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祇園祭「お迎え提灯」

日が空いてしまいました。

前祭の山鉾立て・曳き初めも終わり、長刀鉾の稚児さんも昨日「社参の儀」がおこなわれて、無事に神の使いとなりました。
この日より稚児さんは、地面に足をつけてはならないので、お役目が終わるまでは「強力(ごうりき)」と呼ばれる男性の肩に担がれて移動することになります。

山鉾立てや社参の儀に先立ち、7/10にはお迎え提灯が行われました。

お迎え提灯は、「神輿洗」に先立って行われる行事。
神輿洗は、神輿を四条大橋まで担ぎ、鴨川の水で清める儀式です。
その神輿を迎えるため、この日の夕刻「お迎え提灯」が行われます。
八坂神社さんからスタートして、京都市役所や御旅所などを、提灯行列やお日和神楽(お囃子)などが巡行します。

この日私は、お迎え提灯が八坂神社さんを出発する時刻に間に合わなかったので、市役所前広場の舞踊奉納から参加しました。
舞踊奉納の式典の後、舞踊が始まります。

鷺踊の様子

関係者の方々のお席の後ろあたりから拝見していたので、写真の一部は加工しています。見苦しい部分もございますが、お許しを(T ^ T)

舞踊は3つほど披露され、上の写真は鷺踊。
鷺の姿をしたお子さんは時おり羽を広げて踊り赤熊(しゃぐま)の姿をしたお子さんと向かい合って踊るなど、見応えがあります。

祇園祭音頭

お次は「祇園祭音頭」
こちらも可愛らしい少女たちが揃いの浴衣で踊り、鷺踊とは違ったおしとやかな感じの踊り。

小町踊

小町踊は、祇園祭音頭を披露した少女たちよりは、お姉さんが踊ります。
こちらもおしとやかな感じの踊り。

鷺踊と小町踊りは昭和の時代に復元された舞踊、祇園祭音頭は、祇園祭10周年の記念に創作されたものなんだとか。

そして、市役所前広場での舞が奉納された後は再び巡行へ。
寺町商店街を、おむかえと書かれた提灯を先頭に、

おむかえ提灯先頭


花笠をつけた提灯の行列や

日和神楽で演奏するお囃子が続きます。
今年は「鷹山」の保存会さんによるお囃子でした!

今回は、鷹山の日和神楽

先ほど、市役所前で舞踊奉納をしていた皆さんも続き、行列の最後の方には馬長(うまおさ)・馬長稚児さんと児武者さんのお姿が・・・

馬長先頭


こちらは、7月24日の山鉾巡行(後祭)とほぼ同時間帯に行われる花傘巡行(はながさじゅんこう)に奉仕する馬長稚児です。
馬長稚児さんは写真下のような、顔に化粧をした水干(すいかん)姿をした子供さん。

馬長稚児

馬長稚児さんに続いて児武者さんが巡行し、御旅所や山鉾町内をまわって八坂神社さん戻って行きます。
その後、夜には八坂神社さんの階段下で神輿洗いが行われます。

京都に住み始めて10年ほど経って、今回初めて、巡行以外の祇園祭の神事に参加してみて改めて、祇園祭って山鉾建てや山鉾巡行だけでない祇園祭、見応えのある伝統文化、継承を感じ、いつもとは違った視点で楽しんでいる私です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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