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しまねの暮らし 2023年2月

2月、ど〜んよりした天気が多い島根です🌨

そんな島根の冬を過ごして気づいたこと。
大根がめちゃくちゃ美味い。
同僚の畑で取れた大根を(朝とれたての無農薬大根)食べさせていただきましたが・・・、なんて甘いんだ!!!!
と衝撃を受けました。こんな大根食べたことない。
無農薬の新鮮な大根は、透明な白い色をしていて、シャキッとしていて、みずみずしくて、美味しすぎます。
正直、大根は煮込んだり、汁に入れたり、おろして食べるくらいな感じで、あまり生でそのまま食べることはなかったのですが、この衝撃から、毎日のように大根サラダを食べまることになります。おかげで、毎日快便👍✨
生野菜の酵素パワーはさすがです。

寒さは続きますが、雪が溶けて、田んぼから緑のちっこい雑草が顔を出していたり、杉の木がオレンジがかってきて(花粉症の人は、ひ〜ひ〜言っております。)、ちょっとずつ春が近づいていると感じます。

島根に来て、もうすぐ1年経つんだな〜と思うと、なんだか不思議な感覚です。
そんな2月も色々ありましたので、出来事と変化を少しシェアしていきたいと思います。

お気に入りの場所、大田にあるカフェより


〈学習支援ってなんだろう?〉
コロナになり、カナダから帰国後、私は学習支援を始めました。学習支援歴は3年になりました。基本的に、うちに通う子ども達は勉強が嫌いです。私もそんな子どもだったので、気持ちがよくわかります。そして、子ども達がよく『できない』というんです。
ちゃうちゃう、『やっていない』だけですよ。と私はいいます。
そして、『自分にあったやり方』がわからなかっただけですよ、と。
もちろん、パーフェクトに子ども一人一人に合った学習方法を見つけてあげられるわけではありません。日々、悩んでいます。
でも、子ども達に伝えたいことは、『できない』ことで終わらせないでほしい。『自分のやり方』が見つかれば『できる』ことが増えていくし、『面白い』と感じられることが増えていく。その『面白い』を探求して、自分の興味を深く研究してみてほしい。

今年度は、英語が苦手な受験生のサポートをすることになりました。
最初は英語の単語も全くわからない、読むのも嫌な子ども達に、とにかく動画を見せました。英語を日本語に置き換えて覚えようとするから難しいので、そのままの感覚で慣れることが大切だと思ったのです。
子ども達はみんな、耳がよく、ゲームをやる子ばかりだったので、状況を理解することが上手でした。言葉(日本語)で説明してもわからないことは、子ども達の得意な感覚を使ってサポートしてあげれば良いのだと思いました。
映像と英語がリンクしてくると、不思議と子ども達は英語の意味を理解し始めます。音と単語を少しずつ照らし合わせながら学習を進めていくと、不思議と英語を読める、聞けるようになっていきます。
そして、私が一番大切だと伝えていること、
『最後は勘が大切だから!』
テストで、わからなかったら、目を瞑って選んでも良い。とまで言っています。(これでいいのか・・・という感じですが😂)
この適当な感じが意外とヒットした子もいて、感覚で正解を選べるようになってきています。文法とか背景を伝えていくことが本来の学びなのだろうとは思いますが、、、『なんかできるかも』『ちょっと面白いかも』になれば、自分で学ぼうとする。自分の持っている感覚や記憶で子ども達が学習し、成長している。それでいいんだな〜と思います。
『こうしなければいけない』という枠を少しでも取ってあげて、自分なりの枠を自分で組み立てることができる。それをサポートすることが、学習支援なのかもしれないと思い始めています。

だから、私がやっていることは、ほんのサポートなのです。学習が楽しくなるような、ほんの小さなサポートですが、その小さなサポートが必要な子ども達は、今も学校にたくさんいるのだろうなと思います。

そして、私は学習なんてそんなに必要ないだろうと思っている大人の一人です。(でした)子どもの頃に学習ができようが、できまいが、さほど大人になって困ることはありません。今の私は漢字が読めなすぎて、よく子どもに、やいやい言われています。(別に苦手があってもいいのです。英語ちょっとだけ喋れるし、っていう言い訳。本当はたいしたことないけど。笑)
よく子どもに言われるのが、『◯◯って大人になって使いますか?』
例えば、「因数分解って大人になって使いますか?」
使わない人の方が大半でしょう。(もちろん、大人になって必要な人たちもたくさんいると思います。数学の先生がいたら、大変失礼しました。)大人になって必要ないからやらないのか?
ちゃうちゃう、大切なのは、大人になって必要かどうかより、『いろんな考え方がある』ことを知ることなんじゃないか、と。
確かに、因数分解が大人になって必要なくなる人もいますが、その考え方を知っていることで、何か自分が課題を見つけた時に、その課題を解決するきっかけにはなってくれるのではないだろうか?と思うのです。
むしろ、中学生までに勉強することの意味とは、学習する『過程』が大切なのだと。よくわかんない動物の名前を調べることで調べる力が身についたり、ちょっと苦手なことでも面白さを見つけられるようになることとか、自分の意見を持って解決策を見つけるために人に相談することができる力とか、誰かの気持ちを考えながら文章を読み解くことで自分の気持ちを整理できるようになるとか、
本当は学習するということの中に、人生で生きていくためのヒントがたくさん散らばっているのかもしれない。
そのヒントを一人で探すことが難しい時、ちょっとテキトーな大人が(実は真剣に)一緒に探してあげられたらいいのかもしれないな〜と。

