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「過去にこだわらない」をコミットする

たくさんの経験を積むこと、そしてその経験というのは、そのひとの評価のためにとても重要な要素です

しかし、新しい創造、ひらめきのためには、経験は邪魔になる時があります。
真っ白なキャンバスに、自然に手が動くに任せて、何も頼らずに、思い描いていくことで、表現をすることができれば、そこには素晴らしい創造物が生まれるはずです。

ですから、過去の経験は、いったんすべて忘れ、何も知らなかった、若き日の自分のような状態に戻してみるのです。


最近、吉田拓郎の「イメージの詩」を10歳の子役の女の子、稲垣来泉が唄っていることが話題となり、この曲を耳にした人も多いかと思います。
この「イメージの詩」は、吉田拓郎の代表曲でもあり、吉田拓郎ファンは大好きな曲の一曲です。約7分弱のこの曲の歌詞は、とても意味深く、人生のバイブルのみたいなことが歌われていて、生き方のヒントになる言葉がたくさん出てきます。
この曲は実は吉田拓郎のデビュー曲であり、1968年に発表しています。このとき吉田拓郎は24歳。
2016年に放送されたNHKのSONGSのなかで、「70年代当時の若者はみな老成していた」と吉田拓郎は語っていますが、それにしてもこの詩作の力は並外れていると思うのです。


人生経験の中から語られた詩ではないのは間違いありません。
吉田拓郎には「人生を語らず」という曲もあります。これは1974年リリースの曲。30歳であえて人生を語らずだなんて。だいたいこの年で人生を語ること自体、考えられない気がしますが。

ミュージシャンだけでなく、文学、美術など芸術で有名な人たちは、みんな若いときにその創造力を爆発させています。
年齢や経験が未熟なほうが、イデアの世界から大きな創造力を得られるのではないでしょうか。

経験は糧となり、それをもとに、次のステップに登っていくものだと思っていました。しかし、むしろ、経験がないことで、透明な純粋なところに大きなエネルギーが発生するようです。

私自身も、これに気付いた以上、考えを新たにしようと思います。

これから、「過去にこだわらない」ということをコミットします。

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