美しいものを遺して死にたい

美しいものを遺して死にたい

マガジン

  • 限局性激痛2021

    恋人と最悪の終わり方をしてしまったため、自分の悲しみや怒りの推移をリアルタイムで記録する試み。ていうか自己療養。その奔放な性器がパンパンに腫れてこの世のものとは思えないくらいの痛みを味わって腐り落ちてしまえ。

  • かなしみとかいたみのこと

  • 小説・散文・習作

  • ネオ東京にて(緊急事態の記録)

    2020年4月以降の東京、新型ウイルスの感染拡大防止のため、居候している祖母の家に引きこもっている日々の記録。非常事態において細かい自分の行動や感情や世間の動きを残すことはやっぱり後になって何か意味があるように思うので。

  • へっぽこシティ・ガールの東京考

    脱出、できなかったけど、この戦場のなかであたふたしたながら考えていくつもり

最近の記事

2022.05.16

ここしばらく、なにかとこれまでの人生を振り返る機会が多く、自分というこのワケのわからない、わがままで泣き虫の最悪の女といやいや向き合ってきた。 わたしは飽き性でロマンチストで、すぐに夢を見てすぐに絶望して、泣いて他人に迷惑をかけて、沢山悩んで、沢山笑って、いろんな人に助けられながら27年何とか生きてきた。 いろんな場所に住んだし、いろんな仕事をしたし、いろんな人と出会って、そのうちの何人かを愛した。出会えた人の誰もがわたしにすばらしいものを与えてくれたと思っている。人には

    • 2022.03.05

      花に嵐の例えもあるぞ、さよならだけが人生だ。 だけどさよならの前には必ず出会いがある。ここ数年でわたしはずいぶん変わったな。いろんな人と出会って、一緒に時間を過ごして、ある人は傷つけたし、ある人には傷つけられた。ただ離れていった人もいるし、離れられないで苦しかった人もいる。ずっと忘れていたのに、ふいにまた仲良くなった人とかも。 あなたはわたしの運命の人。それはもう疑いようのない事実で、わたしにとってはずっと大切な人。「来世でもきっと出会う」ってやつ。「化学的にいつか証明さ

      • 2022.03.02

        「自分ばっかり悲劇のヒロイン気取りかよ」って言われたけど確かにその通りで笑けちゃうね。悲劇のヒロイン気取りでごめんね。

        • 2022.03.02

          最後に心から何も憂うことなく幸せだと思って目覚めた朝はいつだっただろう?多分だけど去年の5月あたり、あなたが私のものだった(そう思っていた)頃で、それ以前のわたしがどんなふうに生きていただとか今のわたしにはもうわからない。どうやってこれから生きていけばいいんだろう?あなたから与えられた衝撃は楔のようにわたしの根幹に打ち込まれていて、今もまだ新鮮に血が流れている。痛みは鈍くなったかと思えば触ろうとする途端に鮮やかに蘇り、あの時の恐怖と衝撃をわたしは今も新しく受け取ったかのように

        2022.05.16

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        • 限局性激痛2021
          31本
        • かなしみとかいたみのこと
          10本
        • 小説・散文・習作
          20本
        • ネオ東京にて(緊急事態の記録)
          28本
        • へっぽこシティ・ガールの東京考
          6本

        記事

          2022.03.02

          「あともう一回、あなたから、あともう一回の電話で僕らは出直せる」 「でもそういったことばっかり続けたらあの思い出がダメになっていく」 ほんとにそうだよね 何度も何度もダメにして、だけど 「失くしたものばかり愛しくなるのはわたしの悪い癖」、治らないけどせめてあなたとのこと全部忘れないでいられることを嬉しく思おうとか 愛してるよ、どんなバカみたいな嘘を吐かれても。今日も元気でいてね。

          2022.03.02

          22.02.28

          あなたのこと心底どうしようもないって思ってる。どうでもいい嘘をつかれるたびに呆れて、かなしくなって、もう信じたりできないって思ってる。わかってる、きみにとってわたしのきげんをとるために言ってくれたことの半分もきっと意味なんてないんだってこと。わたしが勝手に信じちゃっただけ。きみにとってはなんでもなかったよね。なんでわかっててこんなに会いたかったり話したかったり触れたかったりするんだろう?くるしい。きみのことを考えなくなりたい。きみといた時はどうしてあんなに楽しかったのでしょう

          22.02.28

          22.02.26

          なんで君のことなんて好きだったんだろう? どこが好きだったのか、どうして好きになったのか、いつから好きになったのか。そんな質問には、悔しいけど、いちいち思い入れたっぷりに答えられる。好きなところがたくさんあった。好きになった瞬間も、このうえない幸せを感じたことも沢山あって、言い切れないくらい。 だけど今の君のことはもうわからない。 きみはいつの間にか私の知らない人になってしまったみたい、というよりは、わたしが勝手に君のことを勘違いして買いかぶって恋をしていたというのが正

