田島 聡一

Genesia Ventures, Inc Founder and General P…

田島 聡一

Genesia Ventures, Inc Founder and General Partner/We exist to realize a society that creates wealth and opportunities for all.

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  • スタートアップの組織創りに関するnote

    スタートアップの組織創りに関するnoteを纏めています

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豊かな人生ってなんだろう

1.プロローグ誰よりも努力している人・粘り強く頑張っている人だけが、豊かな人生を送ることができる。 これまでの私は、誰よりも努力している人・粘り強く頑張っている人だけが豊かな人生を送ることができると考えていました。Time is money(時は金なり)とは言うけれど、お金は殖やせても時間は殖やせない。そう考えると、Time is life(時間は命そのもの)だと。 だからこそ、一瞬たりとも時間を無駄にしないように、誰よりも努力する、粘り強く頑張る。そんな生き方をしている

    • 豊かな社会に向かうために、果たして自分には何ができるのか

      はじめに世の中には、新たな価値を生み出すことに挑戦する人と誰かによって生み出された価値を積極的に利活用し世の中に広げる人、そしてそれらを傍観する人が存在する。 イノベーションの起点を創るのは、スタートアップの起業家や社会起業家をはじめとする、新たな価値の創造に挑戦する人たちだ。このような挑戦者によって生み出された新たな価値を積極的に利活用する人たちがそれらを世の中に広げ、大きく育てることで社会実装に向かい、世界が前に進んでいく。 海外と比べると、日本は新たな価値の創造に挑

      • 目の前に現れたドアを開けるか/開けないか?

        目の前に現れたドアを開けるか/開けないか?この問いは、あらゆるビジネスパーソンにとって重要な意思決定の分岐路であり、また大きくその人の人生を変え得る分岐路でもあると考えています。具体的にはこんなシーンです。 これらの選択肢のどちらを取るのかは、個人としてどのように時間的・コスト的なROIの計算式を組んでいるのかによりますが、個人的には時間が許す限り左側の選択肢(ドアを開ける選択肢)を選ぶようにしてきました(最近はスケジュールに余裕がなく余りドアを開けれてないですが)。この理

        • 起業家から経営者に進化するということ

          ・はじめに 起業家として事業を大きくし、持続的な成長を遂げる企業を創るためには、事業ステージが進むに伴って「起業家から経営者へ進化する必要がある」などと言われますが、具体的にはどういうことなのでしょうか? これまで日本や東南アジア・インドにおいて数多くのシードステージ(事業立ち上げフェーズ)のスタートアップに伴走してきた中で改めて感じているのは、事業とは人間という動物によって生み出される生モノであるということです。事業が順調な時は良いですが、厳しい時には普段見えない人間

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        • スタートアップの組織創りに関するnote
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        記事

          金利上昇に伴って生まれるスタートアップの事業機会(不動産編)

          1.はじめに インフレ抑制を目的とし、2021年末から継続に実施されている米国の金利の引き上げは、株式市場の低迷や、昨今では米国のスタートアップやVCに親しまれていたシリコンバレーバンクを破綻に追い込む間接的なきっかけになるなど、世界的に大きな余波を生んでいます。日本においても、長期金利の上昇に伴って金融機関が保有している債権の含み損が大きく拡大していますし、私たち消費者においても、例えば住宅ローンの金利について、2023年1月にメガバンク3行が10年固定型の住宅ローンを0

          金利上昇に伴って生まれるスタートアップの事業機会(不動産編)

          バックオフィス業務(情報システム部・労務部・総務部など)の未来

          0.はじめに コロナ禍によって、時間軸が数年間手前に手繰り寄せられた企業のデジタル・トランスフォーメーション。これによって、企業を取り巻く環境は大きな変化を求められていますが、事業のネタ帳#33では、その変化の中でも情報システム部・労務部・総務部などのバックオフィス業務の未来について考えてみたいと思います。 「事業のネタ帳」のバックナンバー(#1から#32)はこちら ではなぜバックオフィス業務の未来に注目しているのか? それは、 ・リモートワークの浸透 ・雇用形態の多様

          バックオフィス業務(情報システム部・労務部・総務部など)の未来

          新たな価値はエビデンス思考から脱却しないと生み出せない

          これまで世界は、まだこの世にない新たな価値を生み出す挑戦者の存在、今で言えばまさにスタートアップのような存在によって進化してきました。 具体的な例を挙げると、今でこそ魚や肉は食料として認識されていますが、初めてそれらを食べることに挑戦した先達がいたからこそ、私たちは魚や肉を食料としていただくことが出来ていますし、車や飛行機などの移動インフラも同様に、車でいえばジェームズ・ワットの蒸気機関を創る挑戦が、飛行機でいえばライト兄弟が製作したライトフライヤー号を創る挑戦があったから

          新たな価値はエビデンス思考から脱却しないと生み出せない

          事業のネタ帳#27 SMB向けHorizontal SaaSが持つ可能性

          ■SMB向けビジネスの概観全国に企業は367万4,000社(2021年6月末時点、経済センサス活動調査)存在し、このうちの99.7%を占めると言われているSMB(Small and Medium Business)。SMBは社数が多いだけではなく、デジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)の余地が大きく、SMB向けビジネス、特にHorizontal SaaSの可能性は極めて大きいと考えています。また、コロナ禍が大きく推し進めたビジネスのデジタル化や、電子帳簿保存法やイン

