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ヴァイオリニスト、弓の毛替えに行くの巻(YouTube連動企画)

noteにはお久しぶりの投稿となりました。
YouTubeで公開した動画を文字にしてnoteへとまとめる、いつもの企画です。

まだそちらの楽しい動画をご覧になってない方は是非ご覧下さい↓

【出会い〜そして今】

毛替えをして下さっている井田直也さんは、20年近く昔、私が大阪フィル時代に大阪で出会いました。
その後、井田さんは東京へ。
現在は独立され、最寄り駅は登戸の工房、
弦楽器Pozzo (弦楽器 ポッゾ)をオープンしております!! 
📪神奈川県川崎市多摩区長尾1-9-3-101
☎️070-8478-4506
✉️genngakki.pozzo@gmail.com

動画でも言っておりますが、私たちはプロモーションで組んでるわけではございません笑。
彼の名誉のためにもそこは是非よろしくお願いします。


【毛替えや松ヤニの前にまずは調整】

毛替えの話の前に、、動画でも熱く語ってくれておりますが、昔から井田さんは楽器の状態を整えることが非常に大切で、弦やマツヤニをかえて音が変わって一喜一憂するのは、楽器の調整がきちんとされた後、の話だと思うと私に話をしてくれていました。今回も、その考えが全く変わっていなくて、とても嬉しく思いました。

コマの位置、魂柱の位置、角度、その他、職人しか分からないレベルで、それが僅かに狂ってしまうことがあります。
楽器の鳴りが悪くなるかもしれません。
そしてプレイヤーが自分を責めることがあるかもしれない。。
それは避けてほしい。
できるだけ楽器を最善の状態にして、思う存分練習しそして本番お客様の前で音を響かせてほしい、
という彼のこだわりですよ!!
職人の素晴らしいこだわりの心に、
私はグッときております。涙。


【毛替えの流れとくさび】

まずは、弓を分解して、パーツを分けます。
そして、くさび をつくります。
このくさびが非常に重要で、毛を止める、毛を広げる という役割を担っています。

フロック(毛箱)とフェルールつのくさびをつくり、毛先の毛留めのくさびを つくる、
その繊細な作業は是非動画でお楽しみ下さい。

今回は2本替えました。
いつもの日本産の弓毛とアルゼンチン産の弓毛(井田さんおススメ)です。
実は替えたては、少しアルゼンチンは引っ掛かりが強すぎるかなと思っていましたが、
1日経って、馴染んでくるとその強さは吸い付く感じとなり、とても弾きやすかったです。

毛替え直後と、馴染んできてからでは感覚が変わる
という事を知っておくと良いと思います。

【松ヤニの塗り方】
⭐︎松脂の塗り方も、井田さんは動画の中で教えてくれました。同じ箇所をこすらず、回すように満遍なく塗るとムラができなくて良いですよ、との事。

以上、今回のYouTubeのおさらいでした。
私のお弟子さん達は中間テストに出ますよ!


〜あとがき〜

井田さんと私は同世代。
伝え方は違えども、ヴァイオリンという楽器に魅せられて、日々研究しながら向き合っている。
そんな仲間がいる事が心強く、また嬉しく思いました。
次回の動画もお楽しみに!!

【応援よろしくお願いします】

皆様の応援、シェアやサポートのおかげで何とかかんとかギリギリでグレずに続いております笑。もっとバイオリンが好きになる、気づきが起こる有益な情報をドシドシ公開していくので
どうか引き続き応援よろしくお願い致します!!

佐久間聡一

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