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なぜあなたの行動は変えられないのか

ホメオスタシス

ホメオスタシスとは、生物の体が一定の状態を保とうとする調節機能のことを指す生物学用語だ。

ホメオスタシスが正常に機能しているとき、人体は以下のような状態が維持され、正常に生命活動を行うことができる。
・(外気温にかかわらず)体温を36度前後に保つ。
・体内に(細菌などの)異物がない状態を保つ。
・(怪我や疾病を治すなど)健康な状態に保つ。
・(塩分濃度や血糖値など)体液組成を一定に保つ。
・体内の水分量を一定に保つ。

人体のホメオスタシスが乱されそうになるとき…
それは往々にして外からストレスが加わるときなのだが、そのときに自律神経、内分泌系、免疫機能の防御システムがホメオスタシスが正常になるよう働いてくれるそうだ。これらの3大防御システムが、働きを強めたり弱めたりすることで、我々自身が意識しなくとも人体を一定の状態にしてくれる。

なぜ行動が変えられないのか

さて、心理学的にもホメオスタシスが存在する。
「今の自分の置かれている環境を維持したい」と思う心理だ。

だが、こちらは人体のホメオスタシスとはちょっと性質が異なる。人体のホメオスタシスは変化することを嫌うが、心理的には多くの人が変化することを望んでいるのだ。

しかし、残念ながら変化を望む多くの人は変化することができない。
それは、あなたが置かれている環境が快適だからだ。

人は不快に感じる行動を取ることが苦手だ。
例えば、糖質を制限すると肝臓脂肪を落とすことができ、健康になることが分かっているが、なかなか間食を止めることができない人がいるとしよう。それは、その人の意思が弱いということではなく、その人の脳が「甘いお菓子が美味しい=快適だ」と認識しているからだ。

快適と思える環境を変化させる

自分の将来のために行動を変えたいと思っている人は多い。だが、同様に新しい行動を続けることができず、挫折する人も多い。それは、あなたの脳が新しい行動を「不快」だと感じているからだ。であれば、新しい行動が快適であると、あなたの脳に認識させる必要がある。

解はシンプル。
新しい行動を「習慣化」させ、
脳がそれを快適であると認識すればいいのだ。

習慣化させるコツ

ロンドン大学で人が新しい行動を習慣化するために必要な日数について研究されたことがある。その結果によると、簡単な行動(毎朝水を一杯飲むなど)であれば18日、負荷の大きい行動(毎朝腹筋を50回するなど)だと254日で習慣化できるそうだ。

その時に、数字を意識しておこう。
実行するのに無理のない数字がいい。

ボクは良い文章を速く書けるようになりたいと思っている。なので、毎日700文字を書くことを習慣化しようとしている。
ボクにとって無理のない数字だが、本業の都合によってはお休みするかもしれない。事前に言い訳をしておこう…


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