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不便さを受け入れる ー持続可能な社会を目指すためにー

「エコ消費」についてごみからさかのぼって考えていたら、もっと根本的な取り組みをすることが必要だと感じました。

レジ袋やストローについて感じていること

近年、レジ袋やストローの廃止がニュースになっていますが疑問を感じています。確かにレジ袋の消費量は多いと思いますが、私はマイボトルを持ち歩いているためストローはほとんど使いません。それより気になるのはペットボトルです。便利だからつい購入してしまいますが、自販機の横のごみ箱があふれているところをしばしば見かけます。そして日々の食品の買い物ででる大量の包装ごみ。
本当に問題なのはどの部分なのでしょうか?

食品の包装は過剰ではないか

一人暮らしをしていた時、自炊中心の食生活をしていました。スーパーで買い物をして自宅で小分けし冷凍するのですが、いつも感じていたことは「包装のごみが多い」ということ。特にお肉や魚はトレー・仕切りのフィルム・ラップで包まれていて、リサイクルごみとして出すためには洗浄して乾燥させる作業が必要です。週1回の燃えないごみの日には、収集所まで大きな袋を運んでいました。

下の記事の”くるりポイ”は私も目撃したことがありますが、血液による細菌感染や腐敗や悪臭による衛生環境の悪化、従業員の方の手間が増えることは大きな問題だと思います。家で捨てるのが面倒だからと捨てられたトレーを、抵抗力のない小さな子供が触って感染したら…とても心配です。

スーパーのサミットストアでは、お肉を直接ビニール袋に入れて販売しています。2006年からの「サミットエコ通信」を調べてみると、商品のライフサイクル(生産→物流→販売→消費)を通した環境配慮、廃棄物のリサイクル、店舗での省エネ対策などが紹介されていました。
2月号では高速のノントレイ包装ライン導入

http://www.summitstore.co.jp/eco/1902.html

12月号では、地元小学生4年生に環境に配慮したお買い物を体験してもらう取り組みが紹介されていました。

http://www.summitstore.co.jp/eco/1912.html

これからを担う子どもたちに体験・発表の場を作るのは、エコ消費について考えること、持続可能な社会をつくることにつながるのではないでしょうか。生活に密接するスーパーだから大切なこと。支持したいです。

海外ではムルチパックというノントレー真空包装があるそうです。陳列(個人的に重ねにくそうなのが気になりました)や商品保護の問題があると思いますが、日本でももっと導入されるとよいですね。

世界を良くするためには不便さを受け入れることも必要

昔は豆腐屋さんへボウルを持って買いに行っていたと聞いたことがあります。しかし、豆腐屋さんは閉店時間が早いこともあり忙しい現代人には現実的ではないでしょう。

いまでも銭湯でみかけるガラスの牛乳瓶は、容器を洗って再利用しているそうです。これを生鮮食品に取り入れることはできないでしょうか?
容器は再生可能な軽くて折りたためる素材にし洗って再利用する、スーパーに持参した容器を洗浄・消毒できるようにする、かかりつけ病院ならぬかかりつけスーパーをつくり容器の回収・再利用サイクルを定着させるなど…実現にはまた別の問題が発生しそうですね。でも、消費者が関心を持ち少し手間をかけられるよう意識が変わっていけばごみを減らすことができると思います。家電も修理しながら大切に使うことができたらもっとごみは減るでしょう。

世界を良くしていくためには、不便さを受け入れることが必要ではないでしょうか。

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