「テューリンゲン・バッハ週間」 (TBW音楽祭)2024年ダイジェスト版
2024年4月14日に大盛況のうちに閉幕した【テューリンゲン・バッハ週間】音楽祭。今年は24300人強が訪れて、パンデミック以前のレコードに迫る来場者数を記録しました🥳
今年はどのような音楽祭だったか、思い出を振り返ってみます(記録用なので長くなります)。
まず音楽祭開催前に、20年間この音楽祭を支えた主催者が、今年で退任するというビックニュースが発表されました!
今年はバッハのお誕生日に音楽祭キックオフ!日本の若手作曲家ー梅本佑利さんの作品「Super Bach-Boy」が演奏されるということで、日本とこの音楽祭の縁を感じさせてくれるような、ありがたい❤スタートとなりました。
梅本佑利さんも音楽祭にお越しくださって、公演は大賑わい!素敵なコメントを残して下さいました↓↓↓
そして、オープニング・コンサート🎉
TBW音楽祭のモットー「バッハ+NEW」に基づき、ダイバーシティーを意識した公演でスタート。バッハ作品のアレンジもの、今年のComposer・In・レジデンスのキャロライン・ショウ、エセル・スマイス(スミス)など女性作曲家の作品が演奏されました。
とはいえ、バッハの音楽祭ですから、もちろん、バッハの大作も演奏されます♪ ファジル・サイはグレン・グールドを思い出させてくれるような演奏で、観客からの拍手大喝采を浴びました。
そして、いよいよ、今年のハイライトの一つ。アンサンブル・イン・レジデンスVox Luminisの登場。
聖金曜日には、キリスト教の伝統を重んじた公演がありました。
と同時に、受難曲を新しくアレンジして演奏するクリアティブな公演も↓ Ensemble Resonanzの《ヨハネ受難曲》凝縮編成+エレクトリック・ギター+エレクトリック・コンティヌオ版
これとは対照的に、復活祭は、太陽のように明るいイタリア・カトリック音楽の大曲で、一気にムード・チェンジ✨
今年はアルンシュタットのバッハ音楽祭ともコラボ!アルンシュタットもテューリンゲン州のバッハを伝える町として、町の皆さんがバッハを本当に本当に大切にしていらっしゃいます。バッハを地元の人と一緒に歌おう企画には、日本人の参加者も!
音楽祭のハイライトは、バッハと21世紀を融合する企画!アンサンブル・イン・レジデンスのVox Luminis+コンポーザー・イン・レジデンスのキャロライン・ショウ公演。1週間以内にキャロライン・ショウがカンタータを作曲して初演。
音楽祭グッズで大好評(注文が殺到したらしいです)のパーカー↓でお馴染みーバッハの名曲・教会カンタータBWV147のI部とII部の間に、キャロライン・ショウの初演作カンタータが演奏されました。
バッハのコラールの中でも、最もよく聴いたことがあるのではないでしょうか。このコラール↓
公演の様子はドイツの放送局でも取材され話題に↓
そして、いよいよ、ファイナル・コンサート🎉フランスの超話題の古楽アンサンブル「ピグマリオン」のバッハ《ロ短調ミサ》。
公演前に、20年間音楽祭を支えた主催者クリストフ・ドレッシャーにテューリンゲン州首相ボド・ラメロウより感謝の意が伝えられました💐
この公演プログラムは、日本のバッハ研究者が、かつてこの曲に意味付けした「平和を訴える」以下のコメントで締めくくり。今とバッハの《ロ短調ミサ》曲のつながりが一層身にしみて感じられました。
会場はスタンディングオベーション・拍手喝采で最高の盛り上がりに!
来年2025年からは、主催者がCarsten Hinrichsさんに変わり、音楽祭も新しく生まれ変わります。
2025年のテューリンゲン・バッハ週間は「ゴールデンウィーク」頃に開催予定🎉ぜひ海外旅行✈を予定されている方は、この音楽祭にお立ち寄り下さい!現地でお待ちしております。
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