          事業のネタ帳#27 SMB向けHorizontal SaaSが持つ可能性

          事業のネタ帳 #21 メディアの構造変化によって生まれる事業機会についての考察

          1.はじめに私たちは、Amazon・楽天市場・食べログ・Retty・じゃらん・一休などのメディアに毎日のようにアクセスし、自分の興味・関心があるものを探していると思います。インターネットが存在しなかった時代は、自分の興味・関心があるものを探すのはとても大変でした。しかし、インターネットが普及したことにより、世界中の情報が広く可視化され、さまざまな切り口で検索できるようになったことで、自分の興味・関心があるものにスムーズに辿り着くことができるようになりました。然し、このようなメ

          事業のネタ帳 #21 メディアの構造変化によって生まれる事業機会についての考察

          事業のネタ帳 #15 マッチングビジネスの事業機会と進化の方向性についての考察

          1.はじめにインターネットの普及によって私たちが大きな恩恵を受けていることのひとつに、世の中に存在しているあらゆる情報の可視化が進み、情報の非対称性が減少していることに伴う、人と人・企業と企業・人と企業・人と情報・企業と情報などの出会い(マッチング)の増加があると思います。 インターネットが普及する前は、出会うことは疎か、気づくことすらなかったであろう自分と同じ興味や関心を持つ仲間との出会いや、新たなクライアントやビジネスパートナーとの出会いは、私たちの生活はもちろん、様々

          事業のネタ帳 #15 マッチングビジネスの事業機会と進化の方向性についての考察

          VCから見たスケーラブルな組織を実現しているスタートアップの3つの共通点

          組織づくり。シリアルアントレプレナーを除き、大半の起業家にとってはじめての経験であり、いかに能力が高い起業家であってもつまづきがちなのが組織づくりです。 組織づくりは資本政策と同じで、一度間違った方向性に進んでしまうと軌道修正が難しいだけではなく、起業家に極めて大きな精神的な負荷を与えることとなり、場合によっては会社清算に追い込まれることさえあります。なので、先人が歩んできた道からしっかりと学び、自社の組織づくりに活かすことがとても大切だと感じています。 それと同時に、組

          VCから見たスケーラブルな組織を実現しているスタートアップの3つの共通点

          3号ファンドを組成し、約100億円で1st closeしました

          2022年1月31日、ジェネシア・ベンチャーズとして新たなファンド(ターゲット150億円)を組成し、約100億円で1st closeした旨のプレスリリースを出しました。1号ファンド(40億円)・2号ファンド(80億円)に続いての3号ファンドになります。このタイミングで、これまでの振り返りと未来に向けた展望を書いておきたいと思います。 1.これまでの振り返りこれまで私たちは、「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」というビジョン、「アジアで持続可能な産業がうまれる

          3号ファンドを組成し、約100億円で1st closeしました

          事業のネタ帳#9 金融の信用創造領域で起こる構造変化とスタートアップの事業機会

          ジェネシア・ベンチャーズのキャピタリストが持ち回りで連載している「事業のネタ帳」の第9回目となる本稿では、金融の信用創造領域で起こる構造変化とスタートアップの事業機会について考えてみたいと思います。 『事業のネタ帳』連載一覧 【再掲】 #1 AI-powered BPO(相良) #2 コールセンターのDX(相良) #3 産業領域特化型コラボレーション(水谷) #4 データドリブンファイナンス(河野) #5 ローカル店舗のOMO化(一戸) #6 Horizonta

          事業のネタ帳#9 金融の信用創造領域で起こる構造変化とスタートアップの事業機会

          あらゆる与信はpre-approval(事前承認)となってインターネットに溶け込んでいく

          1.はじめにジェネシア・ベンチャーズは、まだプロダクトがない、トラクションがないシードステージのスタートアップに対する投資にフォーカスしているベンチャーキャピタルですが、有望な事業機会を見つける上で、また事業の有望性を推し量る上で、"世の中が向かう大きな変化の方向性を見極めること"を強く意識しています。世の中が向かう大きな変化の方向性を指し示す一つのフォーマットとして、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)の型」というものを公表していますが、「DXの型」は、有望な事業機

          あらゆる与信はpre-approval(事前承認)となってインターネットに溶け込んでいく

          新たな挑戦に向かうことにためらいがちな時代

          1.プロローグ溢れるほどの情報が飛び交う時代。 あらゆるものが可視化され、デジタル化されていく時代。 自ら情報を取りにいかなくても、与えてもらえる時代。 このような今の時代を別の角度から捉えなおすと、アクセス可能な知の流通量が指数関数的に増加し、生活の豊かさが増していく中で、既存の知の範囲から外に飛び出すことがどんどん難しくなっているとともに、新たな挑戦に向かうことにためらいがちな時代に突入していると感じている。 歴史を遡ると、これまで人間は数々の努力と挑戦を積み重ね

          新たな挑戦に向かうことにためらいがちな時代

          【シード調達のリアル #3】私たちが伴走したい起業家像とチャレンジしたい事業領域 - Finance by Genesia -

          1.Finance by Genesiaを始めた背景昨今、数多くのVCファンドが組成され、数百億円規模の大型ファンドも珍しくなくなってきました。ベンチャーキャピタルの数が増えることはスタートアップエコシステムにとってポジティブな一方で、起業家から見ると、自社の事業ステージや事業領域にどのVCがフィットするかや、実際の資金調達に至るまでのプロセスが見えづらいのが現状だと思います。 その結果、起業家が投資を受けられる可能性の低いVCにアプローチしてしまったり、資金調達に繋がらな

          【シード調達のリアル #3】私たちが伴走したい起業家像とチャレンジしたい事業領域 - Finance by Genesia -