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MBA界のセンター試験 : GMAT

さて、MBA受験生は避けては通れないGMATについてです。GMATとはGraduate Management Admission Testの略で、MBAのセンター試験のような感じのテストです。

Analytical Writing Skill(通称AWA)、Verbal Section、Quantitative Section、Integrated Reasoning(通称IR)の4セクションで構成され、VerbalとQuantitativeの総合スコアが重要で、AWAとIRは総合スコアに影響しません。

AWAはライティング問題で、0-6点のレンジで0.5点刻みでスコアリングされます。4.5以上取っていればとりあえずOK。IRに関しては図表読み取り問題のようなもので、1-8点でスコアリングされ、5点位取れていればOKです。GMATはTOEFLの点数がある程度取れてから受ける人が多く、特段対策しなくてもAWAとIRは点数取れる方が多いです。最悪、平均以下でもVerbalとQuantitativeの総合スコアが良ければ全く問題ありません。

そして、ここからが重要。

VerbalとQuantitativeです。Verbalは我々がセンター試験で受ける現代文を英語で受けるイメージ。アメリカ人などの英語ネイティブの人も受けます。Verbal、Quantitativeそれぞれ 51点満点で、総合スコア満点が800点。総合スコアは下記のようになるのですが、例えば、Verbalで30点、Quantitativeで45点なら640点です。世界平均は530点位のようですが、MBA TOPスクール入学には700点以上は最低必須(720点くらいが理想)、TOPスクールでなくても通常600点台後半を狙う必要があります。

Quantitative(日本人受験者はMathと呼ぶことが多いです)は小・中学校の算数・数学レベルなので対策をすれば満点近く狙えますが、Verbalは30点超えるのすら困難です。VerbalはSentence Correction(SC)、Critical Reasoning(CR)、Reading Comprehension(RC)の3つのパターンで構成されています。

また、GMATはComputer Adaptive Testing(CAT)というシステムを採用しており、最初の10問くらいの正答率で最終スコアレンジが決まってしまうという恐ろしいテストです。

実際に挑戦してみたい方はこちらから挑戦ください。→ GMAT PREP

無料でソフトウェアをダウンロードでき、2回分のテストが受けられます。尚、試験時間は約3時間です。

受験時、よくGMAT Clubなるサイトをみて情報収集もしていました。

VerbalのCRの例題はこんな感じです。

1) In order to combat Carville’s rampant homeless problem, Mayor Bloomfield recently proposed a ban on sleeping outdoors in the city’s many parks. He claims that such a measure will force the homeless to either leave Carville or to find means other than sleeping in public parks.

Which of the following, if true, suggests that Mayor Bloomfield’s plan will be successful?

(A) Until the ban, the city’s many homeless shelters were at less than fifty percent occupancy.

(B) Many homeless tend to congregate underneath Carville’s numerous overpasses.

(C) Adjacent cities have even tougher measures on the homeless sleeping outdoors.

(D) The percent of Carville’s population that has been homeless has been slowly decreasing in the last five years.

(E) Mayor Jonesmith, Mayor Bloomfield’s predecessor, had been far more tolerant towards the city’s homeless population.

(引用先:https://magoosh.com/gmat/2013/gmat-critical-reasoning-practice-questions/) 

ざっくり要約すると、市長がホームレス対策として外で寝るのを禁止しました、しかし対策をしても結局他のエリアに行くか、公園で寝るだけでは?どういう事が事実なら、ホームレス対策は有効か?という問題です。

答えはAで、ホームレスのシェルターに余裕があればホームレス対策で行き場が無くなった人々はシェルターに行くので、外で寝るホームレスが減るはずという考え。

こんな感じの問題や、リーディング長文(単語のレベルがTOEFLよりも高いです)、ひっかけ満載の文法問題と目白押し。

そんな感じの試験です。生涯8回、年間5回までしか受けられないのもこの試験の特徴。


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