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10年の感謝をこめて。ランサーとともに、働き方の未来をえがく

2023年も師走ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。年末に向けて、久々のnote投稿です。

直近の個人的なトピックを少々ご紹介。1か月ほど前、自分の誕生日でもある10/31に、「フリーランス or 会社員」というテーマにて、NewpicksのTHE UPDATEという動画番組に出演させてもらいました。

2023年はフリーランス新法が制定され、10月からはインボイス制度も開始。ChatGPT登場から約1年で生成AIが広がった2023年。そんなタイミングで「フリーランス vs 会社員」をテーマにディスカッションさせてもらったわけですが、その放映日が自身の誕生日(!)という偶然に運命を感じました。

そんな今日この頃、ランサーズでは今週末の12/16にとても重要なイベントを開催します。1年に一度のフリーランスの祭典、ランサー・オブ・ザ・イヤー(※以下、Lancer of the Year=「LOY」と略します)。

2015年の第一回から、今回で節目となる10回目の開催ということで、あらためてその歴史を簡単に振り返ってみたいと思います。フリーランスや働き方に興味ある方はぜひ読んでみてもらえるとうれしいです。目次は↓にて。



1. 原点―人生の集合体として

2015年の3月26日。記念すべき第一回のLOY。その日の私は、2月半ばにランサーズに入社してひと月足らずであるにもかかわらず、このイベントの運営責任者として、インカムを手に運営メンバーとやりとりしながら、会場を忙しく立ち回っていました。

新しい働き方を体現するランサーを社会のロールモデルとして表彰する―日本で初めてとなるアワードの実施を決めてから、受賞者の基準決め・会場の選定・来場者の集客・関係者の招待・運営オペレーションの設計・セッションの企画まで、足早にかけぬけた2か月。

暗中模索しながら企画を進めてきたイベント会場の、急造の手作り感が残る、でもそれでいて熱量のさめやらぬ、ある種の狂気に満ちた空気感。自分自身も、入社後1か月で迎えたこのアワードに、並々ならぬ高揚と緊張を感じたことを覚えています。

表彰式を迎えて、緊張を感じていたのは受賞者のランサーの皆さんも同じ。いや失礼。その緊張感は運営メンバーの我々とは比較にならないレベルだったと思います。

そんな中で始まった、受賞者たちのスピーチ。苦労しながらも、新しい働き方にチャレンジし、夢を一緒に実現した家族への感謝を、飾らない言葉で、訥々と述べていく。

単なるアワードとしてみるならば、それは決して、上手なスピーチではなかったと思います。言葉に詰まることも多かった。でもそのスピーチは、私の心を強く打ちました。語弊を恐れずにいうならば、彼ら彼女らの生の心臓に直で触れてしまったかのような、そんな感覚に私は襲われました。ランサーズとは、ここまでにアツい、しかし恐ろしいサービスなのか、と。

それは、ランサーズのもつ社会的大義と、一方で対となるその社会的責任を感じた一瞬でもありました。ランサーズというプラットフォームは、そこで得る報酬を得て生活するランサーの皆さんにとっての「人生の集合体」なのだと。そう私は理解し、震えを覚えました。


2. 確立―「Be Your Own Boss」

2015年の第一回を無事に実行し終えたLOY。その興奮の余韻も冷めやらぬ中で、LOYは幸いにもそこから多くの方からの注目と関心をひくことができました。

いまでは頻繁に引用されるようになった業界初の市場レポート「フリーランス実態調査」(最新版はこちら)の内容とあわせて、メディアからもランサーさんへの取材の機会をいただくことが増えました。

あらためて運営主体として、ランサーズはこれを毎年続けていくのだ、という決意を固めます。と同時に、まだ社会的にも認められるとはいいがたい、フリーランスやランサーという存在をどのように社会に伝えていくべきなのか、そこに悩む部分もありました。

第二回となったLOY 2016は、ランサーズの中で活躍するランサーをよりたくさん表彰するとともに、フリーランスをより広義にとらえる形で、当時大きく広がりはじめていたYoutuberやInstagrammerもゲストにむかえてパネルディスカッションをさせていただきました。

第二回の開催となりパワーアップしたLOY2016の様子

そのディスカッションにおいてゲストと様々なトークをしたのですが、その中で印象に残ったフレーズが一つあります。それは、「フリーランスの魅力とは?」というお題に対してYoutuberの方が回答してくれた、「『Be Your Own Boss』ですかね」という言葉。

自分自身が、人生の主人公であるということ。自分自身の人生に対して、責任とオーナーシップを持つということ。昨今よくいわれるキャリアオーナーシップにつながる考え方でもあり、いま思うと、「個の時代」を生きる私たちにとっても示唆深いメッセージだったと思います。


3. 自走―「フリーランスとは生き方」

2018年から始まった副業解禁の波も受けて、より広義でのフリーランスの概念が社会に浸透していく中、ランサーズは2019年に「新しい働き方LAB」という共創型のコミュニティを立ち上げます。コンセプトは、「つながり・気づき・学びの新しいカタチ」。

