡くなった坂本教授や
糸井重里さんらが投稿拡散や現地支援にも
尽力された。

「物資支援」プロジェクトでは、震災後
1年間で、約3,000ヶ所以上の避難所、
仮設住宅、個人避難所宅を対象として
3万5,000回以上、15万5,000品目にも
及ぶ物資支援を実現させた。
その他のプロジェクトでも多くの実績を
残している。

詳しくは、
『人を助ける すんごい仕組み』
西條剛央(ダイヤモンド社)をご覧ください。

縦割り行政で、中心となる所轄官庁が無い
現状では、このような仕組みを取り入れ、
継承することは、困難と思われるが、
本来は、新設されたデジタル庁がやるべき
と思うが、マイナンバーカードと保険証の
一体化でもごたごたしているので、こんな
すごい仕組みなんて引き継げないかな?!

(2024.1.18 Vol.67)

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