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【オープン社内報#40】きざしを運用する

こんにちは。株式会社ひらくの染谷拓郎です。

 12月に入ってしまいましたね。世界中の子供たちがアドベントカレンダーを毎朝開くのが楽しむ季節、いいなあ。僕のアドベントカレンダーは、月曜日ペロっとめくると「会議」、火曜日「資料作成」、水曜日「商談」…このペースでクリスマスまで持つか、なんとか逃げ切りたいところです。

 さて今回は、ここ最近良い出会いと会話の機会をたくさんいただいていたので、そこで感じたことを書いてみます。

 図書館総合展で登壇した際にご挨拶した、ぎふメディアコスモスの総合プロデューサーの吉成信夫さん。この人とゆっくりお話ししたい!と直感があり、静岡で講演があるのにかこつけて、岐阜まで会いに行ってきました。

 「暮らしの根っこのようなもの」をずっと追いかけてきた、と話されていたのが印象的で、その語り口と言葉の強さに、聞いていてどんどん引き込まれていきます。言葉や実践が一致している人の話を聴くと安心しますよね(その逆は…っとそれ以上は言えない)。また、「変化は辺境から生まれること」を強く意識されていて、その土台にはホールアースカタログやレイモンド・マンゴーといった、60~70年代のUSカルチャーに影響を受けてきていることにも、とても共感しました。公共施設のプロデューサーの根っこにそうしたカルチャーがあるなんてうれしいですよね。

 メディアコスモスの場自体も「もしこんな場所が地元にあったら…」と思わず羨ましく感じられる空間と機能。高校生が自分たちの居場所として、勉強したり、本を読んだり、お菓子を食べたりしていて、いろんな意味で刺激を受けました。

 次は茨城県常総市のまちなか再生プロデュース事業の「ふりかえりの会」でお呼びした公共R不動産/OpenAの馬場正尊さん。「公共空間に自分が関わると街も人も暮らしも変わる」というテーマで講演をいただきました。この”自分が関わると”というのが象徴的で、どんな場所ができても、消費者でいる限り受け取ることしかできません。「自分がやる側に回ること」の楽しさをどう伝えていくのか、どんな場所をつくっていくのか、とても参考になりました。

 こうした第一線で活躍する方のお話しを聞いていくと、僕の中に「なにかがいい方に転がっていきそうだ」というきざしがむくむくと溜まってきます。自分の中に溜まったきざしを、組み合わせたり、同じところをくっつけたり、編集していくと、自分だけの新たな考え方や見せ方が見えてきます。

 ファンドマネージャーは、投資家から集めた資金で複数の銘柄を購入し、運用します。アクティブな銘柄もあれば、底堅い銘柄もあります。それらを組み合わせて、最適なポートフォリオを組んでいく。そこで得た利益は投資家に還元していきます。

 僕がいまやっていることは、さまざまなジャンルで活躍する人の話を聞いてきざしを集め、それを運用して大きくすることなのかもしれません。それを還元する場は、話を聞いた方にもそうだし、日販グループに対して、メンバーに対して、そして僕たちがつくる場を利用してくださる方や社会に対してです。

 きざしファンドのマネージャーとして、どの銘柄を組み込むか、どれだけ長期保有できるか、あるいは売却するのか、そのポートフォリオの持ち方に個性が出てきそうです。こればっかりはAIに任せられない、自分だけの仕事。そうか、書きながら自分のやっていることがひとつ理解できました。

 すいません、いまバタバタしていて、一筆書きで失礼します。きざしファンドマネージャーとて、たくさんのきざしを預けていただけるように、今日もしっかり働きたいと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。今日もがんばりましょう。

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今週の「うれしい」
ディランの「コンプリート武道館」、ちょっととんでもないですね。歌唱も演奏もアレンジも、ディランが一番調子良かった頃なんじゃないかな?1978年の演奏を、2023年に聴けるなんて。最近ロック・レジェンドの活動が活発すぎるな。

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