魂を救済してもらいに行ったら"誰にも言えない秘密と一途な恋心を抱えた、可憐だけど強く生きる男の子"に魅了されて魂吸われた話(ALTAR BOYZ2021 LEGEND公演初日レポ)

タイトルで伝えたい事が多すぎて件名に間違えてメールの本文入れる携帯初心者みたいになっちゃいましたが、アルターボーイズLEGEND公演の初日を観に行ったレポです。
まず最初に、文字数見てもらえれば分かるんですが、クッッソ長いです。本当に申し訳ないと思っています。毎回本当にごめんなさい。
それと、私はアルターボーイズ初参加なので、理解出来てないとことか間違っているとこがあると思いますが、常に勉強中ですので許して下さい。
初観劇の感想を書き留めて残して置きたいというのが一番の理由だけど、
名前だけ聞いた事あるオタクや全く知らないオタクに、布教も兼ねて伝えたいな~~(あわよくば観て)とも思っているので読んでくれたら嬉しいです。長文で本当にごめんね(いつもの) 目次を是非活用して下さい。

ALTAR BOYZ(アルターボーイズ)とは?

"汝、罪あらば懺悔せよ!"と公式サイトにも書いてある様に、アルターボーイズとは神の教えを説きながら世界ツアーを行い、観客の魂を救う5人組のボーイバンド。彼らは性格も個性もバラバラで、それぞれが異なる悩みを抱えているけど皆優しくて、すごく仲の良いグループなのです。
そしてアルターボーイズは、彼らが出演するミュージカルのタイトルでもあります。
実はこの作品、アメリカ発の世界的に有名なミュージカルで、日本では2009年からメンバーを変えたり増やしたりチームを作ったりと色々なキャストで何度も公演が行われています。なので、それぞれのキャラは大まかな性格や特徴は決まっているものの、演じるキャストによって少しずつ差があったりします。それもまた個性であり、皆違って皆良い.。(今回この記事ではチームLEGENDについて紹介します)
推しが出てるからこのチームの公演見てみよう!もよし、一通りチームごとの公演を観てお気に入りのチームを探そう!もよし、このチームの●●くんは△△だけど、あっちのチームの●●くんは□□なとこが良い!とチームごとのキャラの違いに萌えてもよし。色々な楽しみ方が出来ます。
歴代のキャストを調べてみると、テニミュに出てた俳優とか最近テレビでよく見る俳優とか本当に様々で、この人も出てたんだ!って発見があるので詳しくはwikipediaをどうぞ。

公演の流れ

毎公演ごとに、世界ツアーの真っ最中で、とうとう日本ファイナル公演の千秋楽!という設定で、ステージが繰り広げられます。公演の内容をざっくり説明すると、神の教えを分かりやすくコミカルに説いた歌激しくてかっこいいまさに"魅せる"ダンスが全編に渡り、合間で彼らのトーク懺悔コーナー(次の項目で説明します)、アルターボーイズ1人1人のソロナンバー、最後にキービジュ衣装に着替えてのライブパート(メドレー)が詰まっためちゃくちゃに盛り沢山で休憩なしの2時間。実質体感2秒だけど、脳みその容量が全然足りない。
こんな感じでとりあえず大まかな流れは決まっているものの、トークや懺悔コーナーはだいぶアドリブなので、何回観に行っても新鮮な楽しさがあると思います。(私は既にあと3公演チケット取りました)

ソウルセンサーって?
アルターボーイズはコミカルな歌を通して、神の教えを人々に伝える事を目的としているんですが、実はもう一つ目的があります。それは、毎公演(彼らは"ライブ"と呼びます)ごとに会場内の迷える魂を救う事。そこで登場するのがこのソウルセンサーという装置。アルターボーイズがソウルセンサ~♪(綺麗なハモり)と歌うと、この装置に、今の時点で浄化出来ていない魂の数が表示されます。果たして彼らは、公演が終わるまでに全ての迷える魂を救う事が出来るのでしょうか…?

