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2018年1月のスタートアップ・ベンチャーの資金調達状況まとめ

2018年1月に公表されたスタートアップ・ベンチャーの資金調達状況をまとめています。

公表されているものを集計しており、資本業務提携案件も含めています。

Summary

2018年1月の概況は以下のとおりです。
案件数ベース82件
最大調達規模:dely(kurashiruの運営)が33.5億円を調達
https://jp.techcrunch.com/2018/01/22/dely-fundraising-3billion-yen/

10億円超の調達は4件:
dely、自律制御システム研究所、クフ(smartHR)、BASE

1億円超〜10億円未満は33件:
FLOSFIA(京大発の成膜ベンチャー)、ファーマバイオ(再生医療)、Zeals(音声広告)、ライナフ(不動産テック)等々、、、

総括:
2018年1月も資金調達マーケットは活況でした。
2桁億円の案件も4件あり、IPO間近と思われる人気ベンチャーに資金が集中しています。

業種的には、IT系は継続的に案件が出ていますが、2017年前半から不動産テック、医療系ベンチャーは案件が増えてきています。

資金の出し手としては、大学系のファンドが結構積極的に投資している印象でした。
ただ、彼らの投資先は産学連携系の会社や、国策銘柄に近いところに投資している印象です。

個人的に気になった調達案件

iGlobe Partner個人的に気になったのは、”株式会社自律制御システム研究所”という会社が21億円を調達した案件です。


自律制御システム研究所は、もともとは千葉大学で自立飛行ロボットの研究を行っていた教授が創業したドローン開発会社です。
国産型ドローンの開発会社ということで注目を集めています。

チームメンバーもその教授に加えて、マッキンゼーOBやらKKRキャップストーンOBやらが入っていて、豪華メンバーが揃っています。

今回の調達は、スパークスが運用するファンドをリードインベスターとして、iGlobe PartnersというシンガポールのVC、千葉功太郎さんのドローンファンド、みずほキャピタル、東京大学エッジキャピタルが投資しています。

この会社は、ドローン自体の開発がメインで、すでに独自ドローンを特区等でテスト飛行しているようですので、プロダクトもかなりの完成度になっているようで、ドローン市場の成長とともに事業拡大が期待されます。

その他

このままスタートアップ・ベンチャーにとっては調達しやすい環境が続いてくれることを祈ります。


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