見出し画像

インダストリアルデザイン


インダストリアルデザイン
なんじゃこの横文字は??ということで
そんなかっこいい話題ではなく主に鍋について。

金沢訪問中
古い歴史資料館を梯子しながら歩いていると
次の目的地に向かう近道(抜け道)を
施設の方が教えてくれた。

隣にビルがありますが
ビルの合間を通り抜けられるので・・・

ありがたくビルを通り抜けようとすると
通路に柳宗理という看板の自動ドアがあり
なにやらショールームらしき場所に見える。

柳宗理の鍋を愛用している私は
時間が押してはいるものの
勝手に足がこちらに向き
その中にグイグイ入っていた。
店員さんさえいない誰もいないこの空間に
柳宗理がデザインしたであろう品ばかりが
揃っているショールームに見えた。
もちろん愛用の鍋も飾ってある。

柳シリーズオンリーキッチン

なんだここはーーーーーー

すると
一人の若い女性がいらして
ようこそとおっしゃる。

これ全て宗理さまの作品ですか?ときくと
そうなんです。
ここは自由に入って見てもらってもいいし
写真も自由にとっていいですよですって。

鍋の愛用者なので入ってしまいました。
というと
そういった方が来られます (*^^*) と。

なんじゃこのウキウキする空間は
ただのビル、事務所かと思いきや
抜け道両サイドが柳宗理の資料館だった。
ここを知っていたらゆっくり見たかったな
後ろ髪をひかれながら写真だけ取らせて頂き
有名なバラフライスツールを体感して後にした。

https://yanagi-design.or.jp/works/より

実用的なオブジェだね

バタフライスツールだったかは?だが
山形の工場で合板曲木の技術を紹介されていて
合板の重ねと圧縮で曲木の技術が可能になる
と知った。
これでデザインと実用性を叶え軽い。
木を削るというより圧縮加工の家具
まさに、これがそうだと思う。

実際に座ると、座面も広くて座りやすさはOK
ちょっと低めの椅子なので用途が
生活スタイルにあえば尚よろしい。
見ているだけでも美しいのかも。


自宅に帰ってあの駆け足で覗いた
あの素敵なショールームは何だったのだろうと
何で作品が凝集してる展示ルームがあるのか?
なんで金沢なのか?とても気になったので
一応調べてみたらなんとありました。

ここ、ここ ☟


柳宗理
戦後の日本を代表する(工業デザイナー)生活用品から大型公共構造物まで手がけるほか、世界デザイン会議やオリンピックのデザインにも参加する。デザイン活動のかたわら、金沢美術工芸大学などで約50年にわたり教鞭をとる。1977 年から約30 年にわたり日本民藝館長をつとめた。2002年文化功労者として顕彰される。


鍋にしても全体的にデザインがシンプルだけど
そっけなすぎる感もなく全体的に丸みを帯びた形状が
ほっこりと安心感をもたらす。


柳宗理のお鍋愛用者になったのは、
小さなお鍋が壊れたのを機に
新しいものを探していたところ
以前から気になっていた柳宗理の
ミルクパンを買ってからのこと。

独特の片口がついており
最初は鍋は丸いという固定概念からか
ちょっと違和感があったのだけれど
実際に使ってみると、この片口が凄い便利。
お玉ですくうほどでもない、という時は
このまま注げるし、液だれもない!!
洗いやすい、乾きやすい、出しっぱなしでも
雑然としないスッキリ感とほっこり感。

とても使い勝手が良かったので
さらに大きいサイズの鍋とミニ南部鉄フライパン
を購入し使ってみるとやっぱり良かった。
あーずっと使えるなと安心の調理器具となった。



最近のフライパンって軽いけれど
コーティングが様々でどうしても
年数がたつと買い替える必要がある。
昔は気付きもしなかったけれど
便利なコーティングがはげるうちに
それも身体に取り入れているよう。
フライパンてものは毎日使うのに
その組成に気を配ってなかったなと
鉄のフライパンも何度か使ったものの
扱いに挫折、今も時に使うものの
ささっと火を通したいだけなら
軽くて扱いやすいものが楽なんだよな。
鍋と言えば雪平鍋も昔は好きだったのに
IHになってから使えなくなってしまった。
そもそもIHも検討事項。

料理が特に好きでも得意でもないし
食のニーズが薄くなってきた昨今だけれど
鍋や、フライパンも食事の成分の一部として
取り入れることも大切なことだなと最近は
つくづく思う。それに
デザインは生活を豊かにしてくれる
毎日の作業や視野に入る情報の質も
かわるのかもしれない。
毎日使うものだからこそ
しっくりくるものを探してみようと思う。


消耗品ではなく長く使えて扱いやいもの
安全でかつ姿も美しい。
そんなものを愛でる気持ちで
日常使いを豊かにしたい。


インダストリアルザイン
この創造物があるお陰で生活が彩られる。

物質での生活が中心の地球だからこそ
生活に美を取り入れたデザイン、もしくは
生活用品にこそ美をみいだせれば
毎日が豊かであることは当然のことで
当たり前のことなのかもしれない。


ところで柳宗理が長年館長を務めた
日本民藝館 ここもずーーーーーと
気になっていて、いつか行こうと思いつつ
後回しになってまだ行けていない場所。

最近だったか、SNSで日本民芸館への寄付を
呼びかけていたような。
見た目は少し古い印象で今流行りの
感覚とは違うから厳しい経営状況なのかなと。
私には凄く魅力的に見えるのに。

おそらく今の館長さんは
無印良品のデザインでも有名な
プロダクトデザイナー深澤直人さん
じゃないかな?ちがうかも
こちらもシンプルな機能美でデザインされる方
柳宗理親子に通ずる人が受け継がれたんだなと
思った記憶。


ちなみにまた横文字
プロダクトデザイナーと
インダストリアルデザイナー
この違いは何ぞやと思って調べたら
何でもあるね。ご興味があれば ☟


今は21世紀の新しいプロダクトが求めれ
古いものは人気が落ちがちだけれど
今みても不変の新鮮さを感じるものも沢山ある。
良さを見返してみるのもおもしろい。

なぜ時代が変わっても不変かというと
たぶん宇宙の幾何学に準ずる叡智が降ろされ
デザイン化されて物質化されているからでは
ないだろうか。

柳壮悦の民芸運動という時代から
受け継がるものは生活の美を楽しむこと。
新しい時代だからこそ、更に
一つ一つのものに美を見出せる目を肥やして
自分を満たすのもいいものだなと思う。

生産地かな?
時代はミジンも感じない
丸鏡が素敵だった ほしいな
おままごとセットみたいなテーブルもいい
ちょっと風呂の椅子みたい









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?