          22.02.26

          2022.01.30

          だからこうなったら速攻鍵かけてあの子と相互フォローにしてとかそういうとこが信用できないって言ってんの

          2022.01.30

          22.01.12

          まあ未練がましいとかみっともないとか言われたら返す言葉もないんだけど別にもういいや、わたしにとってはとても大切なものだったの それが急になくなったの だからわたしにとってはとても辛いことなの 好きなだけメソメソするしジタバタさせてよ どうしようもないのわかってるの、だけど悲しいの とても寂しいの 残念に思うの はやくどうでもよくならないかなあ

          22.01.12

          22.01.12

          は〜ばかばかしい、愛が終わったくらいで何をぐちゃぐちゃ半年も泣きわめいているのか、さっさと引っ越しして仕事も頑張って明るく生きようと思う気持ちもなくはないけどそれにしたってあれは楽しかったね、またあんな気持ちになれないくらいならもうなにもいらないやっていうのも本当 きみに会いたい 会えば何を話せばいいのかわからない どうしてここまできちゃったの?ねえ、こんなふうになってしまっても、やっぱりあれは愛だったとは思わない?きみ以外誰も知らないことだけど

          22.01.12

          22.01.11

          全然眠れない。これを書いているのはちょうど4時を回ったところだ。2時くらいからあなたに電話をかけるか迷っていた。だけど電話をして何を言えば?胸がつぶれそうに痛い。 「好きだ、まだ好きだ、会いたい、話したい、だけど許せない。」 わざわざこんなことを言うために電話をするわけにはいかない。支離滅裂すぎる。自分勝手すぎる。あなたのくだらない話を聞きたかった。声を聞きたかった。薬を飲んだけど効かない。夜中はいっそう自分がきらいになる。 「なにしてた?昨日は?今日は?何食べた?どこ

          22.01.11

          21.12.14

          わたしが愛した人はもういない、彼によく似た人は今日もどこかで生きているみたいだけど、わたしのあの子はもういない 悲しいのはだんだんと痛みが鈍くなっていくこと さようならは幾つになっても慣れないね

          21.12.14

          summer of 85/Été 85(2020/François Ozon)

          愛した人間がクソだった。 それはとてつもなくやりきれないことで、自分の愛そのものの価値を疑う。「好きだ」という気持ちは自分自身ではコントロールが難しいから、事実をわかっていればいるほど、そして、やりきれない、どうしようもない、理解できないと思えばこそよりいっそう悲痛になる。 なぜなら、その人は、本当は一番理解してあげたい人だからだ。解ってほしい人だったからだ。 「恋愛は脳みそのバグ」とはよく言ったもので、頭では終わりを理解していても、心というやつが追いついてきてくれない

          summer of 85/Été 85(2020/François Ozon)

          Arrival(2016/Denis Villeneuve)

          いつか必ずそれを失うとわかっていても、私たちは誰かを愛するだろうか? 終わりに向かって進む関係に意味はあるか? いつか、必ず訪れる耐え難い喪失を引き受けたとしても、愛の日々や共に過ごす時間を選ぶことができるだろうか? しかし考えてみれば私たちは皆、例外なく自らの死という最大の喪失に向かって進んでいる。 自分以外の他人とはいつか必ず別れが来る。それが死別ならなぜかなにかを全うしたかのように思えるけれど、結局のところ永遠に一緒にはいられないというのは同じではないか。 そ

          Arrival(2016/Denis Villeneuve)

          211008

          広尾のカフェでお茶をしていたらパリにいた日を思い出した。わたしにとってのパリはたったの五日でも確かに移動祝祭日だ。 やっと心に平穏が訪れたように感じる。わたしはこれからも生きていくのだなあと思う。 昼過ぎのカフェは知らない人々のおしゃべりで賑わっていた。わたしはただ、時々熱い紅茶を啜りながら、辺りを見るともなくぼーっとして、遠いパリを思い出していた。チップをいくら数え直しても間違っている気がしてドキドキしたこと。 before sunsetの夕暮れのパリで、なんでも

          211008

          210702

          好きな人がいるときは、その人のすべての時間を知りたい。なにをしてるのか、なにを選ぶのか、なにが楽しかったのか、どんなパジャマで寝ているのか、どんなふうに歯を磨くのか、全部を知りたいし見せてほしいと思う。 その人が他人には見せない顔や、一人で過ごしている時間をもったいなく思う。その全てを見ていたい。 明日死ぬとしたらわたしはいま誰のところに走っていくだろう?誰を抱きしめるだろう。わたしは自分の信念と、自分の愛とを天秤にかけている。 きみにしあわせでいてほしい。カエルの柄の