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【インタビュー】円(えん)、職業:編集者。転職を重ねたからこそ出会えた天職。ライターに寄り添う編集方法とは。

情報サイトの編集者として働く傍ら、この日刊かきあつめの編集、自らもライターとして記事の寄稿や8月からnoteを連続更新中の円(えん)さん。

一体いくつのわらじを履いているのか?と思う程、多方面で精力的に活動中。今や円さんにとって天職だと思える”編集者”としての仕事。この職にたどり着くまでには様々な経験があったようです。

ーー書くことは昔から好きだったんですか?
小学生の時に当時やっていたゲームの同人小説みたいなのを書いてました。それを仕事に結びつけることは考えてなくて。興味のあった、ロボットの制作が出来る高校専門学校に入学しました。だけど学ぶにつれて全然面白くなくて「あ、向いてないんだな」って思ったんです。

ーーそこからはどうしたんですか?
それで高専辞めて、料理が好きだったので、フレンチレストランのシェフになってみたけど、仕事としてやっていくには合わなくて辞めました。その後は保険の営業、会計事務所を経験。現場系の力仕事もやりましたが一生やるもんじゃないなって。。

ーーまた書き始めたきっかけはなんだったんでしょうか?
現場仕事をしている時に、小説のネタをスマホにメモしていたんですよね。その時ふと「これで仕事を目指せばいいじゃん」って思って。
それで現場を辞めて、半年くらいは株をやりながらファンタジー系の小説を書いてました。何本か書いて応募したけど全くダメだったんですけどね。。でも文章を書くことが楽しかったんです。

ーーよく生活できてましたね…
いよいよ「お金もヤバイぞ」ってなって、身銭を稼ぐために、クラウドソーシングを始めたのがライター生活の始まりです。得意なジャンルに特化せず、とにかく何でも書きました。

ーーライターからどうやって編集者になったんですか?
クラウドソーシングを始めて半年後、「編集をやらないか?」って今の会社から声が掛かったんです。選ばれたのは単に時間に余裕があって、融通が効いたからくらいだと思います。

ーーライターの目線もありつつ編集も出来るってことですね。
ライターさんに伝えたら、こう感じるんだろうなってわかります。納得せずに書いたものってだいたい良いものにはならないんで、書き手に丁寧に伝えることを一番大事にしています。
だから日刊かきあつめメンバーの亀沢さんには「もっと強く言え!」とダメだしされますけど(笑)

ーーライターの立場からしても、意図を汲み取ってくれるのはうれしいです!
成果や結果ばかりを追うのは好きじゃなくて、結果的に達成出来たらうれしいですね。辛い人に「もっと頑張れ」じゃなくて「そんなときもあるよね」って寄り添いたい。
物事を上手く回すのが好きで。全体の歯車がかみ合うと気持ちいい。

ーー日刊かきあつめでも記事の提出が滞る問題はありますが…円さんは怒らないですよね…
そうですね。この間、記事の提出が滞ってしまったときに、ひと言掛けたらみんなが出してくれました。「何で出さないんだよ」って言うのは簡単ですが、それは二流・三流の編集だと思います。納期を守らないライターは良くないって言うけど、一声かけて出してくれるなら全然良いと思ってます。

ーー編集者として「こんなライターさんと仕事をしたい!」って人を教えてください!

①スピード感
付き合いの長いライターさんに急遽の案件をお願いしたとき、想像以上の速さで提出してくれました。そのライターさんとの信頼関係を実感しましたね。

②連絡をちゃんとまめに取れる人(当たり前のようでいて出来ない人もいる)
途絶えない、やり取りがスムーズなのが大事ですね。もし書けないなら書けないで良いから、早く言うか、せめて返事を返してほしいです。。

ーーとなると、ライターに必要なのは極論、文章力でないのでしょうか?
最低限、国語が出来れば十分です。
あとは社会人スキルを身につけて来て欲しいです。文章力は後付けでどうにでもなりますし。自分も書き方を習ったわけじゃないし、文法的なことは分からなくても、読んでみて文章の違和感に気付くことは出来るはずなんですけどね。。

ーー今のところ編集の仕事は生涯をかけてやりたいですか?
色々経験してきた結果、書くことが一番合ってると思えたので、今後書く世界から離れることは無いと思います。メディアには関わりつつ、ポジションは変わるかもしれませんが、別の職に就く可能性はゼロですね。

怒っている所を見たことが無いくらい菩薩のような人。

イソップ童話の「北風と太陽」のように、力ずくで指摘しまくるのでなく、相手の意図を汲み取ったうえで優しく、的確に助言をする。
書き手としても素直にアドバイスを受け止めることが出来るから不思議なものです。心優しき編集者、円さんの今後に期待です!

編集者・ライター(興味がある方も)必見な円さんの毎日noteはこちら

インタビュー・文:miho
編集:アカ ヨシロウ

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