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勘違いってある?あなたのことはそれほどでも

「いつもありがとうございます。またお待ちしております」

行きつけのパン屋の店主40代前半既婚男子は、年に似合わぬ恥じらった笑顔で店を出る私を見送ってくれる。恥じらい?照れ屋なんだろうな、たぶん。

奥さんと二人で経営している街中のパン屋さん。
ひとつひとつ丁寧に作られていて、スーパーマーケットで売られている格安のパンより少々お高めにもかかわらずファンが多いのもうなずける。

奥さんの方が人見知りなのか、レジ前に立ってお客さんの相手をするのは主にご主人。
つまり、ご主人の方が人当たりがいいのかもしれない。
そしてその人当たりの良さが人気店の秘密の一つにもなっているだろう。


接客において、『愛想よく笑顔で』は至極当然のことである。

いや、接客だけではない。

様々なシーンでの人間関係をスムースにするためには不可欠である。

だから、私は間違ってもどんなにニコニコされても
「このご主人、私のことが好きなのかな?」なんて思うことはない。

でもね、たまに勘違いする人(以下甲という)がいる。
「俺に(あるいは私に)気があるに違いない…」と


気があるぅ?
待ってください。
あなた以外のどの人にも向けられている「あの笑顔」、なぜ自分だけにと思えるのでしょうか?甲さん!

特に、相手が美男美女であった場合、甲の勘違いに拍車がかかることが多い。


私の職場の甲(♂30代半ば 妻子持ち 布袋さんみたい 歌手の布袋さんじゃなくて 七福神のほていさん 画像参照)

ちょっと綺麗目のお客様(以下乙という)がご来店の際、大変愛想よくいつも以上のサービスを提供し、さらに追客のためのメールも丁寧に送っている。

そして乙(バツ2・子持ちシングル 甲からの情報 そこまで聞く?)もなんだかとっても丁寧で、それでいて感謝しつつも自分の要求はしっかり伝える返信を送ってくる。結構交渉うまいな、と感心するやり取りである。

おそらく、パソコン画面から5mくらい離れて冷静にメールを見れば、甲もこのやり取りが自分にとって不利な方向に向かっていることが理解できるかもしれない。
が、前のめりな甲は聞く耳を持たないと思うので、何も言わず静観しておく。ここが私の優しいところ。成人男性にはあえて忠告しない。

乙はこうやって自分の美しさに食い付く輩を操るすべを知っているのであろう。そこは素直に素晴らしいと思う。自分の強みが分かっている人ほど利益を得やすいのがこの世の常だもの。

本来は営業側が提供する「あなたがいちばんです」的なサービスに対して、顧客が付加価値を感じて必要以上にお金を落とすはずなのに今回の甲乙のやり取りは、逆をいってる。

それにしても、乙は自分の職場や友人関係の中で勘違いされることが多いのだろうか?

きれいで優しくて愛想がよくて…世の中の甲は時に勘違いが高じて激情にかられることもあるのかもしれない。

いきなりお茶に誘ったり、連絡先交換してくれと迫ってみたり、挙句「俺のことが好きなんだろう」と言ってみたり…
乙にしてみれば痴情にもなってない状態で「ナイフで刺される」事件に発展する可能性すらある。

乙は甲に勘違いされないためにはどのように振舞えばいいのだろうか?

なうなうは考えた。10秒くらい

ステッカー作ろう!
「あなたのことはそれほどでも」と書いて
カバンでもスマホでも貼っといて、チラチラ甲に見せる作戦がいい。

『モテる男女必携!勘違いされないステッカー』で
近日Amazonから売り出し予定。

これで世の中のもめごと解決に一役買える!
みんなも買って!

ではまた。




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