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春の準備

3月に入り、小春日和の日も増えてきて、日中はようやく過ごしやすくなってきました。庭のフキノトウやスイセンの新芽が動きだし、梅の花のつぼみも膨らんできました。

そんな曽爾村での春の準備と言えば何があるか考えてみようと思います。

曽爾村の春は日中と朝晩の温度差がかなり大きいです。桜の開花も関西では最も遅いとも言われており、早いもので4月上旬、屏風岩公苑や鎧岳など標高の高い山桜は4月下旬に見ごろを迎えます。夜桜はとても美しいのですが、かなりの冷え込みに、熱燗が欲しくなります。

さて、ここからは雪が積もったり、路面が凍結したりすることも少なくなってくるので、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに戻します。タイヤは履き替えても、まだまだ寒い日は続くので、こたつにストーブ、冬布団はまだまだ片付けてはいけません。こたつに関しては去年は5月まで出していました。冬服もまだまだ手放せません。曽爾村に住んでて、衣替えのタイミングってむずかしいなあと毎年思います。水道などの凍結防止の対策もこの時期からは必要なくなってきます。


春はありがたいことに山のめぐみをおすそわけしていただける機会が増えます。それに合わせて冷凍庫の整理もします。タケノコに山菜、なんぼあっても嬉しいのでついついたくさんいただいてしまいます。特にタケノコは大好物なので、たくさんもらっては湯がいて切って冷凍保存して、旬が過ぎた後も春の余韻を味わいます。ついつい冷凍庫って溜めてしまいがちなので、美味しいものを無駄なく美味しくいただくための整理も春の準備かなと思います。


あとは夏野菜の種まきや作付けの準備。専業農家だけじゃなく、家庭菜園の方々の野良作業も忙しくなってきます。耕して、土中環境を整えて、あとは植え付け。そこで焦ってはいけないのが曽爾村の気候。4月中はきつめの霜、遅霜も5月のゴールデンウィーク明けまではおります。作物にもよりますが、キュウリやトマト、ナス、じゃがいもなどは慌てて植えて霜にやられたという話をよく耳にするので、遅すぎるかな?というくらいで大丈夫です。世間一般の本に書いてあるような作付け例とは少し異なるので注意が必要です。あとは、雑草たちの生命力が勢いを増してくるので、草刈り機のメンテナンス、刃の目立てなどの準備もあります。晩春には、村内の一斉河川清掃で草刈り出合いもあるので、曽爾村に住むなら一家に一台は必須のアイテムになります。


その他、冬場は休んでいた虫たちも、春になると動き出します。特にあのクサイヤツ!カメムシが飛び始めると、家の中、洗濯物、あらゆるところに注意が必要になります。我が家では、カメムシ捕獲用にガムテープやペットボトルを加工した捕獲器を常備しています。ムカデや手でつかみたくない虫を捕まえるためのハサミもすぐ手の届くところに置いています。


あと、春と言えば何があったかな?


最後は、花粉ですね。いちばんつらい時期。もともと花粉症持ちではなかったのですが、あれだけスギ・ヒノキに囲まれた暮らしをしているとキャパを超えてしまいます。くしゃみや目のかゆみなどの身体的な被害だけではなく、ビニールハウスのビニールもおそらく花粉の汚れで黄色くなってしまいます。洗濯物も干したいのに干せない。これは曽爾村だけじゃないですが、やっぱりつらいですよね。曽爾村に移住を検討される方で、花粉などのアレルギーがある方は、この時期に一度どんなものか経験して判断されるのもいいかもしれません。住んでから、しんどいってなると、つらいですもんね。。


思いつくままに書いてみましたが、きっと他にも、家庭によって異なる準備もあると思います。これから季節が進むにつれ、梅雨時期の対策、夏の対策なども、思いつくままに書いていけたらいいなと思います。


中野

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