見出し画像

かわら版No.3 米沢市議会6月定例会を振り返る ②一般質問の“前提”“背景・目的” そして“期待形成”について

議員となって質問の機会を得たわけですが、質問の前提をよく考えます。具体的な質問内容に対する市の回答はもちろん大切ですが、なぜ、その質問をするのか、質問の“前提”や“背景・目的”が個々の質問同様に重要です。

今回の一般質問は、①人口減少対策のPDCAと移住政策、②中高一貫教育校の設置、③再生可能エネルギーの地域資源の積極活用、でしたが、実際の一般質問の中で、「新しい取組・チャレンジをすることが、この地域の魅力と可能性、付加価値を生み出す原動力となるはずです。」と2度程繰り返し発言させていただきました。

米沢市議になった大きな理由は、まちの歴史文化を守りながら、同時に新しいことに取組・チャレンジすることが美徳とされるようなまちになってほしいという思いからです。地元初、日本初、世界初に価値を置くまち米沢という認識を醸成し、広く内外から認知されることが一つのゴールです。

前例のない活動・取組でも、米沢の課題を直視し、大局的な観点から必要性が認められれば、長期的な視野に立って未来のために勇気を持って実行フェーズに物事を進めてみる。失敗は成功のもと、やりながら学び・学びながらやっていく、そういった構えや姿勢が当たり前のまちに、まちのコモンセンス(共通の感覚)を育む必要があります。

まちの成長の分水嶺は、まちに住み暮らす市民が、まちに関心や興味を寄せる人々が、“期待”を抱くことができるかどうかです。令和5年6月27日の日本経済新聞・大久保敏弘(慶応義塾大学教授)「地域経済をどうするか㊥ 2050年の姿 想定し政策選択」の中でも、「(米経済学者のポール・クルーグマン氏によれば、)都市の形成は期待形成や歴史的偶然が決める。合理的かどうかは別として、人々の期待が一度形成されると一気にある場所に都市が形成される。」とありました。このまちに、市民の・内外の人々の期待形成を促すことができるかどうか、現在進行形で問われています。

冒頭に戻ります。この度の一般質問の“前提”や“背景・目的”は、「まちの歴史文化を守りながら、同時に新しいことに取組・チャレンジすることが美徳とされるようなまちになってほしいという思い」です。新しい取組・チャレンジをすることが、この地域の魅力と可能性、付加価値を生み出す原動力となるはずです。新しいことに価値を置き、期待形成されるために、議員として質問に立ち、また一人の市民として活動を続けます。

かわら版No.3






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?