懺悔コーナーとは?

先程公演の流れで紹介した際に気になった人もいるはず。内容は読んで字の如くなんですが、公演の中でアドリブの大部分を担っていて、ずばりアルターボーイズの一番の目玉コーナーでもあり、何が飛び出すかは彼らにも分からないお楽しみ企画。
毎公演前に観客に懺悔したい事を紙に書いてもらい、専用の箱に集め、懺悔コーナーでその箱の中から、5人がランダムで紙を選び、書かれた懺悔を読み上げ、それについてアドバイスをしたり、話し合いをしたりするのがコーナーの流れ。
懺悔内容については、罪の程度や重さは問わず、どんな内容でもいい為、誰のどんな懺悔が選ばれるか、どんなトークが始まるのかはアルターボーイズ次第であり、まさしく10連ガチャって感じだね!(????)
余談ではありますが、ランダムではあるものの、彼らが内容を"読み上げる"という点を逆手に取って、下ネタを言わせてみたり、読んで欲しい単語を言わせたり、あるいは自分の名前を読んでもらったりなどなど、そういう事を企むオタクが1人か2人は確実にいそうだなと思いました(初見オタク並感)(初日は下ネタばっかだった)(たぶん狙っている訳ではなくそういう系の懺悔が何故か多かっただけ)

キャラ紹介

後にセトリでソロ曲と共にもう一度紹介するので、この項目ではエンタステージ2さんのゲネ動画↓のサムネからメンバーを紹介しつつ、大まかなプロフィールとキャストを。(どのキャラも個性がバラバラで属性被ってないから、ギャルゲの攻略対象にいても違和感ないレベル)

マシュー(動画サムネ真ん中)
『アルターボーイズ』のリーダー。名前は聖書に由来していて、『マタイによる福音書』を著した"聖マタイ"の英語読み。
何らかの形で悩みを抱えている者が多いアルターボーイズの中で、唯一ごく普通の家に生まれ、育った好青年というイメージ。
日本版では初演から東山義久さんが演じている。(舞台版銀英伝一作目二作目/ロイエンタール役、ヒプステ/天谷零役など)

マーク(動画サムネ左から2番目)
『アルターボーイズ』の振付担当。名前は聖書に由来していて、『マルコによる福音書』を著した"聖マルコ"の英語読み。
女の子らしい口調や仕草が特徴的。マシューに恋心を抱き、振り向いてもらう為に日々奮闘中。とっても可愛い。彼を『ガーディアンエンジェル』と呼んで尊敬している。誰にも言えない秘密を隠している。
日本版では初演から中河内雅貴さんが演じている。(テニミュ1st/仁王雅治役、薄ミュ志譚/風間千景役、舞台幽白/戸愚呂兄役など)

ルーク(動画サムネ一番左)
『アルターボーイズ』の車の運転担当。名前は聖書に由来していて、『ルカによる福音書』を著した"聖ルカ"の英語読み。
『ニューホライズン少年回復センター』で更生した元不良。脳筋気味?
考えるより先に行動するタイプの子なんだろうなと。
今回初めての参加となる浅川文也さんが演じている。(初めましての人かと思ったら自CPの出てる舞台にことごとく出演しててビビった)

フアン(動画サムネ右から2番目) 
『アルターボーイズ』の衣装担当。名前は聖書に由来していて、『ヨハネによる福音書』を著した"聖ヨハネ"のスペイン語読み。
生まれてすぐにメキシコの小さな教会に捨てられ、教会の人に育ててもらったいわゆる"孤児"。メキシコ特有の訛りで喋る為、日本版では関西弁キャラとして描かれている。
日本版では初演から植木豪さんが演じている。(ヒプステの演出を担当)

アブラハム(動画サムネ一番右) 
『アルターボーイズ』の作詞担当。名前は同名の旧約聖書に出てくる預言者及びキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の祖先から。
後々のセトリの項目で紹介しますが、彼はアルターボーイズ唯一のユダヤ人。そんな彼が何故アルターボーイズの一員なのか…?彼の大切さについては、実際に観て感じた方が早いと思います。
日本版では初演から良知真次さんが演じている。(舞台版黒執事-千の魂と堕ちた死神-エリック役、舞台陰陽師~平安絵巻~安倍晴明役など)


