noteやブログに書いた記事が読まれるための、文章を書く前にやること
noteやブログでただ闇雲に文章を書いていても、読まれなければ誰の目にも止まりません。誰にも読まれなかった文章は、そのまま日の当たることのないインターネットの海の底に沈んで朽ちていくだけです。
誰かの目に止まる文章を書いていくためには、まず書き出す前の準備が必要です。
そこで、ブログ歴15年、note歴4年のsorairokurageが、文章の書き書く前の準備についてお伝えします。
文章を書く前になんで準備するの?
旅行や料理をするときには、事前に調べたり必要な材料や道具を揃えて準備をします。
海外旅行へ行きたいからって行き先も決めず、飛行機の予約もせずにいきなり空港に向かったり、焼きそばをつくりたいのに麺も野菜もお肉、鉄板を用意せずにいきなりコンロに火を点けたりなんてことはしないはずです。
文章も同じです。書きたい文章があるからといってすぐに書き始めてしまっては、読まれる文章は完成しないと思ったほうがいいでしょう。
文章を書くために準備することは4つです。
題材を決める
対象者を決める
構成を決める
リサーチする
それでは、一つずつ説明していきます。
1. 何を書くかを決める
題材のない文章は、ただの日記です。
というだけの文章では、何を書きたいのかもわからないただのつまらない日記ブログになってしまいます。
ブログやnoteの読者は、ほとんどが目的のはっきりした検索ユーザーです。芸能人やインフルエンサーでもない限り、日記を書いて読まれることはほぼありません。
まずは、何を書くか題材を考えましょう。大事なことは、自分がよく知っていることが、他の人も知っているとは限らないということです。
例えば、「スーパーカブ」といえば郵便屋さんやお蕎麦屋さん、新聞屋さんが乗っている誰もが知っているバイクです。でも、郵便屋さんのバイクと言えばわかるけど、それが「スーパーカブ」と言う名前のバイクであるということを知らない人は少なくないでしょう。
「こんなの誰でも知っているよ」、「今さらこんなこと書いてもな」と思ったことは、実は誰かが知りたかったことかも知れません。
自分が得意なこと、ちょっと詳しいこと、経験したこと、困ったことを題材にまずは記事を書いてみましょう。あなたが書いた記事が、誰かを救うかも知れません。
[Memo]
自分が得意なこと、ちょっと詳しいこと、経験したこと、困ったことを題材に記事を書く
2. 誰に向けて記事を書くのかを考える
対象者を決めずに書くと、文章の輪郭がぼやけて誰にも響かない独りよがりな文章になってしまいます。
ラーツーって何?
「ラーツーしてきました」というだけでは、ラーツーって言う言葉を知らない人がいるかも知れません。ラーツーと訳さずに、ラーメンツーリングと書いた上で、外でラーメンを作って食べるためのツーリングというように説明を入れると、バイク初心者にも伝わります。
どこでラーツーしたの?
好きな人が読んでもどこでラーツーしたのかがわからないため、参考にはなりません。よほど秘密にしたい場合でなければ、ラーメンツーリングをした場所、バイクを停められる場所、その場所に至るまでの道路の状況を書いておくと、「こんなところがあるんだ、行ってみよう」となります。
C125とCT125のことが何も書いてない
この文章では、C125(スーパーカブの125ccタイプ)に乗りたい人、CT125(ハンターカブというカブシリーズの一つ。125cc)を買ってみたいと思っている人が読んでもCT125に関する情報は一切載っていないため、誰にも役立たない記事になっています。
例えば、「この場所に行くまでちょっと未舗装路を走ってみたけど、スーパーカブC125だと厳しかった、CT125はブロックタイヤを履いているので、今日行ったようなところも安定した走行ができそう。」みたいなことを書いておくだけでも記事の印象がガラリと変わります。
タイトルで題材と対象者を絞る
「カブで行く、首都圏のラーツーオススメスポット!」、「カブで行く東京の家系ラーメン屋特集」とか、「スーパーカブC125が欲しい人に向けて、ユーザー目線でいいところと悪いところを伝える」「ハンターカブCT125とC125を比較してみた」というように題材と対象者を絞ると、「あ、カブもラーメンも好きだし、読んでみようかな」という読者が増えます。画面の向こうにいる、「一人の誰か」をイメージしましょう。
[memo ]
画面の向こうにいる「これについて知りたい」と思っている人に向けて書く
3. 記事の構成を決めて各章の見出しを考える
