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そらむぎ通信 No.192 2023.5



デイケアRUECA リニューアル


この5月デイケアRUECAがリニューアルしました。
ところで、「デイケア」ってご存知ですか?
骨折したら、ギブスをし、そのあとリハビリをすることは、よく知られていますよね。精神科もリハビリがとっても大事。RUECAは、そのリハビリの中心です。実に様々なプログラムが用意されており、みなさまの回復をバックアップしています。
るえかは、大きく分けて5つに分類されます。

これまでは、南流山の地下で行われていた、ピノキオが3階へ、フロンティアの拠点が地下へと移動、プログラムによっては地下と3階を併用する形となり、外来からもアクセスしやすくなりました。
気になる方は、お気軽に見学してみてください。デイケアスタッフが皆様のリハビリメニューを一緒に考えてくれますよ。
デイケアは、自分に合わせてカスタマイズして利用するところです。ご自身に合わせて、必要なメニューをご活用ください。

<フロンティア>
自立、回復のための基礎、土台作り。沢山のメニューがあります。病気のことを学んだり、対処法を考えたり、自分を知る。時にはイベントをしたり、外食、旅行にいったり・・・仲間づくりも
25歳以上の方が参加いただけます。月曜日から金曜日まで
ナイトケアもあります。

<ピノキオ>
中学卒業から24歳までの方対象の思春期青年期デイケア。同じ年代の方と仲間づくり、コミュニケーションの取り方、自分を知るなど、楽しく自分に合わせて
月、水、木曜日実施

<虹>
45歳以上の大人向けデイケア
趣味を増やしたり、友達作り、社会科見学や外食をしたり、豊かな人生づくりにご活用ください。
火、金曜日実施

<家族教室>
家族としてどう向き合ったらよいのか。病気の勉強や接し方、またご家族自身のつらさを軽減するご自身のために。
第1(日)家族当事者研究
第2(日)わいわい講座
第3(日)家族SST
第4(日)基礎講座
第1(水)ひきこもりの家族支援
第1(木)クローバー家族
第4(月)思春期青年期家族教室

<就労>
仕事に就きたい方への就労支援、休職中の方向けリワーク
病気を持ちながら働いている方向けのフォローアップや就労個別相談など「働く」を応援するデイケアです。
リワーク:月、水曜日 その他応相談可能
就労ナイト:金曜日
就労個別相談:水、金曜日
障害者雇用就労支援:月~金曜日
障害者雇用フォローアップ:第1、3日曜日
リワークフォローアップ:第3日曜日

~福祉サービスミニ情報~

自立支援医療(通院医療)
精神科の通院費、薬代、デイケア、訪問看護などの費用が1割になる制度です。医師の診断書をもって、市役所障害福祉課等に申請することで受けられます。(ある程度の通院が必要な方が対象となります)
この自立支援には、1割になるだけでなく、上限が設けられており、みなさまの課税状況に応じて、月の支払い上限が2500円、5000円、1万円、2万円となっています。ですので、デイケアなどたくさん利用しても一定額までの支払いで利用できます。
この上限は、前年の収入によって決まります。
確定申告や市民税の申告をした新しい上限額は6月から変更されます。
前年の収入が低かった方は、6月以降市役所に確認すると、下がる場合もあります。ちなみに税金の申告をしていないと、この上限がつけられません。
今からでも可能です。おわすれなく!!

