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自分を変えたい人へ

環境が変われば人は変わる。
そのようなことをかすかに期待していた過去の自分に伝えたい。
それは表面的な変化に過ぎないのでは。と。

話し好きな友達と過ごしたら聞き上手になれるかもしれない。英語が上手な友達と過ごしたら英語のテストでいい点が取れるようになるかもしれない。もちろんこのような変化を否定するつもりはない。ただ、これらは外部からの評価が変化したにすぎない。

自分を変えたいと願う人は外部からの評価を変えたいのだろうか。言うまでもないが自分自身が感じている課題を克服したいすなわち内なる自分を変えたいと考える人が大半だろう。今の自分を好きになれなかったり何か目標を持っていたりしたときに自分を変えたいと人は思うのだろう。


ここで改めて問いたい。環境を変えれば人は変わるのか。
自分を変えたい人にとって環境を変えるだけでは不十分であろう。たとえ自分の価値観が揺さぶれるような経験をしたとしても、それを言語化できなければその場限りの経験になってしまう。その瞬間に感じたことや気づいたことを伝えたり書き留めたりしてあとから見返すことができるようにすることが必要だ。それは客観的に自分を見つめる一助となる。

自分を変えたいという言葉よりも自分を知りたい。という言葉がピッタリ来るような気もする。きっと部屋の模様替えのように全てを変えることを望んでいるわけではなくて、置物の埃を取ったら新たな模様が見えるようになるイメージに近いのではないだろうか。ジョハリの窓で自分が知っている部分を隅々まで磨くイメージのほうが伝わりやすいだろうか。

つまり自分を変えたいという字面だけを追い求めてはいけないということだ。周囲からの評価に依拠して自分の変化を測るのではなく、過去の自分と対話することで新たな自分を発見していこう。

変わらない自分を嘆くのではない。
変化に気づけない自分を嘆くのだ。


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