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aida という会社をはじめました

こんにちは!日比です。

2023年6月にaidaという会社を創業しました。
ずっと試行錯誤し続けてきたことがようやく繋がり、この選択に至ったので、起業に至った背景、社名に込めた想い、何をしようとしているのかをお伝えします!

ぜひ、もう少し話を聞いてみたい、ここはどう考えているのかなど、意見・要望・フィードバックでもなんでも良いので気になることがあれば、末尾にある各種SNSでご連絡ください。

なんでこの選択に至ったのか

新卒でガイアックスに入社したときも、Reapraに転職したときも、将来自分で起業をしたいという気持ちはありました。「社会起業家」という言葉がちょうど生まれたタイミングで大学生で、駒崎さんや山口恵梨子さんなどに大きな影響を受けました。それまで、社会に良いことをするには、公務員として働くか国連に行くかという、極端に狭い選択肢しか持っていなかった自分にとって、株式会社という組織形態で公益に資することを目指す社会起業家の方たちはめちゃくちゃかっこよく見えていました。

ただ、そんな簡単に自分がそうなれるかというとそうでもなく。社会に良いことをやりたいっていう漠然としたところから、自分でやるとしたらどのイシューなのか、どの領域なのか、という具体的な問いに答えられずにいました。(ある意味で、育ってきた環境から、社会に良いことをしなければならないと囚われていた部分もあると思います。)

そんな気持ちを持ちながら、Reapraに2020年に入社した訳ですが、そこで何度も問われていたのが、自分が社会に対してなんのフィルターもかかっていなかった時に願っていたことは何か?ずっと強化してきたフィルターは何か?ということでした。

何度も内省していく中で見えてきたのは、私自身がありのままの自分を表現して、人と深くつながることを心から欲していると言うことでした。ずっとこの言葉に近いものをライフミッションとして持っていたので、「幼少期の体験とつながって再発見した」という言葉の方が的確かもしれません。振り返ると、本当に小さい頃は、不安だったら不安と言えて抱っこしてもらえる環境の中で、自分のペースで好奇心に基づいて自由に没頭したり表現したりすることができていて、自ら他者(他の赤ちゃん、従兄弟のお姉ちゃん、先生、両親)に関わりに行ったり、巻き込み巻き込まれて遊ぶような中で喜びを得ていました。これが多分自分にとっては最高にワクワクする環境だった。

ただ、実際にはその後、社会へ適応していく中で、「その場のルールを観察して大きく外れないように動く」というフィルターが入り、色々な経験を通してそれが強化されていきました。高校くらいから意識的にコミュニケーションを磨いていて、結果として人当たりの良いキャラクター(自分ではそう思ってる)を形成しているのは、思うようにうまく人と繋がれない、いつか完全に社会から外れてしまうのではないか、という怖さからくる生存戦略だったのだと思います。

これってつまり、本当はありのままの自分を表現して人と深くつながりたいけど、私自身が「どうせうまく人と繋がれないだろう」と思って怖さを持ちながら人と接してしまっているから、結果自分をありのまま表現することができずに、つながる機会を閉ざしちゃっているってことで。自分自身が生存戦略として磨いてきたことこそが、人と深くつながることを邪魔しているのではないかと気づいた時に、そういうことかと妙に納得する自分がいました。そして、本当の意味で自分の願いを叶えていくためには、未来のありたい姿と自分自身を繋げ、過去のセルフイメージを少しずつ書き換えていく必要があるんだなとも理解しました。

これ、引いて見ると、全世界で共通の人類の課題くらい大きな課題のような気がしています。社会に適応する中で、「何者かにならなければいけない」「社会に受け入れられたい」といった気持ちが、素直なそのままの自分を少しずつ出しにくくしてしまう。結果として、現代の社会に適応しきっている人もいれば、適応することが難しくて生きづらさを強く抱えている人もいる。こう考えたら、この大きな課題の中の1つの小さな領域でもより良い形に変えられたら、自分の願いにも近づくし、めちゃくちゃハッピーなのでは?と感じたんです。

