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新店舗のこと①

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨年は本当に色々とありました。たくさんの方に支えていただき幸せな1年でした。

今年は大きな挑戦の1年になりそうです。温かく見守っていただけると嬉しいです。
改めまして株式会社T-BOXの松本壮真です(独立の話はコチラ)。

今日は①お店の名前②コンセプト③内装イメージの共有をしたいな、と思いました。『内装イメージ』についてはまだ確定のものではないので、「確定していない今のタイミングで出すのは……」との意見もあったのですが途中経過も含めてシェアしていければと思い押し切りました(笑)

お店の名前

お店の名前は『mirume 深緑茶房』にしました。会社は変わるのですが、意志を継ぐという意味でも「深緑茶房」の名前は受け継ごうと思います。

「みるめ」というのはお茶業界用語で「若い芽」を意味します。この名前にした理由は大きく2つ。
①「若い芽を使った品質の良いお茶をご提供します」
春頃に摘む一番美味しい時期のお茶をご提供します。冬に栄養を蓄えた春の新芽は味も豊かでお茶の特徴も出やすく、お茶農家として飲んでもらいたいお茶です(エゴ丸出し)。

②若いメンバーで「新しい挑戦をどんどんしていこう」という意志
もう僕は32歳なので若いというほどでもないかもしれませんが…笑
今まで受け継いできた伝統を進化させつつ、どんどん新しいことに挑戦していきたいと思っています。「お茶って面白い!」と思ってもらえるように、日々コツコツと挑戦し続けます。

小話①:
また四間道という歴史ある道沿いにお店を構えるのですが、四間道で喫茶店をやられているマスター曰く「松本くんくらいの若い年齢の子が主体のお店は初めてなんじゃないかな」と言われました。ウチは僕が32歳ですし、メンバーとしては20代が中心です。そういうお店が今までは無かった、と。そして続けて「イトウさん(不動産屋さん)も街づくりとして今までたくさん積み重ねてきた中で、そういう子にお店を任せるっていうのは大きな挑戦だったと思うよ」と忘れずプレッシャーもかけていただきました(笑)
小話②:
何十年もお寿司の修行した職人さん、何十年もやられているバーテンダーさん、本場イタリアで修行を積んだシェフ…などなど、お世話になる不動産屋さんが担当するお店の方は皆さん一流の方ばかりです(前出のマスターによると、出店希望者が多くて実際にお店を出す倍率は10倍くらいらしいよ)。そんな中に入れていただく事は非常にありがたいという謙虚な気持ちとともに、古いものを受け継ぎつつ常に進化してこうとする街の中で新しい風を吹かせる事ができればとも思っています。


コンセプト

「お茶って面白い」という体験を通して、楽しむ人を増やしたいと思っています。お茶を飲んでもらいたい!というよりは、お茶をツールとして人生を楽しむ人が増えればなと。
※まだ雑な感じですが以前不動産屋さんに提出した資料を貼っておきます

コンセプト案


内装イメージ

パース_深緑茶房_200920

画像だと暗めの高級感あるイメージになっていますが、もっと光が入るので画像よりもカジュアルな感じになる予定です。内装のイメージはザックリこんな感じを想定しています(現時点でけっこう変わりましたが、イメージしやすいように貼りました(笑))。床はモルタル(コンクリートみたいなの)、カウンターやテーブル等は木をつかうetc

大事にしたかったのは、「時間の経過を楽しめる内装であること」でした。完成時がMAXでそこからは劣化していく感じではなく、時間が経つにつれて変化していく様子も自然に楽しめる方がいいなと思いました(味が出る、とかそういうやつです)。それは新しいお店を長く長く続けたいと思うからです。

時間が経つにつれて古くなるのではなく、味が出るというものにしたいと思いました。僕は自分の理想イメージを持っているだけで建築の知識があるわけではないので、この辺のすり合わせはちょっと大変でした。

もう一つ大事にしたいと思ったのは、「カッコつけすぎない、オシャレにしすぎない」「流行りを追わない」でした。

カッコつけたりオシャレにしすぎると、『あーオシャレだなぁ!』『映えるなぁ…!』とはなると思うんですが、愛着みたいなものは湧きにくいなと思いました。僕が目指したいのは愛されるお店だったりするので、1回ご来店してもらうだけじゃなくて、何度も来てもらって好きになってもらいたいと思っています。

その時に「オシャレさ」以上に大事にするべきだと思ったのは『居心地の良さ』でした。オシャレにするために完璧に作り込みすぎるとなんとなく居心地が悪くないですか…?オシャレすぎると『自分が行っていいのか…?』と少し不安になりませんか?(僕はなります)

これは凄く難しいなと思いました。やはり「新店舗つくる」ってなると作り込みたくなるし、オシャレにしたいと思う。でも実際に自分が通うお店/居心地の良いお店ってそういうお店だっけ?とある日思いました。
いい具合にダサい方がいいな、と感じました(このニュアンス伝わってますか?)。ここでいう「ダサい」というのは、作り込みすぎない、人間味を感じるみたいなニュアンスが近いです。

モルタル(床コンクリート)のヒビ割れを楽しむ。木が馴染んでいく様子を楽しむ。小さなキズを楽しむ。などなど。時間の経過を楽しめるお店にしたいと思います。また随時ご報告します。

『流行を追わない』のは『あ〜、ああいうお店昔流行ったよね』って思われたくなかったからです(笑)

ただ「いやモルタル調のお店流行ってるやん」と思われる方もいるかもしれません(笑)
もともとモルタル調のお店が個人的に好きで、今回はそれを使いたいなというのがありつつ流行りには乗りたくないというワガママぶりを発揮しました笑

具体的には「モールテックス」という木などに薄くモルタルを塗る最近流行りの技術を使うのはやめました。昔ながらのモルタル(いわゆるコンクリート)を使います。「モルタルはヒビ割れるし、それが悪化すると塗り直しが発生するからあまりおすすめしない」と言われましたが、ヒビ割れも価値だと個人的には思ったのでモルタルにしました。

また木を使うことで、あまりモルタル調を押すようなデザインにはしないようにしました。

時間を刻んでも古くならない、時間が経つ事でまた違った良さが出てくるものが良いなと思います。経年とは劣化ではなく、深まっていく事だと思いたいというのがあるかもしれません。

反省

途中で突然「オシャレさよりも居心地の良さ!」みたいに方向を変えるので(大まかな方向は変わってないですが)、設計士さんにはご迷惑をお掛けしたと思います……夜中のLINEに付き合ってくれたり、電話もしてもらったり…笑 大変お世話になってますm(_ _)m

「より良いお店にしたい」と思ってくれて、そんなふうに夜中でも対応してくれる設計士さんです。本当にありがたいです。

2021年が始まりました。今年も良い1年にしたいと思います。

緊急事態宣言が出るなどの話もあり、新年早々バタバタとしておりますが、一日でも早く日常に戻る事を願っております。

mirume 深緑茶房
店主 松本壮真

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