ソラジマWebtoon『政略婚皇后は復讐の毒に咲く』脚本家、雪村こはるさん。同作は人気漫画アプリ「comico」にて公開1週間で100万PVを突破するなど、様々な快挙を成し遂げています。

その作品の担当編集者、堺真里奈が、作品作りの裏側やWebtoon の企画作家に向いている人などを雪村さんご本人に直接聞いちゃいました！

どんな人がWebtoon企画作家に向いているか知りたい方や、制作の裏側に興味がある方必見です。

対談動画はこちらから

ソラジマ、こんな会社です！

ソラジマでは、”誰もがバカにする大きな夢を叶えてみせる―。”をログラインに、そして”今世紀を代表するコンテンツを創る―。”をミッションに掲げており、「Webtoon事業」に力を入れています。

本対談について

堺：本日はソラジマで脚本を担当してくださっている雪村こはるさんにお越しいただきました。

雪村こはるさんは、『政略婚皇后は復讐の毒に咲く』という作品の脚本を担当してくださっている方で、コミカライズ作品を数多く手がける小説家さん、脚本家さんです。本日は脚本家さんの目線から作品のことについて、いろいろとお話を伺えたらと思っています。よろしくお願いします。

雪村：お願いします。

▼Webtoon『政略婚皇后は復讐の毒に咲く』はこちらからご覧いただけます

原作作家になったきっかけ

雪村：小学生の頃は漫画家になりたかったんですよ。

堺：そうなんですね。

雪村：でも絵が描けなくて。その静止画1枚のイラストを描くところまでは根を詰めてできるんですけど、その1から10まで全部漫画にする労力と集中力がないから、描けなくて。

でもお話を作るのは好きだし・・って考えた時に、私にはまだ文字があると思って始めたのが小説だったんですよね。文字を書くこと、文章を書くことは好きだし、小説を書き始めて小説家になりたいなと思ってて。そこから漠然と、その活字が商業化されたらいいなと思い始めました。

そこからの今なので、漫画に携わることができてすごくいいなって思っています。

小説を書くのとどう違う？

堺：漫画にすることを考えて書く時の苦労はありました？

雪村：ありましたね。やっぱり小説とWebtoonの違いって、1話ずつ作っていくことだと思うんですよね。その分量をどこで切るか、導入・山場・引きを考えて1話ずつにしていくというのはWebtoonならではのことで本当に初めての経験でした。

小説は全体としての起承転結さえあれば書けるじゃないですか。山場をどこに持っていくか全体の中で広範囲に考えられるし、なんなら山場が1個でいい。Webtoonは全体の何話って中で各話ごとに織り込まなきゃいけないっていうのは…。

堺：構成力というか。

雪村：そう、構成力。大変（笑）。

堺：本当に難しいですね。各話ごとに読み応えを作らないといけないっていうところが。

雪村：課金して読んでくれてる読者さんもいらっしゃるので、買わなきゃよかったっていうのは絶対思ってほしくないから、つまらない回をなくしたい。

堺：そうですよね。

雪村：お客様に買って良かったなって、常に思ってもらえるような作品作りをしなきゃなってことは、やはり毎回毎回意識していますね。

未だに土曜日の6時を待っちゃうんですよね（笑）。
※毎週土曜日午後6時に最新話が更新される

堺：分かります（笑）。これいつ0.2億ビューになるかな、とか。

チームで作るってどう？

堺：（各工程を担当するクリエイターさんと）チームアップしてだいたい5~6名ぐらいで1作品携わっていただいていましたが、チームから置いてけぼりになっちゃう気持ちはないですか？

雪村：ないですけど、全部の原稿が作品に上がってきてびっくりすることはあります。絵になるとこうなるのか、とか。

堺：そんなに変わったんだ、とか。

雪村：そうそう。やはり小説だと自分のものしか書けないけど、Webtoonだと色んな人のアイディアで、もっともっと面白くできるので、自分が持ってる想像力だけだとできなかったものができてくる。それは自分の幅が広がるというか、(チームで作るからこそ)好きな点です。

堺：ありがとうございます（照）。

▼ソラジマはスタジオ型の制作を取り入れ、Webtoonを制作しています

『政略婚皇后は復讐の毒に咲く』を描いたきっかけは？

堺：企画書を作っていただいた時の話を聞いてみたいなと思います。

雪村：初めのきっかけとしては、私Twitterをやっているんですけど、そこにソラジマの編集者さんから直接DMいただいて「よろしければ企画書を書いてみませんか」ってことで声をかけていただきました。

私は今まで異世界ファンタジーのものを小説で書いたことが一回もなかったんです。和風ファンタジーは自分で全部作り込みながら書いたことはありましたけど、いわゆる中世を舞台に作品を書いたことは全くなくて。