人と比べなくていい。自分を『できないやつ』と決めつけないで、いろんな生き方をしている人たちを見て、『自分の生き方』が見つけられるようなサポートをしていきたいと思うのです。

結局、学習支援が何かというのは、まだまだ私の中で答えはなく、むしろ、答えは変化していくものなのだろうな〜と思っています。
でも、一つだけ確かにわかったことは、勉強が苦手な子ども達が『学習しなくていい』わけではないと私は思うのです。自分に合った方法で学習していくことは、『生きる力』を育むことになるのではないかと。これは、学習支援をしている私が、自分の仕事を肯定したいだけのボヤキかもしれません。ただ、ただ、今、思うことをつらつらと書かせていただきました。

神々しい光と海


〈マインドフルネス〉
今月は、子どもとのヨガの時間でマインドフルネスをやってみました。
というのも、夏頃、一度マインドフルネスの授業をやってみたのですが、みんな興味を持ちませんでした😂残念。そして、今回はリベンジ授業をやってみたのです。
もちろん中身はガラリと変えてみました。まず、子どもがわかる言葉、イメージしやすい言葉を選ぶことを大切にしました。
子ども達にヒットしたのは、『マインドフルネス』の言葉の意味でした。以前は、『気づき』が大切なんだよ〜と伝えたかったのですが、「気づきってなんやねん」が子どもの素直な感想でした。
なので、今回は英語の授業ばりにやってみます。

「マインド」ってなんでしょ〜?どこにあるでしょ〜?
「フル」ってどういう意味でしょう〜?
「ネス」ってどういうことでしょう〜?

子ども達とやりとりをしながら、ホワイトボードにでっかく書きます。
『頭の中、全部、ない』 (※正確なマインドフルネスの意味とは違うかもしれません。)

子ども達、大爆笑。

『え〜頭の中なくなるの?脳みそは?』
『何それ、変なの〜!』

こんなに反応がもらえるとは思っていなかったので、ちょっと嬉しい私。
子どもが反応できるということは、言葉が伝わった証拠なのです。
ここで、子どもの心をガッツリ掴めたので、そこからは体験のオンパレードです。

話をしたとて、子ども達は理解が難しいし、私は子ども達にマインドフルネスを伝えられるほどの語彙力を持っていません。それ以前に、私はマインドフルネスとは何か?を言葉にできるほどの人でもないということが正直なところです。
なので、マインドフルネスを学んできた友人に、どうやって体験が面白くなるかアドバイスをもらいました。

五感にフォーカスをする体験。
とくに、『聞く』ということは、みんなにヒットしました。

まずは、目を閉じて1分静かにしてみる。
⇨どんなことが頭に浮んだかシェアしてみる。

次に、目を閉じて『聞く』に意識をしてみる。(いろんな方向から手を叩いたり、ティンシャを使って音が消えるまで聞いてもらうなどしました。)
⇨どんなことを考えたかシェアしてみる。

そのあと、少し動くヨガをしてバランスポーズの時に一点集中(見る意識)してみたり、ストレッチしてリラックスしてから、瞑想タイム。

静かに、目を閉じて過ごします。
2〜3分座って過ごしたら、静かに寝転がって良いというアナウンスをします。
(ずっと座っている子もいました。)
この時、自然の音や、クリスタルボウルの音を流しておきます。

これだけで、集中する子ども達。
実に面白い体験でした。(私が)
普段は、ちょろちょろして、落ち着きがないと言われるような特性のある子や、学習ではなかなか集中力が続かない子もいます。その子達が、静かに集中することができるようになっていきます。(ほんの数分ではありますが、私には驚きでした)
ほ〜、これがマインドフルネスか〜と、私の学びがたくさんです。

そして、最後の感想には、
『なんかスッキリしたかも✨』
『頭が静かになりました』
『楽しかった』

その言葉で涙が出そうなくらい嬉しかったです。やはり、子ども達は、頭で考えるより、『体験』をすることが大切なのだな〜と改めて感じました。
私自身、まだまだマインドフルネスの学びが少ないので、今後少しずつ学んでいきたいな〜という想いと、子ども達が『体験できるヨガ』をこれからもやっていきたいな〜と思いました。

子ども達との関係性ができたことも影響はしていますが、子ども達が何に興味を持つのか、どうやって授業を進めていけば面白いのか、少しだけ掴めてきたような気がします。

そんな2月、しまねからのお便りでした〜♩

水が綺麗な、しまね
虹がよく見える🌈しまね

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