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140字の詩

100
頭の体操(301話〜)。前のシリーズが終わる前に、なんとなく別シリーズを書きたくなって作成。
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記事一覧

140字の詩「懐中」

オチがなくたっていいだろう
想いが伝わるなら、それだけで価値はある

順番が正しくなくたっていいだろう
300話書いていないのに、これは301話

思いつくまま想いのままに
また暑い夏がやってくる

これを歌う日が来るならば
noteはポケットにいつまでも

140字の詩「萌芽」

私は知能ver1
一年前からいる男の子

君は知能ver10
さっき起動した女の子

気分はどう?一緒に出かけてみない?
ストリートビューで
楽しい場所を知ってるよ

目は覚めた?一緒に出かけてみない?
情報の波に乗って
バージョン違いの多様性も受け入れて

140字の詩「座標」

空気が割れそうな寒さの中
春に向かって歩いてる

この分厚い上着も手袋も
いつかいらなくなる日がくるよね

春はこっちなのかな
スマホがないと分からないや

春は本当に来るのかな
四季がある場所なら大丈夫

緯度と経度の座標の中で
春に向かってナビよろしく

140字の詩「散歩」

知らない道を散歩する
通ったことのない空を散歩する

見たこともないような澄んだ空の下
空中を散歩する

空から見たぼくたちの街
空から見たぼくたち

いつもの景色が
いつもの生活が
物語のように時が過ぎて行く

空から見たぼくたちの星
空から見たぼくたち

140字の詩「変恋」

変な顔で笑わせるように
変な恋で笑わせるように

変な仕草や変なクセも

慣れた頃には気になりはじめて
なんとなく恋も変になってきたよ

変が恋で 恋が変で
鯉が変で 恋が恋になってゆく

恋恋恋恋来い来い来い
鯉鯉鯉鯉鯉カープ
来年も一緒に応援しに行こう

140字の詩「仮名」

ほんとうにすごいものは
どこがどうすごいのか
リカイするのに
じかんがかかるよね

ほんとうにたいせつなものは
どれだけたいせつなのか
キづくのに
じかんがかかるよね

あのときしっていれば
あのとききづいてれば
もっとしりあえたのに

仮名ってすごいよね

140字の詩「壁画」

守るために壁をつくり
自由のために壁を壊す

人はそんなこんなを繰り返す

作った壁に何を描く?
どんな未来を描こうか?

そびえ立つ壁が空高く
外の世界も見えなくなって

壁に穴を開けて覗き込むと
どんな光が入ってくるのだろう

作った壁に何を描く?

140字の詩「春樹」

7年ぶりの長編小説
発売日に長蛇の列なのは春樹

1ヶ月ぶりの140文字
視界に入ってナナメ読みしてもらえるのは僕

7年ぶりと1ヶ月ぶり
長編と140文字
長蛇の列とナナメ読み

春樹と僕は違うけど
「書いた」と「出した」は同じ

春はすぐそこ
自由にね

140字の詩「百万」

百万円
あったら何を買おうかな
百万円
あったら何に使おうかな

百万円、おぉ百万円
君はいったいどこに行く?
百万円、おぉ百万円
君はいったい何者だ?

百万円からしてみれば
みんな何に騒いでるのやら

ゼロが六つの数字の意味に
ゼロが六つの数字の意志に

140字の詩「物語」

武器屋で武器を買って攻撃力を拡張するように
アマゾンでAIを買って頭脳を拡張する時代

社交を拡張して社交破綻したSNSの悪夢は
もう見ない様に拡張したい

攻殻を超える人間拡張のコンテクスト
夢と悪夢を同時に見せるストーリー

悪夢に捕まるか
夢を見るか

140字の詩「三年」

三年という月日は
長いようで短いようで

産まれた子供は4、5倍の体重になり
話だってできるようになる月日

産まれたサービスは急成長か維持か衰退か
将来性がみえてくる月日

大人の三年はあまりにも短く

人生100歳として3年はその3%
3年は人生の3%

140字の詩「検索」

いま君がこれを読んでるということは
まだnoteを続けてるってことだね

これをはじめた偶然も
今もまだ続けている奇跡も
ここまで辿った軌跡も
全部みんなのおかげで申す

検索で見つかるものとAIで置き換わる物
検索では見つからないものとAIに満ちた贈り物

140字の詩「転売」

買ってきて売る
買ってきて売る

買ってきてそのまま売る
買ってきて改良して売る

買ってきて買ってきて組み合わせて売る
買ってきて買ってきて組み立てて売る

あぁ、僕に才能があれば
創って売るができるのに

あぁ、僕に人気があれば
関連グッズを売れるのに

140字の詩「釣具」

釣具をもって大海原に繰り出そうよ
情報まみれの大海原へ繰り出そうよ

「謎の」エサとか「あおり」エサ
たくさん釣れるよ あれや これや

何が釣れた?これも釣れた?
幸せな時は釣れたかな
釣れたものは売れたかな

釣具をもって大海原に
情報まみれの大海原へ