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『本業はオタクです。』楽しく生きたいならめっちゃ参考になる、「仕事そこそこ推しファースト」な生き方が学べた!

「本業はオタクです。シュミも楽しむあの人の仕事術」

これはオタクだけでなく、さらには女性だけでなく、趣味やプライベートを充実させて「楽しく生きたい!」と願う社会人すべての参考書だと思う。

  • 仕事はそこそこに、趣味にめいっぱい時間を使う人。

  • 仕事も頑張って趣味にお金をかける人。

  • 趣味を仕事にしちゃう人。

本書では、こんないろーんな働き方を覗き、限りある時間やお金をいかに上手く使っているのかを学ぶことができるのだ。

まさに、「ワークライフバランス」「キャリアウーマン」「老後資金」といった言葉に辟易した現代の独身社会人が求めているものなのでは?

今回は、本書の推しポイントや、学べたことを紹介していきたい。

学び1.みんな実はそんなに仕事頑張ってない

知ってた?
みんな、実はそんなに仕事頑張ってないらしいっすよ。

…いや、普通じゃん!と思う人も多いかもですが。

半年前にキャリアチェンジしたベンチャー企業に洗脳(?)され、終電まで残って仕事をしていた私にとっては驚きだったのだ。(ちなみに残業代は出ないよ★)

本書では
「ライブのために残業のない銀行員になった人」

「10年に5度ほどしか残業のない証券会社の総務部で働く人」
といった方々が登場する。

彼女たちは趣味を楽しむことを前提に仕事を選んでおり、もちろん仕事中は仕事に集中するものの、趣味中心の生活をしている。

「働く女性1700人へのアンケート」という本書のコーナーでも、今の仕事がオタ活に向いているという人は6割以上いて、多くの人が趣味に仕事を合わせてるんだなぁという、ちょっとした驚きを感じたのだった。

私は今転職活動中なのだが、仕事はお金の不安をなくすためだけにそこそこに頑張って、趣味や友人との時間を大事にしようと心に決めるきっかけとなった。

みんながみんなそういう働き方が合っているとは思えないが、
「こういう生き方もあるんだよ!
いま無理してると感じるならこっちへおいで!
こんなに楽しく生きれるよ!」
と背中を押してもらえた気持ちになる。

学び2.「好きを仕事に」は向き不向きがある

本書には、「好きを仕事にしたオタク」たちも紹介されている。

「芸能人のマネージャー」「漫画編集者」「アニメ制作進行」などなど…
あらゆるジャンルのオタクたちが一度は憧れる職業だ。

しかし、どれも割と激務で、好きなことを仕事として極めながら理不尽に耐えたり、プライベートがほぼゼロで趣味=仕事=生活のような生き方をしていることが分かる。

一方で、本業は派遣でそこそこに、趣味を副業にしている人は、マイペースに続けられているようだ。

もちろん「好きなことを仕事にすれば睡眠もプライベートもいらない!」という人はかっこいいが、そういう覚悟がないと好きを仕事にするのは難しいのだなぁと感じたのである。

学び3.マズローの欲求5段階説で考える

本書にはキャリアカウンセラーの西尾先生と著者との対談も載っており、その中で「マズローの欲求5段階説」を元に生き方を考えるという話があった。

ferret「マズローの欲求5段階説とは?各欲求を満たす心理学的アプローチを用いたサービス事例【図あり】」より

「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。

ferret「マズローの欲求5段階説とは?各欲求を満たす心理学的アプローチを用いたサービス事例【図あり】」

西尾先生は、「世の中の多くの人がこれらの欲求すべてを仕事で満たそうとしているのではないか」と言う。

つづけて、「オタクは自己実現に関してはオタ活で満たしたい人もいるからこそ、そのギャップに悩むのではないか」と。

やはり「好きを仕事に」している人で睡眠や食事を犠牲にしている人もいるように、すべてを仕事で満たそうとすると無理が生じる。

逆に、仕事とは別で承認欲求や社会的欲求をプライベートで満たし、仕事は生理的欲求や安全欲求を満たすため(つまり生活費を稼ぐため)と割り切ったら楽に働けるのではないだろうか。

本書の推しポイント

本書の推しポイントとしては、「オタク女子である」ことだけを共通点に、様々な生き方・働き方を覗き見することができる点だ。

紹介されるオタク女子の方々はもちろん、著者が会社を選んだポイントや、キャリアカウンセラーならではの転職視点も得ることができる。

私は「無理して生きなくていいか〜」という気づきを得られた反面、本書を読んで「私なら好きを仕事にするのが向いてるかも!」と思える人もいると思う。

これから転職する人、
生き方に悩んでいる人、
いま無理してると思ってる人、
もっと頑張れそうとメラメラしてる人、
趣味を副業にしたい人、、、

様々な社会人に向けられたエールのような本だ。

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追記:

この本に出てくるような女性たちのように、趣味に時間とお金をささげられる、良い意味でゆるい職場に転職できました!㊗

その体験談や成功要因を全国のバリキャリを諦めた女子、「バリキャらない女子」にささげたいと思い、サイトを解説しました!


「逆質問なんて思い浮かばない」
「志望動機がワークライフバランスしかないけど大丈夫?」
「ゆるい職場の見つけ方は?」

など、バリキャらない女子によるバリキャらない転職・生き方を発信していくつもりです。

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