「遊ぶ」って、どんな字?
一昨日の授業で漢文の反語を扱ったのでありましたが、「遊」という字を間違えて黒板に書いてしまったのでありました。
結構、ショックでした。
『文選』所収の古詩に「人生は短い。春の夜も短い。憂いを忘れて楽しむべきだ」と詠んだ詩があって、その中の句に
何 不 秉 燭 遊
があります。
訓読すると「何ぞ燭を秉りて遊ばざる」。
「どうして灯火を手に取ってこの春の夜を楽しまないの?いや存分に楽しもうよ」くらいの意味になります。
そこで、「何不A」は「何ぞAせざる」と読んで「どうしてAしないの、した方がいい」という勧誘的な反語。ちなみに再読文字の「盍」も同じ読みと意味なので併せて覚えるといい、と説明。
「君たちも勉強ばかりしていないで遊んだほうがいいかもしれない」と言うと、「そうだそうだ」と盛り上がると思いきや、
「先生、遊ぶという字が・・」
と、やや当惑気味。
そこで、黒板を改めて見ると、
と、書かれていました。(シンニョウはいい加減ですが無関係です。)
「ん?反対かい?」と生徒に聞くと、
生徒は優しく「反対です」と教えてくれました。
もう、ダメかもしれません。
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