「「大人になったら、兄さん達と同じように兵隊さんになるんだ」と思っていた。」

小学校低学年の時だった。
今は亡き祖父から、この言葉を聞いたとき、心臓がビクッとなったというか、とにかく驚いたのと、背筋が冷たくなったのを、今でも覚えている。
祖父は7人兄弟だかの末っ子で、そう思ったのは小学校1年生の時だったらしい。
話を聴いた私も幼かったが、今の私より幼い自分の祖父が、戦場に対して無垢な気持ちを抱いていたことを知ったこと。
それが一番、ショックだったのだと思う。
(あとは、大好きな祖父が戦争にいかないでくれて、生きていてくれて本当に良かった、と思った)

だって、戦争なんて、当時の私には遠い昔の出来事であり、「歴史」だったからだ。
それがどうだ。
今の私は、大きな戦争が生まれた歴史の最中に生きている。
この記事は、タイトルに引用したハッシュタグの内容に、そぐわないかも知れない。
けれど、ニュースの合間に差し込まれるこの企画を目にして、忘れる前に書いておきたかった。
人生はなにが起きるか分からない、そう身をもって知っている、令和4年に生きている自分だからこそ書ける文章で。