曲一覧と本編のストーリー(※ネタバレ注意※)

・We Are the Altar Boyz
公演が始まり、一番最初に流れる曲。アルターボーイズのテーマソングであり、曲中に5人の自己紹介もあります。
聞くとついにアルターボーイズが始まった…!って感じがする。

・Rhythm In Me
かっこよくて前奏聞くだけで全身ノリノリになる曲。
タイトルを直訳すると"神は僕にリズムを入れた"。つまり神様がリズムをくれた!授けてくれた!みたいな楽しい曲なんですけど、勘の鋭いオタクなら何かを連想したでしょう。お見事です。私の目に狂いはなかった。
とは言え、百聞は一見に如かず。気づきを得たオタクも分からないオタクにも、いくつかのゲネ動画の該当部分を見てもらおうと思います。

まずはこちらマイナビニュースさんの動画↓の0:23~0:30あたり。

そしてもう一つ、こちらエンタステージ2さんの動画↓の0:22~0:25あたり。


聞きました?


ねぇ、聞きました?

聞きましたよね?

ね?ね?

ね!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

この記事を読んでくれた貴方は、何も知らずに生で公演観に行って死ぬというフラグを回避した幸運のオタクです。おめでとうございます。
という訳でですね、こちらの曲は1つのフレーズでもよ~く聞いてみると、別の意味も含まれていると気づける曲です。最高。さすがはテニミュ1ピンクライトが似合う男。

・Church Rulez
さて、気を取り直して次の曲に行きましょう。こちらはタイトルの通り教会でお祈りする時の手順(ルール)をポップでコミカルに描いた曲です。『Stand up, kneel, sit down!』のとこをかえるの合唱みたいに追いかけっこして歌うパートがとても微笑ましくてほっこりする。
ここで一旦5人のそれぞれの過去回想シーンが入り、アルターボーイズとして出会うきっかけが描かれます。幼いマークくんがとても可愛い。

・The Calling
こちらはちょっと不思議な曲。歌詞を簡単に要約すると、『イエス様から電話がかかってきて、「私の教えを世界に伝えてくれ」と私に話した』って感じですね。まぁイエス様も神様な訳だし、携帯が使える世界なんだな~と思ってもらえれば良いです(????)曲が始まると、歌詞通り天井から彼らの手元に携帯(ガラケー)が降りてきます。親方!空から携帯が。

・The Miracle Song
こちらはイエス様が起こした奇跡についてラップ調で教えてくれる曲。マークくんがセンターなので、どうしても見入っちゃうし可愛い。あと何度見ても脚長ぇ~~~~~~細っせ~~~~~~ちゃんと食ってんのか…?となります(BL漫画に出てくる攻め並感)

・Everybody Fits
アルターボーイズのマスコット的存在、ひつじちゃんのパペットが登場する曲です。アブラハムが黒いひつじちゃんのパペットをつけ、「しんじよ!さすればかならず、すくわれん!」と言ってから歌が始まります。とにかく可愛くて、あったかくて優しい気持ちになれる曲。
サビでは残りの4人も、白いひつじちゃんのパペットをつけて登場し、アブラハムの黒いひつじちゃんと共に歌います。
「大丈夫 おめめがちっちゃくても♪大丈夫 おはながおっきくても♪大丈夫 僕を信じ、一緒に♪みんな仲間 いつもファミリ~♪」
この曲はほぼアブラハムがメインなんですが、一部マークくんのソロパートが存在します。事前にマークくんの事を知ってから聞くと、何故彼のパートがあるのか、その意味が分かると思います。


