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未来の夢ロボット

目の前には大きなお皿があって、よく雑誌とかで載るようなお洒落なオムライスがあった。そのオムライスは先程私が一口頂戴したせいかAppleのりんごマークみたいに齧られている感じになっていた。友達も、どうやら同じものを頼んだようで、スプーンを器用に使ってオムライスを切っては中心に向けるように掬って食べるを繰り返していた。その様子を見てると、なんだかいつも思っている疑問を誰かに話したくなって、思い切って目の前にいる友達に話した。
「オムライスってさ、他の料理と違う独特な食べ方するでしょう?あれなんでだろうね。」
カチャカチャと小さく音がなっていたスプーンが止まり、顔を上げると友達がこちらを見ていた。少し間を空けて友達は話し始める。
「うーん、なんでだろうね。考えたことなかったなあ。」
その言葉を聞いて、つい最近兄が言っていたことをなんとなく頭に駆け巡らせた。  

 みんな正しいと思って行動しているから、誰が正しいとか、正しくないだとか確実にはわからないけれど、それでも未来の自分の立場をいろいろな視点から想像してみて、それが自分の望む未来だとしたら、今している選択はきっと正しいと言えるかもしれない、と。
このオムライスの食べ方だって私たちは正しいと思いながらスプーンを使う。
 友達は、そんな正しいと言われてきた規則や伝統を壊してしまうかもしれないロボットの存在を恐れていた。今、人工知能やAI、1枠に括ればロボットが発達して来ていて、未来が不安になる人は多分たくさんいる。そのような、未来に不安になる時は、未来に夢を描いてみよう。ドラえもん、魔法使い、透明人間、宇宙人。そんなSFやファンタジーと言われてきた話は、夢を持って私たちのところにやって来るかも。ロボットには、それらを叶えてくれる可能性がある。そんなふうに考えたら、未来についての悩みは、少し軽くなるどころか、未来が来るのを楽しみになってきていた。

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