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しまねの暮らし  2023年4月

桜の花が散り、桜並木が緑色に変わりました。
小鳥たちの声で目覚めます。
亀も冬眠から覚めて、ゆっくり動き出しました。
田植えの準備も少しずつ始まって、人々も動き出してきた春です。

島根の暮らしが2年目もブログでお伝えしていきたいと思います。
2年目のブログは、近況報告というよりは、自分の整理のために書いていけたらと思っています。
生活のこと、子どものこと、自分の内側のこと、少しずつ外へ発信していきたいと思います。
発信が誰かの何かのヒントになれば嬉しいですが、目的は”自分の整理”です。読みづらいことが多いと思いますが、2年目も優しく見守っていただけたらと思います。


島根の暮らし、4月


2年目は、穏やかな気持ちで過ごしています。島根の景色もずいぶんと日常になりました。それでも、感動することの多い日々です。

最近感動したことは、苺がとっても美味しいこと。
島根産の苺が4月の中旬から安くなり始めました。島根の苺は今が旬なのですね。
東京にいる頃、苺の旬は冬だと思っていました。関東ではビニールハウスで育てることが多いからなのか、冬のクリスマスイベントに合わせるためなのか?
苺狩りは2月〜3月のイメージがありました。苺って寒い時に食べるものだと思っていたのです。
島根に来てから、苺の旬は春なのだと知りました。
調べてみると、種類や地域によって旬が違うということもわかりました。
世の中、知らないことばかりです。

(苺の写真を撮る前に、食べ切ってしまいました・・・。)

ラベンダーを鉢植えで育て始めました🪴
のんびりできる、好きなビーチ⛱


”大人も子どもも自然の一部”
さて、今月からは『思春期の子どもとアイデンティティ』の分野について、学んだことなどを発信していけたらと思います。
これは、私が子どもと関わる中で一番気になっているところで、研究テーマにしていることです。自分の中で学びをじっくり深めていきたいと思います。

今回のテーマは”大人も子どもも自然の一部”についてです。

島根に来てから、より自然が身近になりました。むしろ、自然が優位にある生活になっています。
自然の中で暮らしていると、それぞれの季節の匂いを感じます。東京に暮らしている時から、なんとなく四季の香りを感じながら生きてきましたが、島根では、より繊細な匂いを感じ取ることができるようになりました。

島根の暮らしの中で、五感を使って情報を得ていると感じることが多くなりました。五感とは、目、耳、鼻、舌、皮膚で感じる感覚のことですね。知らぬ間に、私たちは五感を使って情報を得ています。

最近の出来事です。ネットで調べた天気予報をみると、午後から雨の予報でした。
実際には午前中から雨が降ったり止んだり、時には晴れ間も見えていました。午前中はなんとなく風も乾いていたので、晴れている間だけシーツを干しておくことにしました。(予想は的中し、しばらく雨が降りませんでした)
部屋でゆったり過ごしていると、身体が勝手に外を見ています。とっさに、『雨が降るぞ!!』と感じ、頭で考えるよりも身体が先に動いてシーツを中に入れました。

その数十秒後、大粒の雨が降り出しました。

改めて考えたら、身体が外を向いた時には、風が強く吹いていました。雨がくる前の風の吹き方だったのです。風の様子は、木の葉っぱが揺れる音で感じました。窓を開けていたので、その風を肌で感じていたのかもしれません。もしかしたら、知らぬ間に雨の匂いを感じていたのかもしれません。

予報を事前に確認していたことで、得られた情報はもちろんありますが、
私たちは本来、五感を使ってあらゆる情報を得ることができていたのだとも思います。

仕事場で面白いことを教えてもらいました。
まだ晴れている天気の中、蛙がクエックエッ鳴いています。
『明日は大雨になるね〜』と同僚の人たちがいいます。
その通り、次の日は大雨になりました。

科学的に証明されていることもあれば、そうでないこともありますが、人は自然を自分たちの感覚で感じて生きてきているのだと思います。

そして、私が感じるのは、『人は自然に生かされている』ということです。

都会よりも、自然に囲まれた田舎にいると、自然の力が生活に大きく影響します。気持ちの変化も天気に影響されます。
だから、自然があって、自分がいることを知ります。

冬になると、行動力が低下します。寒いし、エネルギーを貯めておきたいからです。(私は冬眠したいくらいでした・・・)
都会に住んでいた頃は、そんなことにも気がつきませんでした。365日、同じようなテンションで働くことが求められ、それに応えなければいけないと自分を鼓舞していたからでしょう。

島根に来てからは、いい意味で、自然に抗わずに生きている気がします。
子ども達も素直です。『今日は低気圧が近いから、頭痛い。』などと話します。
自然の力を敏感に感じ取っているのだと思います。

自然は人の生き方に影響しています。むしろ、人は自然に生かされている立場なので、影響していないことなんてありえないのかもしれません。

自然は常に変化します。
その変化に応じて、常に自分たちも変化しています。


”子育てや自然は「どうなるかわからない」もの”

「ものがわかるということ」養老孟司


養老孟司さんの「ものがわかるということ」という本の言葉です。
自然とは、私たちが予想できる動きをするとは限りません。予報や予測はあくまで統計や調査によって見えるものであり、予測できないことや、わからないことは自然の中にはたくさんあります。

つまり、自然とは「どうなるかわからない」未知なものなのだと思います。
養老さんは、子育ても同じように「どうなるかわからない」ものだと言っています。

私は子どもを育てた経験はありませんが、子どもの教育支援をする中で、「どうなるかわからない」と感じることは多々あります。
子ども一人一人それぞれですがら、マニュアルなんてないし、何が今その子にとってベストな関わり方なのか、答えはありません。

子どもは大人以上に変化をしています。30歳を超えた私の1年や2年の変化より、小中学生の1年や2年の変化はとてつもなく大きなものです。

自分のマニュアルがないのは当たり前です。自分の人生の統計はありませんから。
だから、どっぷりと悩むのです。
特に、思春期はその悩みや葛藤が大きな時期なのではないかと思っています。(エリクソンの研究上、たぶん)

『思春期の子ども』と言っても、みんなそれぞれ違います。それが大前提で、これから学びを広げていく必要があります。
そして、子どもは自然の変化に大きく影響を受けて育っています。その自然の一部に大人である我々がいることも忘れてはいけません。(我々も常に変化しているものの一つなのです。たぶん。)

そして何より、私たち、子どもも大人も、自然と共に変化しているのです。一瞬たりとも同じことはないのでしょう。
”自然の変化に抗わずに生きること=常に自分が変化して生きていること”
なのかもしれません。

そうなれば、人と比べるなんて、なんと意味がないことなのだろうと思えてきました。

さて、続きは、また今度。



【4月の島根】

海みたいな宍道湖
4000年前の埋没林。4000年前の木を見ることができるって、ほんと不思議だ。4000年前の土(地層)も見れるから、なんとも不思議だ。ドラえもんの世界だよ。ほんと。
世界遺産にもなってる、石見銀山にも行ってみました〜!!街並みが、よきでした✌✨
こんな夕陽が見れるのも、日本の西にある島根の良いところ👍✨








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