ここで一旦先程説明した懺悔コーナーが挟まり、次の曲へ。

・Something About You
マシューのソロ曲。センターステージで観客席に少し近づいて歌います。『君に触れたいけど、もどかしい。』という感じの愛しい人に向けたラブソングです。めっちゃ良い曲なんです…本当に。
良い曲…なんですけど、バックコーラスをしてたマークくんがだんだん膨れっ面になり、途中で乱入してきます。これがとても可愛い。キャラ紹介でも書いた様に、マークくんはマシューの事が好きなので、僕のマシューが観客達に愛を囁いてるなんて…!そんなの許せない!と言わんばかりに、ルークの後ろに隠れて半分だけ顔を覗かせると、そこからむすっとした表情でじ~~っと歌っているマシューを見つめます。その後、痺れを切らしたマシューがルークごしに(?)マークくんと会話をしようと試みますが、警戒したマークくんとぐるぐるぐるぐる追いかけっこみたいになり、最終的にマシューが歌の最後にセンターステージに戻ると、そこで待ち構えていたマークくんにキスをせがまれ、何事もなかったかの様にかわすという…曲だけ聞けばすごーく良いラブソングなんですが、ステージ上では嫉妬でぷんぷんなマークくんを見るのが楽しい、実際に観ないと体験できない楽しさのある曲です。

・Body, Mind & Soul
ルークのソロ曲。先程までのしっとりラブソングとは打って変わってパワフルでエネルギッシュなので、毎回温度差で風邪引きそうになる。しかしながら私は、先程との温度差が生んだギャップ萌えに気づいてしまった。『Something about you』で激おこぷんぷん丸だったマークくんはマシューにキスを拒まれた後、自分の椅子に戻って泣いていたんですが、この曲が始まった途端それまでの悲しげな表情が一瞬で余裕に満ち溢れた顔に変わり、ルークの後ろで激しく力強いダンスをし始めるんですよ…
切り替えのスピードもえぐいけどそれ以上に余裕そうな顔で踊ってるマークくん…というより、ダンサー中河内雅貴のプロの部分に悔しいけど魅了されてしまいました。
曲の紹介に戻ると、この曲は後半で一気にテンポに変わるところがあるので、そこも含めて元気で楽しい曲です。ソロの中で唯一あまり考えなくていい、気楽に聞ける曲とも言える。

・La Vida Eternal
直訳すると、『永遠の命』。その通り、命について考えさせられる曲。
『Body, Mind & Soul』のあと、マシューが普段のライブでしている様な事とは違った、何か新しい事をやってみたいと言い出します。事前に計画していた段取りとは違う事に疑問を抱くフアン。そこでマシューの一声により、今日がフアンの誕生日だと言う事が明かされ、突如パーティーが開かれました。後ろで演奏しているバンド達がHappy Birthdayを弾くと、マークくんとルークが、どこからともなく用意されたバースデーケーキ(チョコパイで出来てる)を2人がかりで運んできます。アブラハムは、何やら後ろ手に隠した封筒を、プレゼントとしてフアンに送ります。封筒を読むと、差出人は探偵事務所である事が分かりました。
元々フアンは孤児で、捨てられていた場所がメキシコの小さな教会だったので、そこで育ててもらった過去がありました。やがてフアンは両親の手掛かりを探す為に故郷を飛び出し、その先で4人と出会い、アルターボーイズになったのです。それを知っていた4人は、フアンの誕生日までに届く様に、探偵事務所にフアンの両親がどこにいるのか探して欲しいと調査依頼を出したのでした。ワクワクしながら4人が見守る中、フアンは受け取った封筒を開け、書類を読み上げます。そこには、都市の名前、そこへ行く為の目印、近くにあるもの……両親がいる場所への道標の様に文字が並んでいます。続きは!?と周りに催促され、自身もワクワクが抑えられない様子のフアン。しかし、続きを読んだフアンは絶句。それを聞いた4人も言葉を失いました。
探偵事務所から送られてきた書類には、確かに両親の居場所を突きとめた事と、現在いる場所が書かれていました。でも、それは同時にフアンに残酷な事実を突き付ける手紙でもありました。
探偵事務所が調べた結果、フアンの両親の居場所はベイカーズフィールドの墓地…つまり、既に他界していたのです。
お調子者のフアンはステージ上に流れる重く、暗い沈黙を断ち切ろうと、無理矢理笑顔を作り、メンバーや観客を笑わせて、先程までの楽しいパーティーの空気をもう一度作ろうとします。でも、さすがのフアンもこんなに辛い事実を知った後に、いつも通りに振舞うなんて当然できませんでした。
皆を笑わせる為に作った、今の気持ちとは裏腹の笑顔は次第に崩れ、フアンは静かに泣き始めました。マシューは何も言わずに優しく抱きしめ、近くで心配していたマークくんにとりあえず場を繋ぐ様に指示します。ルークとアブラハムもそれに加わり、ここでフアンの曲が始まります。とりあえず1番を歌ったフアンでしたが、そう簡単にこの悲しみは拭える訳がありません。マシューは歌う気力を無くしたフアンの代わりに、この曲の歌詞を書いたアブラハムに2番を歌わせます。そしてラスサビ前は、フアン以外の4人が彼の周りに集まり、歌詞の内容を彼に言い聞かせる様に歌い、励まします。一人も似てるヤツはいない…そんな個性バラバラな5人の結束力と、誰かが悲しんでいたら皆で痛みを分け合って支える彼らの、家族の様な温かさが感じられる曲でもあります。メロディはラテン系で明るいんですが、だからこそ歌詞の切なさが引き立ち、より悲しく聞こえてしまうという。