だからこれもちょっとチャンスだし、苦手分野に挑戦するのもいいかなと思ったので、引き受けさせてもらいました。

編集者と仕事をするメリット

雪村：作る側と編集者側って多分目線が全然違うんですよ。私はひたすら作りたい人なんですよね。ですけど、小説がコミカライズになった時に編集者さんの言うことは聞こうと思っていて（笑）。

自分が面白いと思ったものが万人受けするとは限らないし、編集者はいろんな作品を見てきてる人たちだから視点が違うし、もしかしたらその第三者の目から見た時にはつまらないものかもしれないから、「自分の作品を評価してくれる他人の意見には従おう」と考えています。

初めて脚本を見てもらった時も「こうした方がいいですよ」と言われましたよね。1～3話のスピード感について「異世界ものをたくさん見て目が肥えてる読者さんたくさんいるので、1話から3話で伸ばしすぎると離れていくかも」という話をしてくれたじゃないですか。

その時に「あ、こういう作り方するんだ」と思いましたね。だから「じゃあもう1〜3話はパパパでいいよね」ってなって「多分そこまでの展開ってもう見えてるし、きっとこうなっていくでしょ、と想像できるから、1話から3話まではこのくらいのボリュームでいって、じゃあ後のところをちょっとゆっくりやろうか」と具体的に言ってくれたのが私の中でもすごい納得できました。

結果的にはちょうどいいスピード感だったんじゃないかなって。本当にあの時リリースして、パーンってはね上がった時には「やっぱり編集者様々だな」って思いましたね。

堺：良かったです。

雪村：でも私も従うだけじゃなくて、自分の意見も言いつつ、最終的に双方がこれが一番面白いと納得したものを作れる関係になれたっていうのはすごくいいことだなと。本当に堺さんとお仕事できてよかったと思ってます。

堺：ありがとうございます。雪村さんは「こういうのやりたいです」をすごくしっかり持っていらっしゃるので、それがありがたいというか、面白いなって私も思っていて。私の仕事は作品を一番いいタイミングで出すためにはどうしたらいいかを考えることかなって思っています。

今後の目標

堺：作品の話から少し離れるんですけれど、今後その脚本家・小説家としてどういうキャリアを思い描いてるかなっていうところをお伺いしたいです。

雪村：一番はたくさん作品を書きたいなっていうのがありますね。ソラジマさんとの企画で結構自分の各作品の幅、ジャンルが広がったので、様々なジャンルの作品をたくさん書いていきたいなっていうのもありますけど。最終的な目標としては映像化に興味があるので、Webtoonを含めてコミカライズしてきた私の作品が映像化できたら嬉しいなと思っています。

堺：政略婚（『政略婚皇后は復讐の毒に咲く』）もアクションもちょっと入れたのでアニメ化してもいいんじゃないかな、とか思いますけどね。

雪村：魔法のシーンがすごく多いのでアニメになったらすごい綺麗だと思います。読者さんから「この声優さんの声が頭に流れてる」というコメントもありました。

堺：（アニメ化）行けそうですね。

雪村：でも今回Webtoonをやってみてすごく楽しかったので、今の作品が終わったらまたWebtoonの作品を作りたいと思っています。

どんな人がWebtoonの企画作家に向いている？

雪村：作品を作るのが好きで、文章を書くのが好きな人だったら誰でもできるんじゃないかなって思います。

心強いのは編集者さんがずっとずっといてくれることです。困ったら助けてくれるし、アイディアもくれるし、ここをこうした方がいいんじゃないと意見ももらえるし、一緒に作ってくれる人たちがたくさんいるので。

一人で物を作るのが好きな人もいると思うし、私ももともとずっと一人が好きだったけど、今回たくさんの人といっぱい作品を作って、違う面白さを見つけられました。

ソラジマで今たくさん募集しているじゃないですか。「こういうのやりたいな」って思うものを、形にしてみて、企画書をたくさん作ってみて、感性が合う編集者さんと巡り会えたら作品になるので。一旦形にしないと始まらないことなので、「やりたいな」ってちょっとでも思ったら、まず行動してほしいなと思いますね。

堺：ということでたくさんお話しさせていただきました。
本日は雪村さんにお越しいただきました。ありがとうございました！

雪村：ありがとうございました！

ちょっとした「チャレンジしてみよう」の気持ちから、ヒット作を生み出した雪村さん。雪村さんの仰るように、「ちょっとでもやってみたい」「気になる」と思ったら、ぜひ行動して形にしてみて、ソラジマにご相談ください。

ソラジマは、夢のあるクリエイターさんを全力でサポートいたします。

▼やってみたいことがある！そんな方は、ぜひ企画をソラジマへ！

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