早め早めに夏がきそうですが、その前に訪れるラベンダーの季節。
先日ラベンダー畑に行ってきました。
そこでいただいたラベンダーソフト。
バタフライピーなどを使って、色だけそれっぽくしているんだるなと思っていたので、食べてびっくり。
シソ科に属するラベンダーには食用があったんですよ。

そこで、食用ラベンダーについて調べを進めていくにあたって、とっても体にいいことが分かり、それでは食してみようではないかと…。
薬膳的目線から美味しくいただけるスイーツ。
スイーツをいただく良い口実になります。
シフォンケーキにしてみたら、香り豊かで素敵なアフタヌーンを送れました。
そこで、ラベンダーにはどのような効能があるのかご紹介したいと思います。

食用ラベンダーの種類

ラベンダーも種類がいくつもあります。
その中で「イングリッシュラベンダー」が食用になります。
ハーブティー用などで販売されているドライ状になっているものがそれに当たります。
フードプロセッサーなどで粉砕し、クッキーやケーキなどに混ぜます。紅茶のスイーツと同じ感覚で使って大丈夫です。
ジャムや砂糖漬けに加えたり、ドレッシングに加えたりすると香りも楽しめます。
夜寝る前にホットミルクなどにほんの少しパラリといれて飲むとリラックス効果があり睡眠の質が上がるようです。
乳製品ととっても相性がいいので、ソフトクリームなどが美味しいと感じるのは必然だったのですね。

効能には何があるの

鎮静

ラベンダーに含まれる「セロトニン」にはリラックス効果があり、就寝前などに香りを嗅ぐと質のいい睡眠を促します。抗不安作用などもあり、ストレスがかかっている時などにも効果を発揮します。

鎮痙

食欲がない時など、胃腸の調子を整える効果があります。
ドイツではハーブを医薬品として使用することがあり、ラベンダーは神経性による胃炎や胃腸の不快感、ロエムヘルド症候群（胃内のガスの増加や貯留が原因で横隔膜があがり心臓の動きを妨げてしまう症状）などの腹部の不調に対して使用することもあります。

鎮痛

頭痛・生理痛などの痛みを和らげる「酢酸リナリル」が作用します。

抗菌・抗炎

皮膚の炎症を抑える効果があるだけでなく、摂取することで肌の再生を促したり皮脂のバランスを整える効果があります。
シャンプーなどに少量混ぜると頭皮のかゆみなども抑えてくれます。

殺菌・防腐

傷口などにもいいとされています。消毒用アルコールと合わせて、アウトドアで持ち歩くといいかもしれませんね。
やけどや傷には精油の原液を塗布すると組織の回復を促すとも言われていますが、実際行う際は、専門家に相談するようにしてください。

免疫力

自律神経を整える効果があります。風邪など呼吸器に作用します。
入浴時に精油を垂らしたり、蒸気吸入などで症状を和らげます。
ラベンダーティーは解熱作用や解毒作用もあるため、発汗を促し体外に毒素を排出する効果があります。

精油とアロマオイルの違い

精油とか、アロマオイルとか、売り場には値段にも差があって、何を購入すればいいのか迷いますね。

精油

植物100％の天然素材で作られたオイルのことです。エッセンシャルオイルという名前で売られていることもあります。
原液となりますので、直接肌に塗布してはいけません。
ベースオイルを基に正しい容量で希釈して使用します。必ず遮光瓶に入れて保存しますが、1ヶ月くらいしかもたないので、使用できる分のみ混ぜて使うようにします。自分でいくつかの精油を混ぜたりして好きな香りや効能を考えてオリジナルオイルを作るのも楽しいです。
体験やスクールなどもありますので、興味があれば是非やってみてください。体験の場合は、いろいろな精油を用意してくれているので、無駄に買わなくて済み、欲しい香りや効能を見つけることができるかもしれませんよ。

そこまで時間が取れないという場合は、簡単に使う方法もあります。
入浴時に精油を3～5滴位落とすと、肌全体に行き渡り使いやすいです。汗疹など全身の炎症などに発揮します。リラックス、鎮静作用などもあるのでお勧めです。

アロマオイル

人工香料やアルコールなどが既に混ぜられているものです。
フレグランスオイルなどという名前で売られていることもあります。
肌に直接つけるとには向いていません。
アロマランプや加湿器など、香りを楽しむために使用するのに適しています。

これからの季節に

梅雨に入ると、免疫力が落ちたり、天気頭痛やめまいを訴える方が増えます。また湿度が高くなると胃腸機能が落ちむくんだり、皮膚が痒くなったりと不快感も増えます。
入浴に精油を垂らしたり、ホットミルクなどに加えたりしてリラックスと同時に様々な効果も同時に得ることが出来て、ラベンダーを見直すきっかけになればいいと思います。