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孫子の兵法について学ぼう - 作戦篇~謀攻篇

さあ、水曜日だ。
水曜日は「孫子の兵法」について書いていく。

このシリーズはかなりボクの思考のバイアスがかかったことを書きそうだ。…っていうか、前回「始計篇」について書いたが、かなりボクのアレンジが加わった内容になったと思っている。

が、引き続き暖かい目で読んでいただけると幸いだ。


2. 作戦篇 - どこで勝負に見切りをつけるか

「兵は拙速を聞くも、いまだ功の久しきを睹ざるなり」
- 短期決戦に出て戦に成功した例はあるが、長期戦で戦に成功した例は聞いたことがない。

ビジネスの損切りは早い方がいい。
長期戦になれば、軍は疲弊し、士気も衰える。長期にわたって軍を戦場に留めておくと、国家の財政にも危機が及ぶ、と孫武も説いている。

そして、孫武は続ける。
「兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず」
- 戦争は勝つことが重要だが、泥沼化することは避けるべきである。

多くの損害を出してまで勝ちを取りに行くよりは、余力を残して負けた方がよい。重要なのは勝敗ではなく、費用や効率などをよく考えて、利益がプラスになるところに着地することだ。

3. 謀攻篇 - 戦わずに勝つことが前提

「兵を用うるの法は、国を全うするを上となし、国を破るはこれに次ぐ」
- 戦争の仕方というのは、相手を痛めつけないで降伏させるのが上策である。相手を撃滅してしまうのは下策だ。

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