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ほどよく忘れて生きていく

こんにちは。

昨日は気象予報士の登録の手続きをしました。

必要な書類をダウンロードした後
予備にもう1枚出そうと思ったら
プリンターが動かなくなりました。

全ての書類を印刷し終わったこのタイミングで壊れてしまいました。

私が使っているプリンター
だいぶ古いんです。
だから試験勉強中はプリンターさんに負担かけないように
大事に使っていたのですが、
試験に受かって手続きの書類をそろえたところで
自分のおつとめは終わったと言わんばかりに
電源も入らなくなってしまいました。

今までありがとうね・・・
試験終わるまで頑張ってくれて
本当にありがとう

プリンターさんにも意思があるのかなと思うような
不思議な出来事でした。


さて、今日は雨も降っていたので
家でのんびり本を読んでいました。



「ほどよく忘れて生きていく」
91歳心療内科の先生の本です。

文体がやわらかくて
とても穏やかな気持ちになれます。

その優しい語り口からは
先生のお人柄が伝わってきます。

自分にとって必要なものはさっと取り入れ、
必要がないものは上手に捨てる。

いやな過去は忘れて、名誉や欲を手放して、
苦しい人間関係からはサラリと離れる。

握りしめていた悲しみや執着を手放して、
よかったことすらも、適度に忘れる。

そうすると自分が今したいこと、今感じていること、
そんな自分の今が戻ってくる気がします。

よかったことすらも、適度に忘れる

この文章を読んで、ハッとしました。

私は嫌なことは忘れるように努力していますが
その反面、良き時代にしがみついていたのではないかと思ったのです。


体調のことも体力のことも
一番良かった時期を基準に考えると
今の自分はなんてダメなんだと思ってしまいます。

勉強だって
昔は10時間勉強してもすごい集中力で疲れもしなかったのに
最近はそんなに長い時間集中することはできません。

がんばっているのに
自分の思うレベルまでいっていないと
サボってると言ってしまいそうになります。

でも、違うんですよね。

よき時代はよき時代として昔を懐かしんでも
今の自分と比べる必要はないし、
今の自分だってなかなか頑張ってるじゃないかと
認めてあげることも大事だなと思いました。

よかったことも忘れていいというのは
新しい発見でした。

それと
「自分への年齢制限はやめましょう」とも書いてありました。

91歳になられる著者の藤井先生も
iPhoneをお使いだと書いてありました。
これもかなりのチャレンジだと思います。

挑戦するのに年齢制限は必要ありません。

人って何にでも興味を持つわけではなくて
自分のベストなタイミングで
いろんなことに出会うんだと思います。

私も気象予報士の試験
老眼がくる前にがんばって勉強しておけばよかったと思いましたが、
30代の頃には勉強が続かず挫折してしまったので
そう考えると今がそのタイミングだったのだと
改めて思いました。

興味や思いの深さが30代の頃とは全然違いました。
本気度が違う。

だから、何歳だからとあきらめることなんて全然必要なくて
今の自分だから出会えたんだと思って
思い切り頑張っちゃうといいと思います。

この本を読んでそんなことを思いました。

さらっと前向きになれる本なので
励ますとか喝入れるとかそういうのではなくて
そっと寄り添ってくれる1冊だと思います。

オススメです。



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