【紹介】漢方嫁日記 読了!!

「やはり、漢方の世界は奥深いな」

読み終えて自分が呟いた一言である。

武術・整体・気功の他に、薬膳も加えて「癒やし」のフルコンプリートを提供できる環境を作りたいと思っているが、一つ一つの技法は底が見えない程深く、一人ではとてもとても無理である。

自分が武術や整体・気功をするのは、「失った元気を回復し、溌剌と生きていける土台を構築する技術を、自分を含むすべての人に提供したい」からである。

が、そもそも一つの技法を修得するのですら一生掛かるものなのに「複数の技法を修めたい」なんて、現状では天地がひっくり返りでもしなければ道が開けそうにない。

いざ天地がひっくり返えって道が開けたとしても後悔しないと言う気構えだけで、人生を何周すれば成せるのかは見当もつかないが。

それは技術書を読む度に思ってきた事ではあるが、今回もやはり同じ感想を持ったわけである。

しかし、懲りてない。
全く懲りてない、この男は。
なんど同じ事を想うのか。





それならばいっそ、視点を変えてみてはどうだろうか。
「自分の健康」を実験台に、漢方薬局で相談し改善していけばいいのだ。

人が健康を保つには、様々な角度からのアプローチが必要である。
体から整える「(武術も含めた)整体」、精神から整える「気功」、飲食から整える「薬膳」、環境から整える「風水」など。

それらを個人ですべて行うのは無理がある。
なので、それぞれの専門家にお世話になりつつ、総合的に養生を成せば良い。

今読んでいた「漢方嫁日記」で紹介されていた「漢方『相談』薬局」の様に、相談できる方々を増やしていけば良いのだ。

この「漢方薬局」は、病院にまで行かない普段の「ちょっとした(と思う)」不調を気軽に相談して対処してもらえる場所だ。

「未病」の段階で改善する。

これを行うには長年多くの人を診断してきた経験と、そこから悪化のタイプを割り出し、幅広い知識と見識による漢方の処方技術が必要だ。

日常の中では「病気」レベルまで行かないと不調と診断してもらえない中、「ちょっとした(と思う)」不調を相談して改善できる場所というのは、心底有り難い事だと思う。

自分もついつい後回しにしがちで相談する事がほとんどないのだが、この本を読んでもっと気軽に相談しても良いのではないかと考え直した。

今度、足を運んでみようと思う。





こちらの本は、付き合った彼氏のご実家が老舗漢方薬局で、そこに嫁いだお嫁さんの視点から描かれたハートフル・漢方薬局・ストーリーである。

漢方って優しいと思う。
まだ体験してないのに何を言うのか、と思われるだろうが、薬膳料理を食べた時や気功で満たされた時、整体の先生にいろいろお話をいただいた時などによく思うのだ。

「人に優しい」という根本的な視点が中医学にはある。

なので、漢方もそうなのだと思う。
それはこれから体験するのだが、そうなのだという確信はこの本から伝わった。

みなさんもぜひ一度読んでみてはいかがだろうか。



お嫁さんの発言が、「あー、そうそうそう! 私もそう思ってた」というものばかりだから、親近感あるよ。

漢方嫁日記: 老舗漢方薬局のお嫁さんになって学んだ体の整え方 https://www.amazon.co.jp/dp/4309279457/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_clHgBbMMMHDVQ







20180614 仙龍雲 空人

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