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国立工芸館

21世紀美術館から少し歩いて
中村美術館を鑑賞後、敷地内の階段を登れば
国立工芸館への近道だと教えて頂いた。

鈴木大拙館
こちらではなく
小さな滝沿いの階段を登る
水と木陰のおかげでとても涼しい
ここだけでも観光になる
本多の森

ちょっとした憩いのスペース
道なりに進むと
広場に面した広大な敷地と古い建物が並ぶ
ペパーミントグリーンが爽やかで印象的な洋館


国立工芸館

横に長い敷地
展覧会は左の茶色の建物へ


水のいろ 水のかたち展


玄関で迎えてくれる巨大な作品

今回の金沢旅ではとにかく水の巡りを
感じる場所ばかり、旅の締めに相応しい
お題目作品をタイミングよく見ることが出来た。

21世紀美術館の半券があれば割引との事
昨日付けの電子チケットも
コレクション期間内ならばOKだそう。
そもそも300円なのに250円に ありがたい
文化の街、国立は太っ腹なのね。

大部分の作品を撮影できるので
作品集のように記録でき後からゆっくり
また鑑賞できるのも嬉しい。

本展は「水」をテーマに、工芸・デザイン作品に表現された水や、水をいれる器の形に注目して国立工芸館の所蔵品を中心にご紹介する展覧会です。私たちの生活に欠かすことのできない「水」は、決まった形も色もありません。それでも水は古来より海や川を始め様々な形や色で描かれ、工芸作品においても多くの作家に着想を与え、様々な形や色、技で表現されてきました。蒔絵で描かれた波紋や、急流を思わせる行の編み方、多数の色糸で織り上げた水辺の景色など、そのほかにも様々な色や形、技で表現されています。とらえどころのないものだからこそ、作家の観察眼や個性が表れる水の表現をお楽しみください。

1  水のいろ、水のかたち

水はどんな色ですか?と聞かれたら
みなさんはどんな色を想像しますか。

水はどんな形ですか?と聞かれたら
みなさんはどんな形を答えますか。

「水色」と呼ばれる色があります。辞書をひくとうすい青色やうすい藍色とありますが、実際の水は無色透明です。また「水は方円の器に従う」という言葉があるように決まった形はありません。

「水」を表現した作品をあつめた展示室を見渡すと、様々な形や色に出会うことができます。描かれた水があれば、形作られた水もあり、色や素材、水との向き合い方も様々であることを作家と作品の「水のはなし」と共にお楽しみください。


果てしなく続く広い海を現す
作品の端は終わりではなくずっとその先に続いているもの
エーゲ海やサハラ砂漠の青に魅力された陶芸家
木村ブルー
松田権六
淡く金を蒔いて研ぎ出すことで
墨流しのような水の流れを現す


那智の大滝
海、貝がモチーフ
着物にも水をあしらう


全て違う柄なのに涼しい統一感
区域ごとに線、波が違うだけで
立体感や動きがある
外も内も規則正しい異なる線
奥入り瀬
名もなき谷間の流れ



2  水のうつわ

形のない水を留めるための一番簡単な方法は、両手の小指を合わせ、指を閉じ、手のひらを丸めて抑うことではないでしょうか。

手のひら茶碗と呼ばれることもあるこの方法、一時的に喉を潤すためだけならまだしも生活のためには用が足りません。
よりたくさんの水を使うため、人々は水甕や水差しなど形のない水をいれるために様々な器を作ってきました。

そして今も多くの作家が水をいれる器に向き合い、日々新しい器の形が生まれています。

このガラスは
拡大したところ
緻密なデジタル模様


水指
茶の湯で水を入れておく容器


水滴
墨を磨るための水をいれる文房具
茶碗


しずくガラス
鶴の周りに波模様


3  水とともに

ここまで様々な水の表現と水のうつわをご紹介しましたが、最後は直接的な表現のない「水」の展示です。「夏の雨」のように作品タイトルから水に関する場面を想像することもあれば、船や魚、貝といったモチーフから水を連想することはないでしょうか。
みなさんそれぞれの「水のいろ、水のかたち」
を想像しながらご覧ください。

人形を通して場面を思い浮かべる
ふっくらとしたかわゆさ
水跳ねを楽しんでいるのかしら
魚柄



バーナードリーチ?


友禅 朝凪
友禅 夕凪





「松田権六の仕事場」再現展示

とても根気のいる緻密な作業と技術
作業工程や、発想を形にしていく
生活スタイルのVTは
クリエイティブな作家には
参考になる貴重な資料だった。



二階建て内部の様式

個室に椅子があり
しばし外を眺めながら休憩もできるスペース




国立工芸館の感想
スペースはこじんまりしているが
館内はデジタル写真も駆使してあり、大パネルで
作品の詳細を拡大して360°から見られるなど
とても充実した内容。
まだ新しく3年前に改装OPENしたばかりだとか。

国立工芸館は、19世紀末期から現代に至る日本の工芸を中心に、広く国内外の工芸及びデザインを収集、保存、調査・研究、展示する東京国立近代美術館工芸館として1977年に開館しました。2020年には活動拠点を東京・北の丸公園から工芸が盛んな石川・金沢に移し、国立工芸館として新たなスタートを切りました。

館長

金沢にわざわざ移転している経緯。
見応え充分な内容。
お値段以上すぎます。
金沢を訪れた折には違うコレクションも
是非見てみたい。
 


石川県立歴史博物館

(赤レンガミュージアム)

お隣の立派な建物も博物館になっていた




金沢らしく、静かな環境、歴史 
ぜひとも来るべき場所の一つに思えた。

青々とした芝生も空も建物も調和している



辰巳用水

またこの階段で涼みながら戻る
ちゃんと名前もあった


金沢水の旅


https://www.instagram.com/sophi3ko/


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