・Epiphany
マークくんのソロ曲。一番好きな曲であり、涙なしでは聞けない曲。
ソウルセンサーが『10』の数値を示した時、マークくんは一人ステージから観客に近づき、静かに話し始めます。自分は幼い頃、話し方や仕草など些細な事でいじめられていた事。時には髪の毛を剃られたり、全身に脱毛クリームを塗られたりした事。本当は思い出すのも辛いと思うのに、それでもマークくんは続けます。そんなある日の事。いつもの様にいじめを受けていたマークくんを、どこからともなくやってきた男の子が助け、彼の涙を拭ってくれたと言います。「覚えてる?」と言ったマークくんの視線の先にいたのは、彼を救った恩人マシューでした。マークくんはその日以来自分を認め、救ってくれたマシューの事をガーディアンエンジェルと呼び、慕う様になります。そして、今は密かに恋焦がれる存在になって…
悲しい過去を打ち明けた後、彼はある決心をします。それは、今まで自分が胸の奥に隠していた秘密をこの場でカミングアウトするという事。そうする事で、自分と同じく悩んでいる人を勇気づけ、励ましたいと言います。
マークくんが抱えた秘密…それは、実は自分が"カトリック"だということ。
歌が始まり、マークくんは自分自身に問いかけながら観客にも問います。

貴方が抱えたその痛みや嘘は、いつまで隠せるの?
家族や友達に受け入れられないかもしれない。
そんな事は分かってるけど、それでも本当の事を言わなきゃ自分じゃない。
だから勇気を振り絞って、一歩を踏み出して叫んだ。
僕はカトリックだ。自分の心に嘘をつき続けたまま生きるのはもう嫌だ。
恥じる事なんてない。何も怖くない。これが本当の僕だから。
声を空の彼方に響かせ、大きな声で歌う。
だから貴方も、自分を恥じる事はないんだよ。

(歌詞の内容ざっくりなんだけど、私の場合これを推しが歌ってたから、私も自分の事をもう少し大事にしていきたいなって思えました)

