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日経平均4万円突破。日本株に何が起きているのか(🔰投資初心者向け)

3/4(月)の日本市場オープンと同時に、日経平均は4万円を超えて取引が始まり、史上最高値を再び更新しました。

日経平均の日足チャート(白の水平線は4万円のライン)

新NISAが始まり今年から投資を始めようと考えている方も多いと思います。そんな時に「日本株バブル再び!株価暴落はもうすぐ」、「新NISAは政府の陰謀、絶対に始めるな!」などと不安を煽る情報もちらほら見かけるようになりました。

今回の記事は投資初心者向けに、「今の日本株式の状況」をイメージだけでもサクッと認識して頂くための記事です。過度に不安や楽観をしている方の相場に対する認識をフラットにできれば幸いです。

結論から言うと、日本株はバブルではないが、一部の株はバブル状態、とみています。

■日本株はバブルではない

現在、日本企業の収益は絶好調です。資源高などを理由にした値上げの影響、金融引き締めに負けない底堅い世界経済に支えられ、2023年の企業業績は過去最高益を更新しています。

引用元:日本経済新聞

株価は企業の将来の利益を織り込みます。企業が儲けているから株価が上がっているだけなのです。バブルとは「実態の価値以上の評価が生じている経済状態のこと」を言います。

ちなみに日経平均において、株価の割高さを判定するPERは16倍です(34年前のバブル時は60倍)。歴史的な日本株のPERの水準は14~16倍なので、現状はバブルとは言えないでしょう。

■バブルが発生しているセクター

一方で、バブルと言っていいほど過熱感があるセクターも存在します。

日本の半導体株ETFの週足チャート

日本株の半導体株は約1年間で株価は2.5倍となりました。SNSを見ても半導体株に投資をしている人が資産額を公開したりと幅を利かせています。

次に、日本を代表する半導体株の業績の推移を見ていきましょう。前述の通り、稼げているのであれば株高=バブルとは言えませんからね。

■日本の半導体大手の3カ月毎の業績推移

東京エレクトロン
アドバンテスト
信越化学

株価が2023年から急騰しているのに対し、業績は好転していません。これは生成AIの開発競争による半導体の需要拡大をマーケットが期待し、先回りで株を買ってきているということになります。

ちなみにそれぞれの銘柄のPERは以下の通りです(2024年3月時点)
・東京エレクトロン:52倍
・アドバンテスト:81倍
・信越化学:25倍

十分に高すぎる水準といっていいでしょう。もちろんマーケットの予想通りに業績が好転し、現在より収益が改善されればPERは減少しますが、そのハードルは高そうです。現在は期待だけで買われていると考えてよいでしょう。

■結論

日本株はバブルでないけれども、半導体はバブルである。これが私の日本株の現状認識です。
そして新NISA、デフレ脱却による投資ブームはまだまだ続くでしょう。半導体株の上昇が継続する可能性は十分にあります。ただし、本当に半導体に強気であれば、決算に利益が乗ってきてから判断しても遅くはないと思います。

相場格言であるように「安く買って、高く売る」ことが株の基本です。私は半導体株のほとんどは割高で、ハイリスク・ローリターンなっていると考えています。割安な日本株は他にも沢山あるので、わざわざ割高な株に投資する理由はないでしょう。

私は各SNSで投資に役立つ情報を発信しています。流行りの商品には手を出しませんし、マニアックなデータを引用して煽ったりしないので刺激的な情報発信ではありません。それでもよければフォローお願いします👍


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