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ノンデュアリティ/非二元の視点から見た、人間関係について

今回は、シンプルに人間関係について、非二元的な立場から考えてみるとどのような見解になるのか、フランク・キンズロー著「クォンタム・リヴィングの秘密」から引用したいと思います。

人間関係について

『ほんとうの問題は、人間関係を改善しなくてはいけないという幻想です。人はものごと望ましい状態に変えたいと考えますが、実際にはすべてが最初から完璧なのです。これは「グラスに水が半分も入っていると見るか、半分しか入っていないとみ見るか」という問題ではありません。
これは根本的な知覚の転換の話です。この知覚の転換が起こると、「自分」意識は<自己>意識になります。完全な<愛>は、ほかのどんな<自己>とも完璧に調和するように<自己>を創造したのです。この自然な状態にただ気づくだけで、<愛>の完全な自由がもたらされます。
人間関係のなかで人が果たす役割は、自分の気づきに責任をもつことです。それ以外のことはひとりでに上手くいきます。』

ちょっと難解で、初見では、何を言っているのか分からないかもしれません。

「自己」というものが何なのかについて、フランク氏は以下のように記しています。

自己とは

             ― 自己 ―                                <自己>には制限がなく、時間を超えている。<自己>は動かずに気づいている。何か観察するものがあるとき、<自己>は純粋な気づきの静かな海に現れる。<自己>は自身の存在に気づくと純粋な愛に気づく。                やすらぎは<自己>に気づいている意識を表すしるし。                       <自己>はあなたの変わらない部分で、子ども、思春期、大人の各時期をとして存在し、決して干渉することなく見守り、何かに影響されることもなく、あなたという存在すべてを支えている。<自己>は初めはあなたの人生を静かに見守る。最後には、<自己>というう波は<自己>以外に見守るべきものはないと悟り、純粋な気づきの大海へと戻る。

哲学的な解説文で難解に思えるかもしれませんが、実際は「自己」を直接簡単に気づける方法があります。

自己を経験する方法

フランク・キンズロー氏は、この自己を直接経験する方法として、「QE(クオンタムエンライトメント)という技法を作りました。

この方法はとてもシンプルです。「3点法」という方法が最初は最も簡単に自己を体感できます。

以下にその3点法という方法を下に記します。

3点法

              <3点法>
Step1:                                 「軽く目を閉じてください。リラックスして体の力を抜きます。左右のうちどちらかの指先に注意を向けてください。指先に何か触れさせてみましょう。机でも、自分の体のどこでも、何でも構いません。今、指の先はどんな感覚がしますか?冷たいですか?それとも暖かいですか?指の中に走っている血管の中の血流がジンジンとしている感覚がありますか?指先の皮膚の感触はピリピリする感じ?それとも湿っている感じでしょうか、またはカサカサと乾燥している感じでしょうか。それらの感覚はどのように感じられていますか?                             感覚が起こることについて解釈しないで、感覚のみに集中してください。
 指先と物の接点や、外気に触れている場所などを注意深くただ、努力なしに気づいてください。その間、他の考えがよぎったり、気になる事柄が浮かんだりして、指先の感覚を忘れてしまうことがあるでしょうが、そのようなことになっても、ただ指先の感覚に、努力なく戻ってください。
 途中、体のどこかに力が入っていることに気が付いたら、その力をそっと抜いて、また指先の気づきに戻って下さい。
Step2:                                             それが出来たら今度は、もう片方の手の指を、どこでもよいので触れてみてください。そして上記と同じ手順で同様に行ってみてください。 そして左右の指先の感覚に同時に気づいていてください。
Step3:                                                左右の指先の感覚に同時に気づいていることを維持していると、どこからか安らいだ感覚、落ち着いた感覚、静かな感覚があることに気がづいたでしょうか?                            そうしたら、その安らぎ感、落ち着いた感覚、静かな感覚など心地よい感覚も維持します。                                                つまりStep1~Step3までの3つの感覚を同時に維持し、気づいたままにいます。                                          これを1~2分ほど続けてみてください。(※便宜上、指先を感じるのが難しい様でしたら、他の体の部分のどこでもかまいません。ご自身でやりやすいように行ってみてください。)

以上です。

この3点法で生み出される心地よい感覚を「ユーフィーリング」とキンズロー先生は名付けました。

毎日この方法を実践すると、ユーフィーリング(自己)という安らぎ、至福、静寂、恍惚感という状態の中に、様々な考えや感情、思いといった思考のストーリーが展開されていたことに気がつきます。

人間関係は、この思考の条件づけられた駆け引きのようになっています。

人間関係で起きる問題は、このユーフィーリングの中に自分たちがいることを忘れ、お互いに愛や至福の奪い合い、条件づけられた駆け引きで躍起になっています。

その人間関係ゲームの問題は、すでにあるユーフィーリング(安らぎ、愛、静けさ、至福など)を獲得することです。

実はそれら(ユーフィーリング/自己)は、私たちそのものであり、私たち自身の本質である<自己>で在ることに、気がつきます。

川魚がのどが渇いたと言って、「水(自己)とな何なのか」泳ぎながら探し求めている状況です。

夢遊病のような状態です。

目覚めるしかありません。

そのため、人間関係では、自分がすでに求めていた愛そのものであることに気づいたときに、真の関係性が始まるとも言えます。

フランク・キンズロー著「クォンタム・リヴィングの秘密」は、人間関係、経済、健康などをテーマに多岐にわたりその解決法を示唆している。非二元に関する珍しくも貴重な書籍です。

読んで理解するだけで、大きな気づきと癒しが起こるといわれている、本書を、よろしければどうぞ読んでみてください。


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