ひかりとあかり

暗闇のなかをぐるぐると歩いていたらぽつんとひかるあかりを見つけた。
目指すものは他になく、そのひかりに歩を進める。
足元で葉っぱがパリパリと音を立てて土に還っていく。

あかりはお砂糖の結晶くらいの大きさで小さくて近づいても動かない。
息を吹きかけると光はふわふわとゆらめいて少し大きくなった

ふうふうと何度も息をかけると
てのひらにちょうどおさまるくらいのおおきさになった

私はそれを口にした

再びくらやみがおとづれて 歩を進める

もうすこしさきに また 小さな結晶があらわれた

まよわずわたしはそちらにむかい、また息をかけた

今度は顔くらいの大きさまで大きくなった

それをくちにしたら おなかがいっぱいになった

またやみがおとずれた

しばらくしたら 結晶が3粒あらわれた

息をふきかけたら  私の周りをふわりふわりとまわりはじめた

歩をすすめると 光がついてくる

わたしはその3粒のひかりをおともに 再び歩を進めた

みっつの光が一点の方向を指している

向かう先はそこにある なにがあるのかはわからない






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