本当に本当にめちゃくちゃに良い曲で、今回のアルターボーイズの公演が始まる前に一通りようつべで曲を聞いてたんですが、推しが役を演じてる事を抜きにしても一番刺さるというか、グッと来るというか、心に響くものが大きくて。そんでもって実際に生で聞いたらさ、マークくんが過去の苦しみを乗り越えて清々しい表情で、迷いがない透き通った瞳で歌ってたの。本当にこの人はすごいなと思った。この人って言うのは中河内雅貴が演じているマークくんという存在。そして、マークくんの人間らしさに惹かれたという事。もう一つ、私が指すこの人って言うのは、中河内雅貴という俳優の存在。実際観に行くのも、DVDで作品を観るのもかなりしたけど、それでもこのアルターボーイズを通して、マークくんを通して、改めて彼の素晴らしさに感動したという事。とにかく本当にクソデカ感情が滝の様に湧き上がって、海拓けるじゃないかと思ったレベル(それはモーセ)でした。ゲネ動画でも、とっても良い表情で歌ってらっしゃるので、どうか下の動画を見て下さい。これ以上はもう言語化できないので、実際に新宿FACEで公演を観て、マークくんの思いを感じて欲しいです。そしてどうか私の代わりに言語化して下さい。

(マイナビニュースさんのゲネ動画↓ 1:38~1:54あたり)


(エンタステージ2さんのゲネ動画↓ 1:58~2:25あたり)


(Astageさんのゲネ動画↓ 2:44~2:59あたり)


ここから先は余談というか、ちょっと話が逸れるので全然飛ばして欲しいんですけど、公演の少し前に事前に知識をつけておこうと思って、アルターボーイズを既に観た人の感想や考察を観たんですね。それでマークくんがカミングアウトする内容がてっきり自分の恋愛対象が男だと言う事だと思っていたんです。でも実際に公演を観て、マークくんの普段の言動や仕草から、他のメンバーは薄々気が付いてるんじゃないかな…とも思ったので、実はカトリックであるという事こそが彼のカミングアウトなのかなぁ…教えてマークくん。
何故こんなに曖昧かというと、様々な解釈のし方が出来るからなんです。この記事を書くにあたって、過去にアルターボーイズを観た人の感想や考察をいくつも読んだり、本編に出てくる重要なキーワードについて調べたりしていたんですが、その中でもさっきまとめた様に『マークくんは同性愛者であるが、そんな彼の一番の秘密が実はカトリックだと言う事』と解釈する人もいれば、『マークくんが同性愛者つまりは少数派(本当は少数派とは言いたくないんですが、分かりやすく表現する為に使います)である事を、アメリカの中ではプロテスタントより少ない、つまりは少数派であるカトリックに例えて歌っているのではないか』と解釈する人もいます。
どっちの解釈が本当なのかは分かりませんが、後者の考えも頷けるので一理あるんじゃないかと思います。マークくんについて語るとマジでいくらでも書けちゃうのでこの辺で…


・Number 918
マークくんのカミングアウトのおかげでソウルセンサーは無事0に!…と思いきや、少し減って『4』に。
こうなったら…あれを歌うしかない!と5人は後ろで生演奏をしてくれてるバンドメンバーに素早く楽譜のページをめくらせ、マシューが黒い謎の宝箱を取り出し、5人全員で箱の中に入っていたアイテム(聖水やらニンニクやら藁人形やら)を持ち、今にも悪魔が現れそうなオカルトチックで怪しげなメロディの曲が始まります。
日本語に訳すと『讃美歌918番』。残った4つの魂が浄化される様にと祈りながら歌うこの曲なんですが、事前に聞いた英語版よりも、実際に聞いた日本版が遥かにかっこよくてびっくりした。特に後半の「5,4,3,2,1!」からのパート。アルターボーイズのダンスと後ろで演奏しているバンドが合わさって、ハチャメチャにかっこいい。最後に「キリストも味方♪」って歌詞が出てくるんですが、そこは途中からマークくん以外の4人が歌い、マークくんはハイトーンボイスを響かせながら「助け給っえ~♪助け給っえ~♪」とソロパートを同時に歌います。本家のCDでもマークくんは高い音のパートを担当する事が多いので、比較的高めの声の中河内さんにぴったりだなと思ったんですが、ほんっとうに綺麗な声だった。5人の中ではマークくんを中性的なポジションに置きがち(オタクくんさぁ…)なので、まさに紅一点て感じでよく似合ってました。

