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子宮を持ったらさよらなまで~筋腫と境界線をさまよって#4

予約がなかなか取れないという悩み

まずは地元の産婦人科の予約を取ることにした。私が行こうと思ったところは、初診について電話予約しかない。いろいろネットで口コミをチェックしてみたが、どの先生がいいとまでは判断できないでいた。受付に電話したとき、症状を話したら婦人科部長がいいだろうということで、その先生の予約を取ることにした。

当時はコロナ禍ということもあり、待合の椅子も間隔がとられビニールの境で仕切られていた。呼ばれて診察室に入ると医師と私の前には机があり、そこで書類を広げながら話ができるようになっていた。
持参した健康診断書を見せながら、今までの症状を先生に伝える。先生は実際に筋腫がどのくらいあるのか見る必要があるが、内視鏡で取れる範囲というのは、基本的に10センチ以下のもので、筋腫というのは必ずしも手術しなくてはいけないというものではないということだった。
じゃあ、どういうときに手術になるか。ほかに症状がひどくでている。例えば生理の出血がひどい、それに伴って貧血がひどいとか。筋腫が内蔵を圧迫していたり、ほかに癒着がある場合は手術。人によっては大きい筋腫を抱えてままで過ごす人もいるという。

とにかく超音波で確認してもらうのだが、先生も驚きの大きさになっていたのだった。まず一番大きなものは、小玉スイカくらいの大きさ。そしてオレンジくらいのが二つ。あとは小さいのがぼこぼこあるのだ。画像を見せてもらうとなんだか自分の下半身がほとんど白く見える。

「これは苦しかったでしょう・・」先生も同情する筋腫だった。
これもよく書いてあるが、子宮筋腫が悪性である可能性は、ゼロではないがきわめて低い。
最終的な判断は、取り出した筋腫の病理検査によって行うわけだ。

2021年頃から、なんとなく下腹部が膨らんできていて、これは単純に太ったからだと思っていたがそればかりではないようだった。

「どうしますか?ほかの医療機関でセカンドオピニオンを求められてもいいんですよ」と先生が聞いてくれた。
私はこの目の前の医師を見ていて、威圧的でもなく、こちらの質問にも的確だったしもう任せてしまおうと思っていた。

休みが限られているのもあり、とにかくもうこの筋腫を取りたいこと。内視鏡ではなくて、開腹手術になっても気持ちはかわらないと伝えてみた。また、ダビンチのことも尋ねると、念のためそちらにも診てもらったらどうかと言う。

しかし、この病院の予約がなかなか取れない間、ダビンチの病院にも聞いてはいたのだ。まず診察についてはその段階で1か月先には取れそうだった。そこから手術となれば、検査期間も考えると、私が休めそうな時期では無理だった。
もう、開腹しかない。そういう気持ちで診察を受けていたので、開腹ということでお願いしたいと先生に告げたのだった。

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