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女ひとり旅 アンタナナリボにやっと到着[マダガスカル旅行編ep.19]

アンタナナリボの空港は小さかった。
到着ロビーにあるのは、両替屋1軒とSIM屋(OrangeとTelma)2軒とATM1台だけだった。

現地通貨はマダガスカルアリアリ(Ar)。
アリアリって、何だか可愛い響きだ。
両替屋のレートは1ユーロ=Ar.4200。
260ユーロを両替してAr.1,092,000になった。
ネットで現在レートを調べると230ユーロ=約Ar.1,092,000だった。
つまり、30ユーロを手数料として払ったことが分かった。


SIMはTelmaで契約。
やたらとギガ数の多いプランを勧められたが、断って12Gのプランにした。
12G=Ar.75000=18.3ユーロ=約2800円。
30日使えるそうだけど、私の利用予定は2週間程。
割高な気はするけど仕方ない。

ゲート付近で私の名前を書いた紙を持って待っていた宿泊先ロッジのスタッフに連れられて、駐車場へ向かう。
外はどんよりと曇り、むわっとした生暖かい空気が身体を包む。
今は雨季で、湿度も高いのだろう。


案内された車には、別の男性が待機していた。駐車場まで連れて来てくれた人から「tip」と言われ、Ar.5000を渡した。いまいちアリアリの価値がピンと来ない。いくら渡したか、頭の中でこっそり計算してみた。Ar.5000=€1.2=¥170~190くらいだ(成田空港とここマダガスカルで両替した手数料を含んで考えると)。

10分程車を走らせて、空港から約4km離れたAvamada Lodge に到着。
今日の1泊とモロンダバから首都に戻った後の2泊の合計3泊するロッジだ。
一泊€29.7=約4300円で朝食・空港送迎付き。
タクシーを拾って市街地へ行くのは、片道1時間近くかかるとネットで見て、ここに決めた。
空港から近く、そこそこ快適に寝れれば良い私にはちょうど良い宿だと思う。


鉄製の重い扉を潜り抜けるとレセプションまでの小道と植栽の後ろにプールが見える。
緑は青々として、ここが南国だと伝えてくる。
ピンク色に塗られた壁はキュートやセクシーというより、エキゾチックな印象を受けた。

3階建てのピンク色の建物の2階に3部屋、3階に2部屋、合計5部屋のこじんまりしたロッジ。
2階の一番奥の部屋に案内された。
軽く荷解きして、シャワーを浴びて、ついでに洗濯する。
水しか出ないかと諦めてシャワーを浴びていると、終盤に差し掛かったころお湯が出てきた。
…もっと待ってから、浴びればよかった。

手洗いで、水少な目で洗う術をだんだん極めてきた気がする。
頭痛がひどくなってきて、薬を飲んで横になった。

ウトウトして気が付いたら、時計の針は19時30分を指していた。
1時間半程眠ってしまった。
ロッジの食堂へ夕食を摂りに行く。


メニューは3種類から選べ、ゼブ牛のステーキに付け合わせは野菜を選んだ。
コーラとバニラアイスのデザートを添えて、私のささやかなクリスマスディナーとなった。

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