どの領域でやるのか

じゃぁ、自分が長いこと執着し続けられて、少しでも前に動いたら最高に嬉しい小さな領域ってどこなんだろう?と考えた時に、行き着いたのが「女らしさ」や「男らしさ」に紐づくジェンダー規範でした。なぜなら、私にとって社会に適応していく中で、一番難しさを感じていた部分だから。

私自身、小さい頃から体を動かすのが好きで活発だったこともあり、育つ中で「女の子なんだから〇〇しなさい/しちゃだめだよ」とか「男みたいだよね」とかっていうジェンダー規範にまつわる声がけをかなり多く受けてきました。こういう声がけを受けているからこそ、自分自身でも、中性的であること、男っぽいことを内面化してアイデンティティのように感じてきたと思います。でも、そうした声がけは、「今のままじゃ変だよ」って言われているようにも感じていました。実際には、ジェンダー規範の押し付けに抗いながら生きてきた自覚もありますが、痛みがないわけじゃなかったなと。だからこそ、今後20年、30年の間に、ジェンダーに紐づく役割意識が少しでも減り、男・女の二分類の中だけで捉えられることが少しでも減ったらめちゃくちゃ幸せなんです。

(それを進めていくのに、株式会社でやることにしたのはなんでなの?という問いはあると思いますが、これまた長ーい話になってしまうので、興味があれば聞いてください!)

ジェンダー規範をぶっ壊したい!という思いはありません。そうではなくて、現状の「男らしさ」「女らしさ」はかなり限定的で性自認と生物学的な性が一致している人ですら息苦しさがあると感じていて。これから生まれて育っていく子どもたちが自分は自分でいていいと思えるようなジェンダー規範があるとしたら、どんなものだろう?というのを多くの人と一緒に考えていきたいです。また、それに向けて、どんな表現・コミュニケーションが必要なのかも考えていきたいと思っています。

こんな背景で、aida株式会社という会社を創業するに至りました。
aidaでは、「価値観の多様化が進む社会に適した表現やコミュニケーション方法を提供することで、ありのままの自分を表現できる空間や関係性を広げ、社会に貢献し続ける」をミッションにおいています。

aidaに込めた想い

aidaという会社名は、

  • 男と女という二分類ではなくその「あいだ」のグラデーションにいてもいいし

  • 自分自身の性自認やセクシャリティを見つけている「あいだ」にいてもいいし

  • 価値観の変化に戸惑っていて理解しようとしている「あいだ」にいてもいい

ゼロイチでも、白黒でもないグラデーションを受け入れつつ、次の世代が生きやすいようなジェンダー規範と、その表現・コミュニケーションの空間を作っていきたいという思いを込めてつけました。
(あと、本当に大事なのはお互いに対する「愛だ」よねという願いも込めて)

今何しているのか

ここまでながーーいこと、なぜ会社を始めたのか、aidaに込めた想いを語ってきたわけですが (長かった)、今何してるのかというと、、、
将来的にコーポレートミッションに近い事業を開発していくべく、まずは、コミュニケーションや表現自体に関わっている人の支援と、自分たち自身がコミュニケーションや表現自体を磨くことをやっていこうと考えています。

具体的には、採用広報のサービスを提供していて、近々ウェブマーケターの人材紹介サービスを開始予定です。

お願い

ここまで読んで、

  • もう少し話を聞いてみたい

  • 同じようなことに興味があるから、プロボノで関わりたい

と思っていただける方がいたら、ぜひ各種SNSでDMください!

また、周囲にウェブマーケター、特にSNSマーケターやコミュニティマネージャーを探している企業の知り合いや、SNSマーケティングやコミュニティマーケティング/コミュニティマネージャーをやりたい/やっているけど転職を考えているという知り合いがいたら、ご紹介いただけないでしょうか。

よろしくお願いします!!

私の各種SNSはこちらにまとめております。
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