・I Believe
本編のラストにあたる曲。『Number 918』をもってしても、浄化されない4つの魂。これはもしかしたら、観客ではなく自分達の魂ではないかとマシューが言い出します。彼は何か思い当たる節がある様で、どういう事かと聞く4人に重たい口を開き、話し始めます。

「実は俺…ソニーミュージックレコードから、ソロ契約のオファーが来て。ついOKしてしまったんだ」(ざっくりセリフ)

な、なんだって~~~~~~~~~!?!?!?!?(オタクの心の声)

何とマシューはメンバーを裏切ってソロ契約をしてしまった事を告白。
「こんなんじゃ、リーダー失格だな…」と静かにその場を立ち去ろうとするマシュー。
「そんなことない!!!!」
マシューの後ろでずっと俯いていたマークくんが、両手を握りしめて言います。
「ぼくも…」と言い出したマークくんにより、彼も別の会社からソロ契約のオファーを受け、承諾してしまった事が判明。
するとマークくんに続いて、ルークとフアンもそれぞれ別の会社とソロ契約を結んでしまった事を打ち明けます。
徐々にメンバーが自分の過ちを告白する中、ステージの端でただ1人、座り込んで悩む者がいました。
それは、アブラハムでした。
彼は自分にも、レコード会社からソロ契約のオファーが来ていた事を話します。しかし、彼だけ答えは違いました。
仲間を裏切ってソロ契約を結んでしまった4人とは違い、アブラハムは自らソロ契約のオファーを断ったのでした。
4人の事を決して間違っているとは言いません。彼らはアルターボーイズである前に1人の人間であって、人間であれば当然金に目が眩む事もある。でもアブラハムにとっては、そのオファーの先に待っているお金よりも、もっともっと、何倍も、遥かに大切なモノがあったのです。

それは…マシュー、マーク、ルーク、フアンという家族を超えた、かけがえのない大切な仲間達。そして、唯一ユダヤ人である自分を認めてくれた、大切な居場所。
アブラハムにとって、アルターボーイズとは…何にも代えられない、一番大切な存在だったのです。

やがて曲が始まり、アブラハムが最初に歌い出し、マーク、ルーク、フアンも彼の元へ行き、共に歌います。そして最後に、リーダーのマシューが後ろから肩を組み、この曲のタイトルでもある歌詞『I Believe』を高らかに歌い上げます。
ようやく一つになれた彼らの中に、一人も、迷いを抱えたまま歌っている者はいませんでした。
アルターボーイズ5人の思いが通じたのか、ソウルセンサーは最後に0を示し、ここで一旦幕を閉じます。

そしてここから、キービジュアル衣装に着替えてからのメドレーが始まります。

・メドレー
フィナーレは、赤を基調としたかっこいい衣装で登場。ここからは観客もペンライトを振って参加OKなライブパートが始まります。
『Rhythm in me』から『I Believe』まで、本編を振り返る様にそれぞれ歌い(メドレーだから感情のジェットコースターで頭おかしくなる)、最後にテーマソングである『We are ALTAR BOYZ』を歌って、本当の本当に公演は終わります。


終わりに

最初にも言いましたが、本当に長くてごめんなさい。マジで詫びます。これは本当の事なんですけど、ここまで長い文章書くつもりじゃなかったんです。本当にごめんなさい。ただアルターボーイズが素晴らしかったから、その感想を書き留めておこうと…あわよくば他のオタクにも見て欲しくて布教をしようと…思っただけなんです。この言い訳みたいな文章もより長くしてる原因なので、最後に言いたい事だけ書いて、本当に終わります。

次のLEGEND公演は、19日と20日(※一部キャスト変更あり)、26~30日まであるのでもし気になった方いたら、各プレイガイドでまだチケット買えるので是非!!!!会場は新宿FACEです詳しくは下に公式サイト貼っとくので見て下さい!!!!!!!

マークくん好きだ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!







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