はじめてのサイン "ちょっと伸ばしてくれや"
プロレスの話です。
前にもプロレスが好きという話をしました。
わたしがちょうどハマってたとき、新日本プロレスで「第3世代」というムーブメントが起きていました。
1は猪木、藤浪、長州あたり。
2は蝶野、橋本、武藤あたり。
そして3は永田、小島、中西、天山、西村、飯塚といったまだまだこれから、流れを起こすだろうと言われてた人達でした。
(諸説あるようです)
中でも当時は永田と中西が大好きでした。
ある日彼らがアマレス出身なのをしっていた友人が、永田弟がオリンピック予選に出るタイミングで試合観戦に誘ってくれました。
永田本人がセコンドにつくという情報があったからです。
ぼくらはオリンピック予選の日、代々木第2体育館に行きました。
そして試合に勝った弟をセコンド見送った兄永田は、さっそうと観客席を抜け外へ出て行こうとしていました。
わたしは追いかけて、来ていたTシャツにサインをもらいました。とても嬉しかったんです。
味をしめたわたしは、中西も大学の練習に参加していると情報を得て、友人とともに会いに行きました。
そして、練習後の汗だくの中西にTシャツにサインをもらおうと頼みました。
「おう、ええよ!ペンあるか!」
中西は快くOKしてくれました、しかし練習後で全身びしょびしょでちょっと気が立っているようでした。
わたしは緊張のあまり、胸を突き出してしまい。
「こここ・・ココにっ!オネガイっします・・」
と言うと中西は
「おいそんなんじゃ書けねぇじゃねぇか!!
シャツちょっと伸ばしてくれや!!」と言いました。
わたしは慌てて「ハいイイっ!!」と言ってグイーッとTシャツを下に伸ばしそこに
サインをもらいました。
サインTシャツは、わたしの冷や汗と中西の練習汗で台無しになってしまいました。
いまでは中西さんも引退されて、水ダウなんかで見かけたりするとよくこれを思い出してしまうんですよ。
あぁ〜プロレスの話またします!
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