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哀れなるものたち

哀れなるものたち

2024年2月鑑賞 2本目

ストーリー

ある科学者が、自殺した妊婦にその子供の脳を移植して蘇生した。
ベラという女性はとても美しく科学者の助手は目を奪われて結婚を申し込む。
ベラは承諾しつつ、遊び人の男と遊びの関係とわかって駆け落ち旅行を敢行する。
遊び人の男は典型的なモラ男。船旅の途中で出会った男女と建設的な会話をすることで、本能的だったベラから、科学者に育てられた片鱗が出てくる。
モラ男が一文無しになったので駆け落ち度は終了し、ベラはパリの風俗で働く。ベラは風俗の仕事にも男女平等を提案する。ベラには男女という感覚はあまりなく、人間同士という感覚が強いのかも。
父のような存在科学者の先が短いという連絡を受け、ロンドンに戻り婚約者と結婚する直前に、生前の夫が現れる。真実を知りたいベラは元夫に付いていくも、独裁的な性格だったため逃げてくる。
安心できるもとの家で婚約者と一緒に、科学者の父を看取り、元夫とヤギを掛け合わせた生き物と、風俗時代の友達と一緒に医者の勉強をしながら穏やかに過ごすラスト。



世界観はファンタジーSFキラキラ美しいのに、人間の美しい部分と汚い部分をあのありと見せ付けられて居心地が悪い。ベラはごんな環境でも自分の人生の在り方を買いた。器は母親の身体だったかもしれないが、ベラはベラだった。周りがどう言おうと自分は自分だよな考えなくても答えは出てるんだ。
歩き方がどんとん変わって、見える景色背景が変化していく。衣装は同じシルエットのまま服の色だけが変わっていく。ずっと華やかな印象でも最後リシーンだけは、ずっとショート丈だったボトムスはロングスカートになって全身。バラの人格が完全に形成されたのがそこだったのかな?

ほんとに面白かった。章ごとに展開があってベラがどんどん変貌する姿を目撃せられる。人間の無垢さって汚らわしくて美しい。

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