続膝栗毛

📚『続膝栗毛』全十二編
十返舎一九 1810〜1822

江戸時代の流行作家「十返舎一九」(1765〜1831)。
「東海道中膝栗毛」(1802)が大ヒットとなり、以後、二十年以上にわたり「膝栗毛」の続編である「続膝栗毛」シリーズや「金草鞋」(かねくさのわらじ)シリーズなどの旅行記を書き続けました。これらの作品は、旅行ガイドブックの役割も担っていました。「信州を旅するなら「善光寺」は外せない」、という設定は、読者の要望に応えていたものと思われます。

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続膝栗毛 第三・四・五編(木曽街道続膝栗毛)
続膝栗毛 第六・七編(木曽街道続膝栗毛)
続膝栗毛 第八編(従木曽路善光寺道続膝栗毛)
中山道で軽井沢から木曽路へ向かい、折り返して洗馬、松本、保高、池田、大町、新町、稲荷山を通って善光寺へ参詣し、越後へ抜ける。

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続膝栗毛 第九編(善光寺道中続膝栗毛)
越後から善光寺を参詣し、草津へ抜ける。

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戸隠善光寺往来 1822
十返舎一九が母の多年の心願に応えて、先年信州善光寺・戸隠参詣を行なったときの荒増記(あらましき)。江戸の巣鴨、板橋を過ぎ、熊谷、倉賀野、松井田を経て碓氷峠を越え、軽井沢、追分、小諸とすぎ、上田を通って善光寺を参詣したあと、新町、牟礼、柏原宿から左に折れ戸隠を目指す。戸隠明神の由来を承りながら、この紀行文の筆を置いている。

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金草草鞋(第二十四編で遺稿) 第十三編
甲州街道で甲州から韮崎、諏訪、塩尻、松本、麻績、稲荷山を経て善光寺を参詣し、善光寺から上田、小諸、大笹、草津、伊香保を経て高崎へ抜ける。

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