その「新しい働き方LAB」で発案・企画され、LOYの派生版ともいえる「新しい働き方FES」が開催されたのが2019年9月のこと。

ランサーズ社員がほぼ関与しない、フリーランスの、フリーランスによる、フリーランスのための祭典。自走・共創型で約800名規模のイベントが大成功したことは、またひとつステージの進化を感じるうれしい出来事でした。

そんな「新しい働き方LAB」には、全国・全世界に30名ほどのコミュニティマネージャーがいます。その一人でもある札幌在住の堂本さんと、LOYの受賞者パネルディスカッションをしたときの、「フリーランスとは、働き方ではなく生き方である」という彼の一言が忘れられません。

フリーランスは、働き方のひとつの選択肢であると同時に、ひとつの価値観でさえあるかもしれない。「フリーランス的」とでも呼ぶべきような、責任と自由をまっとうする自律的な生き方。もちろん多くの課題はあるけれど、これが徐々に社会に広がりつつあることを感じる一言でした。

その後の2019年12月、ランサーズの東証マザーズ上場セレモニーにおいて、創業メンバーに続いて鐘を鳴らしてもらったのは、ランサーの皆さんです。なぜならば、ランサーズとは彼らの「人生の集合体」でもあるから。彼らなくして、ランサーズというサービスは存在しえなかったから。

ランサーズでミッションにも掲げる「個のエンパワーメント」とは、あらためていったい何なのか。最近よく話をさせていただく「株式会社自分」というコンセプト・ワードが自分自身の中でもひらめいて、良く使うようになっていったのも、ちょうどこの頃からです。


4. 深化―「自分らしさと社会との接点」

そんな新たな展開や広がりを見せつつあったLOYにとって、ひとつの転機になったのは、2020年3月。コロナ禍でのLOY2020でした。

上場も経て、パブリックカンパニーとしてまた新たなステージを迎えたランサーズ。そして、その記念すべき新たなフェーズでのLOY。よりパワーアップして、多くのスポンサーの皆さまにもご参画いただいて、開催の準備を進めていました。

開催準備を進める中で、COVID-19のリスクが日に日に高まっていく。でも、開催中止だけは絶対にしたくなかった。リアル開催はあきらめる決定をした一方で、社内の全社集会で磨いていたオンラインイベント開催のノウハウをフル活用して、無事にオンラインでの開催を成功させることができました。

翌年以降もコロナ禍でオンライン・ハイブリッド開催を続けていく中で感じるようになったのは、リモートワークが広がる中で、働く意義があらためて問い直されるようになってきたということ。そして今まで以上に、LOY受賞に対するランサーの皆さんの想いが高まってきたということ。

コロナ禍で一緒に受賞を目指して切磋琢磨してきた仲間同士での同時受賞が実現したLOY2021。「新卒フリーランス」へのチャレンジ、還暦を迎えての新たな職種へのチャレンジがロールモデルとして受賞に結実したLOY2022。

働く意義・そのあり方を問い直すような、新たなストーリーやロールモデルが次々と生まれ、それがまた、これからの未来のチャレンジへとバトンをつないでいます。

多様性の中で「自分らしさ」の重要性が価値観として広がり、リモート・オンラインで働くことも当たり前に普及した現代。LOYを開催するたびに伝えてきた「働くとは、自分らしさと社会との接点である」というメッセージをこれまで以上に強く実感しています。


5. 未来へ―LOY10thにかける想い

そして、今回のLOY10th。2015年の初開催からついに10回目。

冒頭にも書いたように、フリーランス新法が成立し、インボイス制度も始まり、フリーランスが今まで以上に社会的に認められるようになったこの1年。これからLOYで私たちは何を発信し伝えていくのか。

新たな働き方を体現する人を表彰しロールモデルとして広める。そんなコンセプトで始まったLOY=ランサー・オブ・ザ・イヤー。変わらないものもある一方で、時代はどんどん変わりゆく。「ランサー」という存在もまた進化していく。そして、これからの時代をともに共創していく。

未来への進化に向けて、今回のLOYのキービジュアルには「バリアブルフォント」というフォントを利用しています。文字の太さや幅を自由自在に扱える、そんな最新技術のフォントです。変わりゆく時代に、フリーランスのあり方を、自分らしさと社会の接点のあり方を、自由自在に描いていく。

これからの10年をつくる「LOY 10th」のキービジュアル

ChatGPTなど生成AIの圧倒的な普及もあり、働き方の劇的な変化を実感する一年となった2023年。そんな激動の2023年の「フリーランスの日」である12/16、今週末の土曜日。

記念すべき10回目のアワードはもちろんのこと、歴代受賞者のトークや豪華ゲストをまじえたパネルディスカッションに、フリーランスによるビジネスアイデア・ピッチコンテストやお役立ち情報満載のサイドステージでのセッションの数々。見逃せないコンテンツが盛りだくさんです。

10回目にして過去最大級の規模で開催する「LOY 10th」。ぜひ、オフラインでもオンラインでの視聴でもぜひご参加くださいませ!


たくさんのノベルティもご用意してお待ちしております!


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