窓

元湯の客室を、断熱改修工事をしたらめちゃくちゃ素敵になった話


はじめまして。雪が落ち着き、日中は小春日和な西粟倉からこんにちは。

(株)sonrakuの社員であり、宿泊部門「あわくら温泉元湯」の店長の奥村です。普段は、宿でごはんをつくったり、イベントを企画したり、お客さまとお話したりしております。

さて、今日は客室の断熱工事のレポートをしますね。
お気づきでない方がほとんどのはず。こっそりと始まりそして終わっておりました!

先日の休憩室断熱DIYから始まりました、元湯断熱大作戦シリーズの第2弾(続きは未定!)の断熱です。前回の断熱模様はこちらから。


今回の施工は、春名材木店さん。オープン時のリノベーションの頃から、ずっとお世話になっている隣町の工務店さんです。建築、左官事業から、IT事業(!)まで、幅広く手がける春名さん。元湯でなにか困ったことがあれば、とりあえず春名さんに連絡しちゃうという頼りっぷり。


改修するのは個室の客室、全部で5部屋。
改修前は、エアコンがあるが上部しか暖まらず、さらに畳と大きな窓から、ひんやりじんわりと冷気が伝わってくる...。そんなお部屋でした。
夏には良いのですが、なにせ1年の半分ほどは朝晩寒い西粟倉。極寒の北海道のようなところでもないので、断熱対策なんてされているはずもなく。
なんとかせねばと、昭和47年にこの建物が出来て以来!初の断熱リフォームを実施することに。

では、どこがどう変わったのか見てみましょう〜!まずは畳部分。

before

たたみ2

after

たたみ

え、変わってなくない?はい、これが断熱マジックです。一見変わらないように見えますが、畳下はまったく変わっています。お猿も快適そうですね。

まず畳を外すと床板、そしてもう外の世界。以前の休憩室と同じく、外の冷気が直接入ってくることに。そりゃ寒いわけだ。
断熱

(写真は先日の休憩室DIYより。客室の畳もこれと同じ状態でした)

断熱2

そこに、発砲スチロールのような断熱材をはめて、シートを敷き、床板を置いて、畳をはめます。古くなっていた床板も張り替えてもらい、畳のふわっとした踏み心地もなくなりました。

そして、天井。

天井

こちらも、すぐ外だったところに、断熱材をつめつめ。時と共に下がっていた天井も、上から釣り上げてくれたり。
客室だけでなく、廊下の天井にも断熱材を入れてくださりました。嬉しい...。

お次は、窓。こちらは違いがわかりやすいですね!

before

ビフォー

after

画像6

なんの変哲もない普通の一枚窓が、ペアガラスつまり二重窓になりました。外気を遮断し、熱を中にこもりやすくさせてくれます。古くなっていた網戸も綺麗なものになり、これで夏は冷房いらず。

サッシ

サッシも樹脂に変えてくださりました。なんといっても見栄えが良いですよね〜!アルミと比べて視覚的にも暖かい。1枚窓にしてくださったので、景色も楽しめます。

さらに、元湯の目の前には川があるのですが、寝るときに川の音が気になるという方も時々おられるんですね。そこで防音効果も発揮するので、夜も安眠できます。

そして気づきにくいのですが、こちら見てください。

画像7

配管を覆うという細やかな気配り!見栄えはもちろん、お掃除してる方は分かると思うのですが、配管とかコードとかって埃がたまるんですよね。


また、気密性を高める=隙間をなくすというのも断熱の大事な要素。

画像8

部屋の扉部分

こんなに細かいところまで...!隙間をなくすようにうめてくれています。職人さんが、ひとつひとつ細かく木材を切って合わせてくれました。泣けます。

隙間そと

外の屋根の隙間もうめてくれました。

以上が断熱改修の全貌です。

これで暖房の熱効率も良くなりますし、温泉のあったかさも持続しますね。お部屋を人に例えるならば、Tシャツ半パンにお腹をだして寝ていたのが、あたたかいお布団できっちりと包まれながら寝ているようなものに変わりました。役場の方々、施工してくだった工務店の方々、本当にありがとうございました◎

残念ながら具体的な数値は測れませんが、お客さまの反応はというと。
朝起きたとき、以前はよく聞いていた「意外と寒いんですね〜(^-^;)(←本当にこんな表情)」といった感想をあんまり聞かなくなりました!岡山県は晴れの国と言われていて、あまり寒いイメージがないからなのでしょうか。朝晩の冷え具合に驚かれることもしばしば。

ですが、これもあくまでも私の体感的な感想なので....
ぜひみなさま!泊まりにいらして感想を教えてください〜!3、4月は混まないのでゆったり過ごせますよ。

さらに今後も、元湯はどんどんアップデートされていく予定です。
暖房が古くなっていたり、ドミトリー側の渡り廊下が寒かったり(ほぼ外)するので、温泉同様、館内全部ぬくぬくにするぞー!



(文責:奥村)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?