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人をやる気にする言葉〜合唱の心に火をつけた音楽教師のお話〜

良かれと思ってかけるアドバイスが
やる気を育むのか、くじくのか?

合唱コンクール間近の音楽科の先生のかけるアドバイスの言葉が素晴らしい!

本日のプレ発表会でも心にビンビン届く言葉を届けてくれました。

かける言葉によって生徒達がどのように変わるか?

・人を指導する立場の方
・子育て真っ最中の親御さん

に読んでいただきたい記事です。

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真剣に楽しむことを身をもって教える

合唱は楽しい!

何が楽しいか?

それはみんなんと一緒に歌うこと。



音程が取れない?
歌詞を忘れる?

私たち合唱の素人はまずはここが気になりませんか?

しかし、プロは違う。

「音が取れない?そういうパートだと思って歌え!」

「歌詞を忘れる?ラララで歌え」

「あっ!間違った!じゃない。そういう演出なんだと思って歌え!」

「とにかく、思い切って歌え!」

「仲間と一緒に歌う経験こそが尊いんだ!

「音が外れようと関係ない!仲間の声を聴いて、精一杯歌うんだ!」

心理的なバリアフリーを目指しているようです。

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心理的バリアが外れた瞬間

なかなか音が取れない。
顔がこわばっている。

どこか遠慮がちな感じで、一体感を欠いていたとあるクラス。

本日の合唱プレ発表会で見事に心理的バリアが外れました。

しかも、そのクラスは、トップバッター。

緊張感も半端なかったはずです。

しかし、肩を揺らして

「スゥー」と音が出るくらい息を吸っての第一声。

「青い風に吹かれて♪」

どーんと心に響く歌声。

顔がこわばっていたあの子が最高の笑顔で歌っている!

心理的なバリアが外れた瞬間した。

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下の階にまで響く歌声

プレ発表会を終えた帰りの時間の合唱練習。

下の階にまで響き渡る歌声。

誰1人不安そうな顔で歌っている人はいません。

お互いの歌声を聞きながら安心して歌っている様子が、見ていて心地よい。

2日前に、

「しょぼくない?」

と声をかけた時とは雲泥の差です。

完全に自分達の歌声に自信を持ったようです。

仲間の声に安心して身を委ねています。

互いの音の相乗効果でどんどん声が出るようになりました。

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技術が先か?楽しみが先か?

合唱コンクールの本番まであと3日。

きっと良い合唱になることを確信しています。

しかし、もしこのクラスの合唱を

「音程をとること」などの技術的なことに終始していたら、こんなにも元気で気持ちの良い合唱にはなっていなかったと確信しています。

実は、かつて、技術指導の度が過ぎて、誰も歌わなくなる合唱指導を目の当たりにしたことがあるからです。

1年生で音程が外れている子に対して。

「君は少し音を絞って」

この指導は

「音痴は黙っとけ」

というメッセージの発信と同義ですね。

その子が歌わなくなったのはいうまでも、ありませんが、周りの子達もやがて歌わなくなりました。

3年生になると、『歌わない学年』が出来上がってしまったのです。

この先生の後任の先生の指導は真逆。

楽しみから入る指導。

「音程が外れている生徒」を笑う生徒を一喝。

「音痴なんてないんだ。音を聞いてい歌っているうちに必ず音程は取れるようになるんだ!だから安心して音を外せ!そうやって歌っていくうちに、音程は必ず取れるようになるから!」

とにかく「歌え!」を連呼して、「歌う雰囲気作り」を大切にしていました。

「音を外していた生徒」はその後どうなったと思いますか?

3年生の時には、素晴らしい男声を響かせていましたよ!

もちろん音程はバッチリ!

そして、この先生の指導を受けた生徒達は例外なく、『楽しそうに歌う』んです。

『歌う学年。合唱が大好きな学年』に育ちました。

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まとめ

楽しむことからの合唱指導で心のバリアが外れたお話をしました。

✔️まずは真剣に楽しむことを繰り返し伝える。
✔️楽しむ指導で必ず歌えるようになる。

これって合唱指導以外にも通じることではないでしょうか。

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※拙著紹介

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