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38歳バツイチ東京てぃん活日記〜昔の恋:コロナ離婚できるものならやってみろよって元不倫相手へ捧ぐ


昔の不倫相手から連絡が来た。



自粛でリモートワークは、さぞ辛かろう。

あれだけ文句言ってた奥さんと、ずっと缶詰だもの。

苦しいだろうね。


去年の春
私がベットで泣き叫び、その恋は終わった。

泊まる約束だったのに、帰るって彼が言った。

きっかけは些細なことだけれど
結局今思えば
私に二番手なんか、当然無理だったのだ。

私はお付き合いしたのは3人だけれど
ちゃんと彼もカウントに入れている。


一年くらい

彼と私は夢中になって、大人の東京摩天楼デートをしまくった。


お互いに、当時色々な不満を抱えていた。

お互いに、覚悟決めて、捨てなきゃいけない人生の改革の時に、出会った。


蓋を開けたら彼は超エリート

20代の時、仕事にがむしゃらで
そんなに遊んでこなかった、という人。

かたや私も、

つい最近そこそこの綺麗と才能は手に入れたけれど
20代の時は、仕事に自分に夢中で
やっぱり遊んでこなかった、という人。


彼の周りは

仕事、収入、そしていい女が手に入っている、いわゆる勝ち組の人ばかり。

奥さんは手にしているのに
彼は、いい女を手にしたことない人だったのだ。

彼に初めてあった時、品がある人だなって感じた。

なんとなく、高スペックな、おそらく既婚者だろうなぁって、わかっていたのだけれど。


お互いの言葉と、才能に


私たちは惹かれあってしまった。



東京の、大人の恋人ごっこ。

お金に余裕のある
少し落ち着いた
でも、ちょっとミーハーで幼稚な
大人のデートを、私たちは沢山した。

二人とも、20代の時やってこなかった
青春みたいなやつを取り戻そうとしてるみたいで。
バカみたいに、ロマンスを求めあった。

水族館、美術館、ライブにコンサート
舞台、スポーツ観戦、ヒルズにミッドタウン
高級ホテルのバーやラウンジ
タクシーでのキス、タクシーからの夜景
沢山のお泊まり、沢山のプレゼント
恵比寿、六本木、広尾、西麻布、銀座の美味しいレストラン、バー、スイーツ巡り
暗闇ジムやプール、皇居ラン
横浜ドライブ、飛行機乗って温泉旅館
極めつけは、NYと
遠く離れた南の島、世界のセレブが来るホテル



東京カレンダーごっこ、と

そのデートを名付け
私たちは本気で恋し、遊び、東京の価値観を、世界を、楽しんだ。



彼とセックスをしたのは、デートをして2か月経った時くらいだった。

その時の私は、彼とはまだする気がなかった。
焦らす、だけじゃなく、やっぱりその一線は
一線だと思っていて。

仕事終わりに飲んでからのデートで夜遅くまで二人で飲んだ日、私は泥酔してしまい。
そのままちゃんとしたホテルに、彼は私を連れて行ってくれたのだ。

夜中、ベットで機能しなかった彼は、私に泣きついてきた。
情けなさより、その姿を私に見せてくれたことが凄く愛おしくて、許してあげるしかなくて、ずっと頭を撫でてあげた。

なんだか、愛でるしかできなかった。



後に、彼が家庭で不妊治療をしていた話を聞かされた。
彼が原因なのか、彼の奥様が原因なのかは知らないけれど。確か両方?
どっちにしても、その後の彼のセックスで、どんな性生活なのかはすぐに想像がついた。



私は自分で言うけれど、笑

セックスが好きだし、感じやすいし
色々うまいみたいである。


セックスに関してはまた別でちゃんと書こうと思うのだが、悪いことでは決してない。

セックスはいいものだ。



何度か彼とセックスを重ねてゆき

彼はものすごく私好みの、丁寧で、感じ合えて、想像して、創造し合える、愛しくて上手なエッチをしてくれる人になった。
ちゃんと機能して、自信が、男が、彼に戻ってきて。

何より、彼は品性と色気が上がって
普段のデートでも、以前と思うとずっとずっと素敵で、セクシーな人になっていた。


あげまん、ってこれかなぁ、と
素敵な彼を見るたびに、私まで奥から潤った。


 



セックスだけじゃなく

才能、お仕事って面でも、お互いにお互いを沢山尊敬していたと思う。
一番の応援者で理解者で。
真面目に話し合って、何度も口論になった。
何度も、互いのみっともない姿を晒した。
何度も、仲直りをした。



不倫だったけれど


私たちは確かに恋をしていた。


悩み抜き、お互いに決断した先に

私には別れがあり
彼には転職があった。


人生はタイミング。

急速に急激に、誰かや何かに惹かれることがある。
何かを失うことが、必要な時がある。 




忘れた頃の、なんだか呆気ない連絡に


私はいなすように、でも元気で前向きなメッセージを送った。

不思議なくらい
ときめきはなかった。



だって。


彼は捨てられてない人だと
わかったから。


言い訳して、他責にして

自分の人生、どこかのピースで諦めて、
つまり自分と向き合わないで

逃げてるやつなんか要らないって、私は思った。


不謹慎だけど、
コロナが教えてくれることは多い。


私は色んなこと自責にして
一人で健やかに自粛しております。