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オープン・ダイアログを対人援助に活かしたい!

オープン・ダイアローグって?

年度末を前にして絶好調にイヤイヤ期の風祭りです。
(年度末の繁忙期、辛すぎる…)

さて先日「感じるオープン・ダイアローグ」の著者
森川すいめい先生のご講義を受ける機会がありました。

オープン・ダイアローグって何?はWikipedia先生にお任せ…

精神科での取り組みを
そのまま行うことは難しいですが
そのエッセンスは大いに
対人援助職として活かせそうだ!と思いました。

そのエッセンスを
備忘録として、まとめておきます。


本人を置いてけぼりにしない。

本人と支援者がカンファレンスをした後、
支援者だけで話をすることがありますよね。
すると、カンファレンスで共有した方向性や解釈が
変わっていることがあります。
「自分のいないところで自分の話をされている」ということを
本人は敏感に感じ取っています。
オープン・ダイアローグでは、本人がいないところで本人の話はしないことが大原則です。

先生のお話より

本人の話を本人ぬきに行わない。
本人の解釈ぬきに支援を組み立てない。

と聞いた瞬間、
当たり前のことだけどできていなかったことに気づかされました

講義中に挙動不審になる私(変)


支援者間での情報共有。
その情報を共有することで「解釈」のズレが起きないだろうか?
そのズレはご本人の不信感につながらないだろうか?
と考えるアンテナを持ちたいと思いました。

”あなたが話たいことは何ですか?”

オープンダイアローグでは、まず初めに
ご本人が「どうしてここに来たかったのか?」を話をしていただきます。
ご本人が話したいこと(=ニーズ)から始める。
ニーズにアプローチしていくことを重要視しています

先生のお話より


面談、訪問、カンファレンス、支援者方針の検討の場。

支援者が「〇〇さん、~という支援方針でいいですか?」
という質問から始まったり。

耳障りの良い言葉を並べて
盛り上がっているのは支援者サイドだけだったり。

ご本人は座ってるだけ。
そんな話し合いを見たことがあるのは私だけではないはず。


ご本人、言わされてない?

まず、ご本人に
「何を私たちに話をしたいですか?」
「何に一番困っていますか?」
自分の想いを自分で語ってもらう場を設定し、
ご本人のニーズからアプローチを組み立ていくカンファレンスを
目指していきたいと思ったのでした。

上下関係”があることを意識する

ご本人に対して、医師がいくら「対等」と言っても
生殺与奪の権を握られている立場であり、
現実的にそこには上下関係が生まれます。

先生のお話より

私たちも共通する部分があります。
例えば生活保護のケースワーカーの場合。

「どうせ役人になんか気持ちを分かってもらえない!」
怒りの表出をする人がいます。

「そんなこと言われても!私たちだって大変なのに!」
と内心思う。(そのストレスを発散することは大切ですよ!)
でも、その感情のまま関わっても
お互いに良い結果は生まれないわけで。

自分が本人にとってどういう人か?
考えなおす機会にもなりますよね。

「自分の生活のお金を握っている役所の人」に対して
壁を感じている。
言いたくても言えないことがある。
分かってほしいのに分かってもらえないことがある。

そこから関わり方を見直すこと、すごく大切だと思うのです。

ダイアローグの場は、「招く人」と「招かれる人」を意識します。
自分が主体的に話をする場(招く人)という実感が持てることが大切なのです。

先生のお話より

常日頃おこなっている「面談」
「招く人」は誰なのか?
「招かれる人」は誰なのか?
これを意識することでいろんなメリットが得られそうです。


こんなご案内はどうだろう?

オープン・ダイアローグ
まだまだ、学べば参考になるエッセンスがありそう。
続きはまたどこかで。

おススメの一冊‼
【感じるオープンダイアローグ】

https://www.amazon.co.jp/%E6%84%9F%E3%81%98%E3%82%8B%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%A3%AE%E5%B7%9D-%E3%81%99%E3%81%84%E3%82%81%E3%81%84/dp/4065233046






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