記事を書くときに重要なのが文章の構成です。文章の構成を考えないで書くということは、設計図を書かないで家を建てるようなものです。
どんな間取りで広さがどれくらいかわからないまま延々と拡張し続けることになり、「で、結局何を書きたかったんだっけ?」となります。
まずは基本的な構成を知っておきましょう。大まかな記事の基本構成はこうなっています。
タイトル
上記で述べたとおり、ほとんどの読者は検索ユーザーです。タイトルには一目で内容がわかりやすい文章にしましょう。
タイトルを考えるのは一番最初と教えている記事がほとんどですが、タイトルは一番最後に決めてもいいと思います。
書いているうちに全体の方向性が変わることもあるので、文章全体が完成してから読んでみて一番しっくり来るタイトルに決めましょう。その方が内容に合ったタイトルを付けることができます。
リード文
問題提起。この記事はどういう人向けなのか、何について書こうとしているのかをざっくり書く。悩んでいる人の声を代弁してみる。
というように、悩んでいる人を代弁しつつ、この記事を読むことで何を得られるかについて書くと、読者から喜ばれます。
見出し
見出しは目次にもなります。記事を読むときに目次で追って目的の目次に飛ぶという読者が大半を占めています。
目的や内容が一目でわかる見出しにしましょう。まずは何を書くかを箇条書きにして書き出します。箇条書きを分類して優先順位を決め、書いていく順番を決めます。大見出しからさらにこまかく項目を分けたいときは、小見出しを入れます。
「スーパーカブで行く、首都圏のラーツーおすすめスポット!」という記事では、おすすめスポットだけでなくオススメの道具や積載方法も書くことにしました。
都道府県別首都圏のラーツースポット
(小見出し)東京
(小見出し)埼玉
(小見出し)千葉
(小見出し)神奈川
ラーツーにオススメの道具
(小見出し)クッカー
(小見出し)バーナー
(小見出し)その他の便利グッズ
まとめ
まとめはいわば「話のオチ」です。まとめがないと、投げっぱなしになってしまい締りがなくなります。本文で書いたことの繰り返しでも構わないので、まとめとして書きましょう。
このまとめを書くのにいつも悩んでしまいますが、ここで結論やどうしても言いたかったこと、感想などを書くだけでグッと記事が引き締まります。
[memo]
記事を書く前にかんたんな記事の設計図をつくる
4. できる限り資料を集めてリサーチする
記事に載せる情報は正確であることが前提です。自分が書こうとしている情報が本当に正しいのか、書く前に調べておきましょう。資料は多ければ多いほど正確に検証できます。
ときには文章を書くよりも資料集めに時間がかかってしまうこともありますが、間違った情報を届けてしまったり偏った情報を発信することを防ぐためにも重要な作業です。
資料は、インターネットでキーワード検索をして探しています。集める資料は多いときでざっと20種類ほど。インターネットでは思うように資料が集まらないときは、図書館に行って書籍を探してみてください。都市部などの近隣の行政が近いところに住んでいる場合は、近隣の図書館も調べると調べたかった内容の書籍が出てきます。図書館が遠いときは、ブックオフで買ってしまいましょう。
こうして集めた数ある資料の中から、自分が書きたいと思った内容を抜き出して精査していきます。数多くの資料を集めると、自分が調べたい項目から発展した項目も見つかることがあるので、記事の幅が広がります。
集めた資料で総合的に自分の情報が正しいかどうかを判断してから、文章を書き進めていきます。
集めた資料の文章やデータを記事の中で引用する場合は、必ず引用先を明記しましょう。
[memo]
なるべく多くの情報を集めて精査する
締めくくり
ここまで読んできてみて、「文章書くのってメンドクセーな」と思った方も多いでしょう。わたしも、書いてみてそう思いました。
でも、慣れている人はここまでの工程をサラッとやってしまうのです。旅行や料理の工程も同じです。慣れている人ほど、初心者よりも時間を掛けずに準備をしてしまいます。「慣れ」というものがどれくらいで身に付くのかは人に寄りますが、まずは書いていかないことには身に付きません。
なにはともあれ、「書きたい」と少しでも思ったのならまずは慣れるまで書いてみることをオススメします。
参考文献
【読まれるブログのコツ】誰でも知っていると思っていることって案外知らない人が多いよ!|Tanweb.net
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