リカバリーストーリー

「リカバリーストーリー」を掲載します。リカバリーストーリーが皆さんの勇気や希望につながったら嬉しいです。
今月は、ペンネーム カスミソウさんです。

○聞いている病名と、いつ頃からどんな風に病気になったのか
統合失調症です。19歳の時発症しました。高校の時勉強していて頭がぼーっとなり霞がかかった様になり、誰か得体のしれない人物がいる感覚に陥ることがあり、それが前兆だったと思います。

○ 大変だった時期のこと
当時、帰国子女入学の大学生でした。学校が家から離れていたので一人暮らしになりました。日本人でありながら日本人の中にいる時に自分が異質に思えていました。大学に馴染めずに一人暮らしの大変さもあり、人が恐くなり家事もできなくなりました。家事のやり方がそもそもあまりわかっていなかったです。大学の前期が終わる頃、テストがほとんど受けに行けず、その頃から学校から足が徐々に遠ざかっていきました。最小限の単位で2年生になれましたが、調子悪く休学しました。結局4年在籍しましたが2年生で中退し、期間は覚えていませんが、引きこもりました。家族を含めた色々な人とケンカが絶えずに何かあった時に瞬時に怒っていた時もありました。我慢が出来ずに、気持ちのままふるまっていた様に思います。将来に対する不安と現実の厳しさへの憤りなど、焦燥感が強かったように思います。家の中がすごくギスギスしていました。何でもないことですぐトラブルを起こしていました。調子も悪く問題起こしながら結局2回入院しました。詳しい記憶はかなり年月が経っているのでおぼろげですが、1回目の入院で介助入浴で髪の洗い方を教わっていた様に思います。2回目の退院後、病院やお医者さんを転々としていました。

○おとずれた転機、変化につながった出来事
母の知り合いの方がひだクリニックさんを教えて下さり、まず母がかかり、そのあとに私がついて行ったことが転機でした。怒りをおさめる方法を教わりました。その後、時間はかかりましたが、少しずつ落ち着いて行けたように思います。私や家族にとって地獄の毎日だったのですごく救われました。その内に私もひだクリニックさんに転院しました。

○現在の状況とこれから
現在、就労継続支援B型事業所に通所して頑張っています。一人暮らしも以前は2回失敗しましたが、数十年後の今、3度目の正直で続いています。これからも作業所で頑張りたいです。

○今振り返って思うこと
今ふり返ると諦めないでやってきて本当に良かったなと思います。消えてしまいたいと思っていたこともよくあったので、今があって有難く、良かったと心底思います。家族や関わってくださった方々、現在も関わってくださっている皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

○皆さんに伝えたいこと
皆さんに伝えたいことは、私は未だに出来ていないことなのですが、人からのアドバイスで出来ることは取り入れた方がいいのではということです。私の場合アドバイス丸ごと実行できずに自分なりの解釈でとらえてしまいます。それは良くないのですが、これからも目を外に向けられるようにつとめたいと思っています。

「そらむぎ」では、みなさまからのリカバリーストーリーを募集しています。書いてみたい!という方は、ひだクリニック宮崎までご連絡ください。

【リボンの会説明会のお知らせ】

リボンの会は、スペシャルな家族支援グループです。10か月間集中的にグループワークを行い、ご家族自身が楽になれることを目指します。その説明会を行います。参加をご検討されている方は、説明会に是非お越しください。申込書も配布いたします。
日時:7月9日10時~ ひだクリニック3階


【お知らせ】

5月17日(水)13時半~「コーチング」無意識と意識について知ろう~願望実現のコツ~
5月21日(日)10時~12時 家族SST
5月24日(水)13時半~「リカバリーするということ」
5月28日(日)10時~12時 ふぁみりーテーブル基礎講座~自立のための社会資源・制度~ 精神保健福祉士 宮崎りつ子
5月29日(月)10時~12時 つっち~の青年期家族プログラム 参加ご希望の方は、04-7150-8145へご連絡ください
6月1日(木)15時半~ クローバー家族
6月1日(木)18時~ ペアレントトレーニング 思春期青年期対象 ご家族としてのかかわり方、個別相談 要予約 04-7157-2269(セントラルパーク)
6月7日(水)13時半~「ひきこもりの家族支援グループ」
6月11日(日)10時~12時 わいわい講座 「発達障害の人が経験している世界」院長 肥田裕久
6月14日(水)13時半~ 病気の理解シリーズ「適応障害」 院長 肥田裕久

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